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同人活動の思い出/ピクシブについて思い出したことを語ってみた

私は2009年から2013年までピクシブを使っていました。
初めてピクシブを使った時に一番驚いたことは、絵を投稿したら次の瞬間には評価やブクマがついたことです。個人サイトとは比べ物にならない反応の早さに、最初はとてもワクワクしました。

でも使っていくうちに、自分が地雷だと思う作品に評価がたくさんついているのを見て不快な気分になったり、自分の嫌いなジャンルが大流行して盛り上がっているのが目に入ってしまって「ウゼエエエエ!!」となったり、数字や他ジャンルの様子など、個人サイトでは知らずに済んでいた嫌なこともよく見えてしまうことに気付きました。

普通に作品置き場として使って、余計なものは見に行かない心の強さがあれば良いのですが、人間は弱い生き物なのでそれはなかなか難しかったです。
大抵は好奇心に負けて管理画面の外に出てしまい、嫌なものを見て後悔するオチが待っています。

人気のある人は無断転載やパクリなどとも戦わないといけないし、人気のない人は評価の数字に打ちのめされないといけないし、見ているだけの人も検索に失敗して地雷を踏んで瀕死になるかもしれません。いろいろな意味で、安息などどこにもありません。

ここで敢えて「上手い人」と「下手な人」ではなく「人気のある人」と「人気のない人」と書きましたが、ピクシブでは、必ずしも技術レベルが高い人が高評価をもらえるとは限りません。
デッサンは完璧だけど顔が可愛くない絵と、身体が複雑骨折していても顔が可愛い絵なら、後者のほうが高評価を狙えます。小説も文章作法なんかより萌えさせたほうが勝ちです。

私も、たまたま旬ジャンルに参入して、たまたま自分のネタがジャンル者にウケたおかげで、一時的にランキングの上位に入ったことがありました。
私のイラスト自体のクオリティはこれ↓なのにです。

真面目に絵の練習をしている人が見たら憤死するレベルです。
当然、マイナージャンルやオリジナルの評価は低かったけど、こういうちょっとした運命のイタズラで高評価がついて、自分も周囲も狂うのはヤバイなと感じました。

私の場合は「なんでそんな絵で評価がもらえるの?」と言われたこともありますが、知らねーよ!こんな絵で悪かったな!お前のゴチャゴチャ描き込みすぎて見づらい絵で内容が頭に入ってこない漫画よりはずっとマシ(以下略)という感じで、こまかく思い出そうとすると大変疲れます。

評価システムのあるお絵描きSNSは他にもありますし、私もいろいろ使いましたが、闇の深さはピクシブがダントツでした。人が多くて対立を生みやすいのに、特定ユーザーや作品を非表示にする機能が無いのが一番アホだなと思っていたら、2016年にプレミアム会員限定で作品のミュート機能が実装されたようです。2013年に退会した人間からしたら、もうどうでもいいですね!

さらに2017年4月から、10段階評価も「いいね!」に変更されました。それ以降にピクシブを始めた人は「1点爆撃(昔のピクシブの評価は10点満点の点数をつける方式で、気に入らない作品に1点をつけまくることをこう言いました)」という言葉も知らないのですね。

今使っている人には良いと思いますが、ミュートも点数も、もっとずっと前から言われていたのに今さら遅すぎます。実は人が減ってきていて、急に焦りだしたのかと勘ぐってしまいます。

私なりに考えてみたのですが、ピクシブのランキングは「デッサンがきちんとできている順」にでもすれば闇を抱える人が減るのではないでしょうか?
プロの人がデッサンの正確さや基礎画力を見て順位をつけたらいいのでは?
それなら理不尽じゃないし、真面目に努力した人が報われるし、私も平穏に過ごせたのでは?

まあ、もうログインできない場所にいろいろ言っても無意味ですね。

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コメント

  1. 利用者 より:

    当方ピクシブ利用者ですが、あー…と共感したので…
    ランキング制度や評価・ブクマ数を表示することで切磋琢磨を促す面もあるのかもしれませんが、露骨な数字は競争心や嫉妬心を煽るだけですね。
    仰る通り管理画面外を出て解せないものを目にする機会もあります。
    (今までROM専だった方が同人誌を発行した際、その方がブクマしていた同ジャンル者の小説を軒並み削除?非表示?したとか…ライバル心に火がついたのか、あれは真意が不明でモヤっとしました。僕もブクマしてもらっていただけに苦笑)
    サイトを一から作る手間やツイッターみたく密な人間関係を必要とせず作品が投稿できるので重宝していましたが、ツイッターに取って代わられて過疎気味ですし、ツイッターの投稿からピクシブにログインできるので
    特定のユーザーの作品だけ見て、新規開拓する利用者が減った印象も受けています。

  2. ヒロコ1号 より:

    >利用者さん
    切磋琢磨を促す…と言うと聞こえは良いですが、私などは趣味で描きたいものを描いていただけで切磋琢磨とかどうでも良かったし、他の人達もほとんどがそうなのではと思います。
    他のお絵描きSNSだと、評価をつけるシステムはあってもランキングなどは無かったり、評価の数字が無駄に目立つところに表示されたりはしなかった記憶があります。

    ちなみにお話の中のROM専だった方は、おそらく自分で作品を作るようになったら自分以外の解釈が邪魔になってしまって、他人の作品をあまり見たくなくなったのかもしれませんね。
    私は現役時代そういうことはありませんでしたが、中にはそのような人もいるみたいです。

    今から10年ほど前はピクシブってとても賑わっていて、その分見苦しいトラブルもたくさんあったのですが、今は過疎気味だなんて時代は変わったものです。閲覧者側も、昔のように能動的に作品を探そうとする人が減ったと聞くので、引退した身ながら寂しく思います。

  3. 利用者 より:

    当方ピクシブを使い始めた時は「いいね!」だったので(1点爆撃という言葉、知らなかったです。そんなことやる人がいたんですね。1点でも点は点じゃないのか…)全盛期の賑わいは想像つかないのですが、年々人が減っている印象です。新規のユーザーが現れても二、三の作品で閲覧者を獲得したら、ツイッターの投稿に切り替えて、たま~にログや同人誌の宣伝を上げるだけになってしまうので
    ピクシブしか利用していない僕は人様の作品に飢え気味です笑

    元ROM専の方についての見解も勉強になりました。絵師の方々とは交流を続けているようなので、同じ字書きの作品が見たくなくなってしまったのかな? ちょっと寂しいですが致し方ないですね。

    僕も趣味の一部として楽しんでいるので、表示された数字が目につくことはありますが創作意欲がある限りマイペースに利用したいですね。
    返信ありがとうございました。

  4. ヒロコ1号 より:

    >利用者さん
    10点満点評価だった頃は、本当に気に入った作品には10点をつけるのが普通で、それ以外の点数は嫌がらせと解釈する人も少なくなかったです。誰かが10点以外をつけると「評価された回数」と「点数の総合計」を見比べれば分かってしまうので、とてもギスギスしていました。

    嫌がらせをするなら評価せずにスルーするよりも1点をつける人が多く、その一方で、10点をつけようとして手が滑って9点をつけてしまい作者に謝る人もいました(点数のつけ直しはできませんでした)正直、もっと早く「いいね!」にするべきでした。

    全盛期の頃はランキング上位の人がパクリをしていたのがバレて逃亡したり、流行ジャンルを描く人は点数稼ぎが目的だと叩かれたりしていました。過疎気味なのは、裏を返せば平和ということでもあります。良いように考えてマイペースに利用するのはいい事だと思います。

  5. 菜子 より:

    昔の記事へのコメントで恐縮です。記事内容に共感できすぎて、その他の記事についても「わかる…!」という気持ちで目から鱗でした。
    私も以前は個人サイトを運営していて、その頃はまだサイト文化がメジャーだったのですが、プライベートが忙しくなり創作できなくなった為一旦は畳んだ頃にTwitterやpixivの流れが来ていた記憶があります。サイトを畳む直前に一瞬Twitterをやったものの、あまりにも個人サイトの感覚と合わなくてすぐにツイートを削除し、フォロワーもさほど居なかったので、アカウントだけは日常の情報収集用にそのままとしていたのですが…
    数年前から、全く違うジャンルで再び同人活動を始めました。その時に初めてpixivを利用したのですが、10点機能ありましたね、懐かしいです(笑)
    そもそも同人活動において、目に見える数字というものがどれだけ害になるかというものを実感しました。
    自分も創作している以上、承認欲求というものは人並みに持ち合わせている為、ブクマの数を気にしたり、評価点(今ではいいね機能ですが…いいねになったからと言ってさほど大きな違いは個人的には感じてません)を気にしたりした時期もあり、ふと「個人サイトの時代は全然数字とか気にならなかったな」と思って愕然としたのを覚えています。サイトが主流の時代は「目にするものを自分で選べる」ということができましたし、少なくとも自分のサイトに来てくれる人は、アクセスがある限りは「私の作品を見に来てくれている」と思えましたので、拍手が無くたってコメントが無くたって、多少寂しい思いをしてもさほど気にしていなかったのです。
    それが、pixivやTwitterは他人の作品や内容が嫌でも「勝手に」目に入って来るため、どうしても他人と比較する環境が出来上がってしまい、結果中身が伴っているのかいないのかわからない数字に貪欲になるという負のスパイラルでした。
    それに気がついてからは意識的に数字を重要視しなくなりました。それからも作品を投稿する、という点においては便利なのでpixiv利用を継続していますが、未だに他の書き手で「ブクマ数が一定の評価基準」と信じて疑わない方もおり、Twitterでの空リプで謎のマウントが取られていたりと「なんだかなぁ」と悶々としていた所にこのブログを拝見しました。
    最近、個人的にブログのみ作りリンクを貼ったところ、不思議とそちらにコメントが来たり、わざわざpixivのコメント欄ではなくメッセージ機能で丁寧な感想が来たりするんですよね。その時に、同人活動、特に二次創作は他人の土俵で相撲を取っている状態なので、本来はひっそりと、秘匿性の中で謙虚に行われるべきものだという気持ちを思い出しました。(※これはあくまで個人的な感覚です)
    手軽なツールであればあるほど、読み手や周りの書き手の感度も手軽になってしまうのですね。大変だけれど、またサイトを作ってみようかなとも思えました。

    長文で誠に申し訳ありません。勝手ながらこちらのブログで自分の初心に帰ることができましたので、一方的で恐縮ですが、大変感謝しております。ありがとうございました。

  6. ヒロコ1号 より:

    >菜子さん
    こんばんは。私の場合は、ずっと同人活動を続ける中で個人サイトからピクシブ&ツイッターへの移行を経験しましたが、ブランクがあって再開したらSNSが主流になっていて戸惑ったという人も結構いるみたいで、そういう人はさらに苦労しているかもしれませんね。

    私はサイトでもカウンターの数字などを結構気にしていたので、ピクシブの数字も同じようなものだから数字が見えても問題無いと、最初は考えていました。ですが、サイトでは主に自己満足のために数字を確認していたのに対して、ピクシブの数字は周囲との競争のために獲得するものという感覚が強かったです(これも人によって考え方が違うと思いますが)

    同じ場所に並べられて点数が付くことや地雷を避けられない仕組みは、病む人をたくさん生み出したと考えています。本当に画力の高い友人がマイナージャンルのせいで点数が入らなくて落ち込んでいたり、ただ炎上しているだけの人が人気者のように振る舞っているのを見るとすごく虚しい気持ちになって、初心を忘れる人が多くいるのも仕方が無い気がしました。

    ですが、誠実な閲覧者は今の時代でも確かに存在しています。菜子さんのブログは、そういう人がコメントをしたいと思えるようなものだからコメントが来ているのでしょうし、信憑性の無い数字よりもずっと価値のあるものを得られていると思います。二次創作は仲間内だけでひっそりやるものという感覚を共有できる人達と、静かに楽しめればいいですね。