同人活動の思い出/サークル同士で本を交換することについて

イベント会場で、他のサークルさんと本の交換をすることについては、別にかまわないという人もいれば、交換はしたくないという人もいると思います。

私は一応1992年から2015年(正確には2016年1月)まで、同人イベントというものを体験してきました。本の交換と言っても、最初から「交換しましょう」と持ちかけることは少なくて、たいていは片方が「これよかったらどうぞ」と本を渡し、もらったほうも「それなら私の本もどうぞ」とお返しをするという感じでした。昔はよくありましたが、最近は減っているかもしれません。

もちろん交換は義務ではないので、相手から本を渡してきても、こちらは渡さないという選択もできます。それで文句を言う相手なら交流しなくて正解でしょう。

交換をしたくない人の理由としては、以下のようなことが考えられます。

1.自分の本と相手の本の値段に差がある。
2.ちょうど売り切れる程の部数しかないので、サークル同士で交換する余裕は無い。
3.内容が解釈違いだったり好みに合わない本は、もらっても読めない。

1は、私は別に気にしたことないかなあ…と思いましたが、見るからに装丁に差があると気になるかもしれませんね。16ページのコピー本と120ページのオフ本とかだと、前者が後者に交換を持ちかけたら、確かに嫌がらせ案件です。

2は、昔のような「少部数印刷ができなくて、小手サークルでも強制的に最低100部は刷らなければならない」状況だと、どうせこんなに売れないしな…と言って近隣のサークルさん達に配ったりする人もいました。でも今の印刷屋さんは部数を細かく調整できるので、その本が本当に欲しい人達に無駄なく行き渡らせたいと考える人が多いと思います。

3は、おそらく一番重要な問題です。昔は、同じジャンルやカップリングの本であれば「一応もらっておこうかな」と思えたし、交換にも抵抗はありませんでしたが、今は「同担拒否」という概念もあるのです。何が相手の地雷になるか分かりませんし、逆もまた然りです。

ここまで書いてみて、やはり昔と今では環境も人の意識も違っていて、サークル同士で本を交換することに対するイメージも全然違うことが分かります。だいたい10年以上同じ世界にいると「あれ?昔となんか違う?」と感じることがどうしても出てきます。

ただ、その場の流れであまり欲しくない本をもらってしまった時でも、黙って中古同人誌ショップに横流しすれば万事解決です。多分バレません。
流行ジャンルの新刊なら、多少クオリティが低くても買取金額は高めのはずです。

私は自分から本を渡したことは殆ど無いのですが、相手からもらった時は必ず自分の本も渡していました。昔は、サイトで知り合った同カプの人にイベントで直接会えたりしたら、喜びのあまり「これどうぞー!」みたいなノリで本の交換をしたこともありましたが、時代が進むと、友達同士でも本はきちんと買うという空気になってきた気がします。

私は、本の交換に関しては特にイヤな思い出はありませんが、いろいろとトラウマがある人もいると思います。ただ、もらった本だろうが買った本だろうが、ジャンル移動などで不要になったら、全部中古ショップ行きなんですけどね。

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