よく、私と同年代の人が「自分が子供の頃にネットが無くて助かった」と言っているのを聞くことがあるのですが、みなさんの周りではどうでしょうか?
これはオタクも非オタクも関係なくて、過去に同人で交流していた人もそう言っていましたし、学生時代の同級生なども真面目に「本当に良かった」と胸を撫でおろしていました。
私自身も、これはまったくその通りだと思っております。
私、本当に、1976年生まれで良かったと感謝しています!(・∀・)
私が自分のパソコンを買ってネットをやり始めたのは、大学を卒業してからのことです。
その頃に2ちゃんねるの存在も知り、同人サイトを作ってネット交流も始めました。
一応「ネット上に個人情報を書いてはいけない」みたいな基本的なことは理解していましたが、それでもオン活動に夢中になるあまり、今思えば少々危なっかしいこともしていました。
20代の頃ですら、自分のイキリのせいで危険な目に遭う可能性があったのです。
未成年の頃の自分にネットなんか与えたら、何をするか分かったものではありません。
今、SNSでやらかして炎上している未成年を見て「バカだなあ」とバカにするのは簡単です。
でも、自分が彼らと同じ年齢だった頃に、もしもネットがあったなら、似たようなことをやらない保障はあるでしょうか?私は自信が無いかもしれません。小学生、中学生、高校生の頃の自分を思い出すと、あんなクソガキにネットやSNSなんて絶対に与えてはいけないと思います。
ソシャゲも同じで、もし私が小学生の頃にあんなものがあったら、のめり込みすぎて他のことをやらなくなりそうです。普通に事の重大さを知らずに、親のクレカで何百万も課金しそうです。
だから当時はあんなものが無くて本当に良かったと、心から感謝しています。
今の若い人は、学校などでネットリテラシーについて教わることもあるかもしれません。
だから、そういう教育を受けずにネットを使って、ヤバイことは体当たりでボロボロになりながら学習した私よりも、ずっとスマートにネットを使いこなせるかもしれません。
実際は、やらかしている人はほんの一部で、多くの人は何事も無く過ごしているはずです。
それでもやはり「私が子供だった頃、どんなことを考えていたか」と冷静に思い返すと、少なくとも私は、自分が未成年の頃にネットが無くて良かったとしか考えられないのです。
私は典型的な「20歳過ぎればただの人」パターンで、さらに40歳を過ぎたら、そんな「本当は何のとりえも無かった自分」も「これはこれでいい、今は幸せ」と受け入れることができました。
でも、未成年の頃の全能感はかなりヤバかったです。本当に自分は偉いと思っていましたし、毎日何の悩みも無く楽しく好きなこと(オタ活)をやっていました。こんな自分は絶対に外の世界に向けて発信してはいけないもので、家族や友達の中だけで守られ、隠されているべきものでした。
実際、この頃はネットもSNSも無かったので、私は傷付くこともなく平和に育ちました。
私と同年代で、同じように考えている人は「自分が子供の頃にネットが無くて助かった」と口を揃えて言います。私も完全に同意です。ネットが無くても黒歴史はあるというのに、ネットがあったらどれほどの地獄の思い出が誕生していたかとヒヤヒヤします。
まあ、現在のネットでの適切な立ち回り方も、昔とはまた変わってきていますので、年寄りも頑張って学習して、今後もできるだけ黒歴史を作らないようにしたいです。
新たな黒歴史を作ってしまった場合は、それはそれでネタにするしかありませんが。
コメント
記事に全面同意します(1975年)。
成人するまでネットのない環境だったので、ネットやSNSは英語や第二外国語のようなネイティブと違う感覚だと、記事を読んで思いつきました。
黒歴史を残さずに済んだのはもちろん、ネットがない前提の過去作品を今でも違和感なく楽しめてよかった。手紙・固定電話・駅の伝言板などの小道具、コンプラ無視の作風、何でも来い!です。
ただ、いい年になってからのオタ活は、ネットありきになっています。ぬい・コラボカフェ・二次創作せず感想をツイッターで垂れ流す等を、自分がやるやらないは別として「そんなものか」と受け入れ、こちらのブログでズレを知ることが結構ありました。時代とともに考え方が変わっていくのを感じます。
山ガールという言葉の出る前に山歩きをしていた身として、新しい流れが受け入れがたく、でも抗えない経験をしています。そんな自分がオタ活においては、思いっきり山ガール側でした。あの頃、思ったまま「山ガールって何だよ。ふざけ(以下略)」をネットやSNSに吐き出し、黒歴史を作らなくてよかったです。
>中年の冒険さん
私たちの年代も、今は普通にネットを使っていますが、やはり「未成年の頃から使っていたかどうか」という点で、デジタルネイティブの方たちとは根本的に感覚が違うような気がしています。今だと真面目に炎上しそうな昭和時代の作品も「ヤバすぎるwwwwでも昔はこれが普通だったwww」と楽しんでいます。あの頃は本当に無茶苦茶でした(褒め言葉)
昔は遠方の人とは手紙でやり取りしていて、内容は自分たちにしか分からないのが当たり前でしたが、今のSNSのやり取りは無関係な他人にも丸見えで、危険な時代だなと感じます。
ネットが無かった頃は、拡散できなかったからこそ、安心して自由に物が言えました。
だからこそ今振り返れば黒歴史もありますが、ネットに流されていなければセーフです。
オタ活に関しては、私はアナログ時代もデジタル時代も両方経験していますので、その点でもそういう転換期の時代に生まれて、幅広い経験ができて良かったと思っています。
私は20代の頃でも危なっかしかったので、未成年の頃に頭に浮かんだことをそのままSNSで吐き出したりしていたら、今の平和な生活は無かった可能性すらありますね。
自分がネット本格的デビューは中学校2年くらいの時でした。
その頃はダイヤルアップ接続で、ネットやるならテレホーダイの時間にしろとはよく言われたものです。
当時は掲示板に書き込みするだけで滅茶苦茶緊張しましたし、とある漫画家さんのHPへのファンアート応募コーナーはメールでの応募のみだったので、失礼の無い様に言葉遣いには物凄く気を使いました。
SNSが本格的に流行り始めたのは、自分が大学生になってからだったので、小中高時代にSNS無くて本当に良かった…と思っています。
今みたいに開けっぴろげで簡単にアカウントが作れる仕様なら、確実に入試勉強を棒に振ってました。
今は今なりに、黒歴史の生成スキームも異なっていますが、少なくとも私が学生だった頃よりも、今の学生は打たれ強そうだな…とは思います。
私が学生だった頃は、とにかく「隠れろ・逃げろ・目立つな」でしたが、今はもう炎上・祭り・晒上げありきで、如何に平常心を保っていられるかの耐久力を身に着ける方針に変わっている様な気がします。
子供らは「そういうものだ」と割り切って接していそうですが、問題は中年になってから現在のSNSメインでリッチコンテンツ溢れるネットに触れた浦島太郎な層で、個人的には子供たちよりネット素人な中年~高齢層がトラブルを起こしていそうなイメージです。
>酉之水炊さん
ダイヤルアップ接続にテレホーダイ、めちゃくちゃ懐かしいですね。
私もネットを始めたばかりの頃はそうでしたが、今と比べて制限がある中で、それでもかなり長時間ネットに張り付いていました。掲示板への書き込みやメールはそれなりに緊張感を持ってやっていたのに、SNSは何故か軽率になりやすい空気があるのがいまだに不思議です。
小中高時代にSNSは、本当に「無くて良かった」以外の言葉が出てきません。
確かに、炎上云々だけでなく、普通に受験などにも影響があったかもしれませんね。
炎上系の子供さんはもう打たれ強くなるしか道が無いと思いますが、逆に大人しくて賢い子供さんは、年寄りよりもきちんとネットリテラシーを身につけていそうです。
私も正直「子供たちよりネット素人な中年~高齢層がトラブルを起こしていそう」というのは一理あると思います。私は同人活動という目的があったから、ネットに慣れる機会がありましたが、もしそれが無ければネットを使う必要はあまりなかっただろうし、それで歳を取ってからSNSデビューなんてしていたら…と思うと、こちらもとても恐ろしいたとえ話です。
初めまして。ネットを散策していてこちらのブログに辿り着きました。
実際にうんうんと頷いてしまいそうになったほど、記事の内容に同意です。
私はアラフォーで、本格的にネットでオタク活動を始めたのは高校生ぐらいの時でしたが、今思い出しても枕に顔をうずめてしまいたくなるほど黒歴史を量産しました。笑
今のように気軽に使えるSNSが当時あったらと思うと本当に恐ろしいです。
現在はもっぱらROM専門でSNSを利用していますが、見ていると昔よりも人の失敗に厳しい方が増えたように感じます。
私がネットで黒歴史を量産していた頃は、個人HPや掲示板での交流が盛んで、何かやらかしてしまっても管理人さんや常連さんが注意してくれるという事が殆どでした。
そのお陰でネットマナーはもとより、就職してからも役に立つような現実のマナーまで身に着けることができましたし、その方たちのお陰で黒歴史も含めて良い思い出に昇華することが出来たのだと思っています。
今はやらかした人は即リムブロ。リムブロされた方も意固地になって更に痛い行動に走る…という悪循環を何度も見てきました。
今の子供達が自分の年代になる頃に、作ってしまった黒歴史を乗り越えられているだとろうかと心配になる事があります。
>さえきさん
はじめまして。確かに、今は失敗した人に対する周囲の対応が、昔とは少し違うかもしれませんね。個人サイトなどは特に、その場にいる人たちはみんな同じ趣味の仲間だったり同じオタクという前提がありました。そこで初心者が何かやらかしたとしても、同じオタクの気持ちが分かる人が、適切な注意をしてくれる確率も高かったと考えられます。
でも今のSNSは、その場にいる人たちの正体が分からなくて、叩くだけでどうすればいいかは教えない人や、オタクでもないのにオタクの問題に首を突っ込んで的外れな発言をする部外者もいて、趣味の交流の場を守るとかそういう空気は無いんだろうなと感じます。普通に注意すれば分かる人もいるはずなのに、親身になってくれる人があまりいないように見えます。
黒歴史は恥ずかしいけど、その思い出は、きちんと注意されて自分の行動を改めたこともセットになっているから、結果的には良かったこととして乗り越えられているんですよね。
悪循環になっている人が将来どうなるかは、その人次第としか言えないと思います。
何年も経ってから当時の出来事の意味を理解する人も、中にはいるかもしれません。
私は個人サイトの距離感が好きです。snsは距離感がとてと近いように感じます。大人になった今でも誰々と会って遊んだツイートを見て疎外感を感じることがありましたが今はスルーできるようになりました。同じ映画を何回観た、たくさんのグッズを並べた写真など比較して疲れます。若い頃だともっと醜かっただろうなと思います。親しい、好きな人に送らてきた匿名のメッセージの返信を見て言葉遣いが悪い注意をしている人を見ると作品が読めなくなりました。今は周りに流されず楽しで過ごしてます。支離滅裂な文章失礼しました。
>いちごさん
私は個人サイトの全盛期が終わったあとで、個人サイトの距離感の良さに気付きました。
SNSのオタク活動は、どれくらいグッズを買ったかとか本の発行ペースとかでも、どうしてもマウント合戦になってしまいがちで、グッズを買う量が少ない人や遅筆でたくさん本を出せない人は焦ったり疲れたりしていました。本来は自分のペースで楽しめばいいはずなのに。
若い頃だともっとコントロールが効かなかっただろうから、SNSもわりと歳を取ってから触れたおかげで、まだマシだったと思っています。流されないメンタルが大事ですよね。
返信ありがとうございます。
手紙と拡散から「不幸の手紙」を思い出しました。
悪いことにも労力をかけ、それが特定・炎上しない時代が懐かしいです。
↑の文章でもSNSだと「犯罪を許すな」「今の時代の方がいいことだってある」など、しょうもない反応を想像してしまいます。大体は無視されて終わりでしょうが。
不特定多数とは関わらないようにして、今の平和な生活を守りたいです。
>中年の冒険さん
私は小学生の頃、友達と文通や交換日記をしていて、いつも痛々しい文章にヘタクソな絵を添えていましたが、それを見たのは友達だけでした。これがもしSNSみたいに無関係な大人にも見られていたら、晒し上げられてボコボコにされていたかもしれません。
不幸の手紙、懐かしいです。幸運の手紙というのもありましたね。あれも結局、身内で遊んでいただけのもので、今のネットみたいな拡散力なんてありませんでした。
まあ私は、今もネット上から消えずにブログをやっている時点で、いまだに不特定多数とは関わっているのですが、そこはそれなりの覚悟でやっています。
はじめまして
私は20後半で、コロナ以降に暇になって漫画を読んでオタクになった者です
なので、同世代のオタクよりも今の令和世代の中高生に近い感覚かもしれません
だけど気持ちはアラサーなので、ツイッターについていけず、イライラが募り、このブログに辿り着きました
面白くてほとんどの記事を読んでしまいました!
基本的にはツイッター辞めたいなと思いますが、あえて「雑誌や同人誌だけの時代じゃなくてよかった〜」と思ってる事も書きますね
それは私が全くマメじゃないため、同人誌を遅らせたり、お手紙のお返事を絶対にしなくなる気がするからです 学生時代ならなおさらです
個人宅に同人誌を郵送してあげる通販は、絶対にトラブルを起こしてた気がします(同人誌代を小為替でもらうんですよね)
しかも10代の頃の私は「なんか楽しそう!」って最初だけやる気になって募集し、すぐに飽きて他人に迷惑かけているのが想像できます
お金に関わる事なので最悪の場合、訴えられて補導とかされてたかもしれません
今はとりあえずツイッターに投稿して完結するので、そのリスクはありません
その代わり調子に乗った発言が晒されてしまうリスクがありますが… ネット以前の話を聞いて、この点だけは今でよかったなと心から思います
しかしながら利点はあれど、ツイッターのポンポン呟けるシステムはおかしいと思っています
>ウーロンさん
はじめまして。コロナ以降は私もかなり生活が変わりましたが、そういう経緯でオタクになる人もいるのですね。ツイッターは最初は楽しかったのですが、使えば使うほどダメな点が見えてきてツラかったです。当時はあまりにもツラすぎて個人サイトに戻り、今はこうしてブログをやっています。ツイッターをしていなくても、ちゃんと読んでもらえています。
おっしゃる通り、昔の同人誌の通販作業は、ある程度マメな人でないと厳しいものがあるかもしれません。小為替も有効期限がありますので、期限内に換金しないといけませんし。
私は通販の処理や手紙の返事も他より早いほうでしたので、ウーロンさんの考え方には気が付きませんでした。そういったオフ活動特有のトラブルも確かにありますね。
時代が進むと、大手サークルでなくても書店委託を利用するようになったりと、オフ活動も便利になっていきました。オフ活動が難しい人は、ネットに上げるだけでも作品を見てもらえるようになって、そこは良かったと考えています。ツイッターも、全員がもう少し気を付けて呟けばマシになるのではと思いますが、まあそんなことは夢物語ですよね。
はじめまして。検索しているうちにたどり着きました。私は1974年生まれで、主様と同年代です。我々の世代はベビーブームですから、今より子供の数は倍以上ありました。もしも、ネットやSNSが存在していたら…。今以上に犯罪は、桁外れに多かったでしょう。未成年者のネット及びスマホの使用禁止といった、法整備が出来ていたかもしれませんね。SNSは犯罪はもちろんですが、リア充自慢に精神がやられたかもです。特にナイーブな人、思春期の頃などは。主様と同じで、子供の頃はアナログ環境を過ごせて本当に良かったです。
>科特隊隊員さん
はじめまして。確かに!私達の世代は今よりずっと子供の数が多かったですよね。
ということは、やらかしていた子も今より多かったでしょうし、何となくですが、今よりも昭和生まれの子のほうがやらかす内容も酷かったのではというイメージがあります。
当時ネットがあったら、すぐに法整備されていたかもというのは、あり得る話ですね。
私はオタクなのでリア充自慢には興味が無いのですが、もし学生時代にSNSで自分よりオタク生活が充実している子を見たら悔しがっていたと思います。
思春期の頃に無駄に他人と比べてしまうような環境が無かったのは良かったですね。