昔は声オタが嫌いだったけど、最終的に自分も声優さんに興味を持つようになった話

特定の作品に手を出すきっかけは、人それぞれ違うと思います。
その中には「作品の内容はともかくこの声優さんが出ているから買う」という動機もあります。

昔、某乙女ゲームジャンルで同人活動していた時に、ジャンル内で知り合った人が「ゲームはそこまで面白いと思わないけど、このキャラの声が推し声優さんなので、このキャラ関連で二次創作をしています」と言っていて驚いたことがありました。

作品を構成する要素はいろいろありますが、個人的には作品の内容が一番重要だと思う私には、こういった声優さんありきの考え方が最初は理解できませんでした。キャラが出てきても声優さんの名前で呼んだり、同じ声優さんが演じている別作品のキャラの名前を叫んだりする人を見ると、作品もキャラもどうでもいいと考えているように見えて不快でした。

ですが、時代が進んで声優さん本人が昔よりも表に出てくるようになると、不思議と考えが変わってきました。昔の声優さんは声の仕事をきちんとやるだけで良かったと思うのですが、今は顔出しが当たり前になり、キャラのコスプレをさせられたり、イベントやラジオで面白い事を言わなければいけなかったりと、本当に大変そうです。

声優さん本人の容姿や素の話し方などを知る機会が増えると、声優さんは声優さんとして好きになってきました。目にする機会が多いとだんだん親近感が湧いてくる現象です。

それでも、さすがに作品自体がつまらない場合は、いくら好きな声優さんが出ていても擁護はできないのですが、昔と比べるとかなり柔軟に物事を考えられるようになりました。
声優さんとキャラを同一視することも、昔は嫌だったけど今はそこまで抵抗はありません。

ただしマイナーなソシャゲなどの広告で、キャラ名よりも声優名のほうが大きく書かれている(ひどい場合は声優名しか書かれていない)ものは、個人的に「無いわ」と思います。
私にとっては、そういうものは声優名に釣られるどころか、内容ではまったく勝負できない作品として避ける目印になってしまいます。

でもそれは私が少数派なだけで、営業的にはそうしたほうが本当に売れるのかもしれません。
消費者側から見て「変だな」と思うことも、売る側は「本当にこうしたほうが売れるからやる」という大人の事情的なものはありそうです。

同人をしていた頃は、自分の美学に反するものは徹底的に叩いていましたが、今はそこまで強く何かに反発する感情は湧いてこないので、冷静に真実を知りたいです。

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コメント

  1. 名無し より:

    先日、声優名がデカデカと書かれたバナー広告に釣られて
    アプリをDLしてしまった私にはとってもタイムリーな話題でした。
    確かにゲーム内容ではなく声優さんの名前を前に出すのは
    いかがなものだろうと思うのですが
    最近のスマホ向けゲームは「〜を擬人化した美少女大戦」
    「世界中の英雄英傑を召喚して〜」みたいな似たようなコンセプトのゲームが多過ぎて
    ゲーム内容ではもうお客さん引っ張って来れないのかも
    知れませんね

  2. ヒロコ1号 より:

    >名無しさん
    昔はマイナーな作品でも声優さんだけに頼ることは無かったと思うのですが、今は「この広告はギャグのつもりなのか?」と思うほどあからさまで、これも時代だなあと思います。

    今はスマホゲームに限らず、とにかく作品の数が多すぎますよね。同じようなものがたくさんある中から選んでもらうには、声優さんで釣るのが一番手っ取り早いのかもしれません。

    内容はプレイしないと分からないので(それでももう少し広告でアピールしてくれれば興味の持ちようもあるのですが)まずは声優さんで釣ろうという考えも商売的には分かります。
    でも、声優さんで釣ったあと内容でヒットしたというものをあまり聞かないのは残念です。