今の私はデジタルデトックスに興味を持ち、必要以上にネットを見すぎないように頑張ったりしています。でもよく考えてみたら、同人をしていた頃の私は、今よりももっと長くネットに張り付いていたのに、ネットを見るのを控えようなんて発想はありませんでした。
若い頃の私は、ネットで面白い情報も吐き気を催す情報も両方大量に浴びまくって、その上でとても元気でした。オタク趣味に熱狂していた頃の私は、ネットで嫌なものを見たり時間を無駄にしたと思うことがあっても、それ以上に楽しいから大丈夫だと気にせず突き進んでいました。
元気な人間は、自分の行動に疑問を持ったりしないし、疲れることも無いのです。
ところで、デジタルデトックスとはまた違う話になりますが、同人をしていた頃は、原稿などで無理をしすぎて身体を壊してしまう人を見かけることもありました。
他人から見ると異常な状態でも、本人は最高に楽しくてハイになってやっています。
周囲の人達が心配する言葉をかけても、本人はなかなか聞き入れてくれませんでした。
本気でハマっている最中は、体調が悪くても楽しさがそれを上書きしてしまうのです。
原稿作業のためにエナジードリンクを過剰摂取したり、常に寝不足になっていたり、若い頃はまだ無理ができるからそのまま無理を続けてしまって、歳を取っていきなり倒れるなどという話は、創作界隈ではそんなに珍しくありません。でも本人は、倒れる直前まで「イケる」と思っています。
だけどそんな人も、もし情熱が冷めて創作をやめたら「これからは健康に気を付けよう、昔はバカなことをしていた」と考えるようになるはずです。今の私もこれと同じで、昔は楽しさで上書きしていたネットの負の部分に対して、今は上書きするパワーが無くなってストレスを感じるようになってしまったから、デジタルデトックスに興味を持つようになったのです。
デジタルデトックス自体は良いことだけど、それはそれとして今の私は弱りすぎだと気付いてしまいました。心を落ち着かせるための瞑想をしようとか、ネットを使わない行動をしようとか、四十歳を過ぎるまで一ミリも考えたことはありませんでした。これは何とかしなければいけません。
次は、無理にデジタルデトックスを意識しなくても、自然に必要な時だけネットを使えるようになりたいです。さらに、何を見ても本当にノーダメージになりたいけど、これにはあと数年の修行が必要かもしれません。年寄りの時間感覚だと数年なんて一瞬なので、頑張ります。
コメント
こんにちは。
割と最近ネットのしすぎでメンタル壊したのはまさに私です。
なので、本気出してタイマー南京錠付きのパソコンケースを買ったり、壊れて以来買ってなかったテレビをChromecastとセットで買ったりして少しずつネット(というか検索行為)の量を抑えるようになりました。
私の場合は検索行為における情報過多という原因を理解していたので、代替行為を作ってからなんとかなってる感じですが、これ本当分からないくらいハイになってると難しいですよね。
私自身周りからおかしいと言われるまでネットデトックスは本気でやらなかったので…。
どういう情報にもノーダメージになれるメンタルは本当に欲しいところです…。
>ミナトさん
こんにちは。タイマー南京錠付きのケースは、初めて見た時は驚きましたが、ああいう商品が開発されて話題になるということは、多くの人が同じ悩みを抱えているということだなと納得しました。情報過多で疲れているのに見るのをやめられない状態は、本当に怖いです。
私はひとりで勝手に同人に冷めた結果、それまでの自分のネットの使い方に疑問を持つようになりましたが、ハイになって自分で気付けないままだったらヤバかったです。
周りから注意されても、結局自分が自覚しないと抜け出すことはできませんよね。
私のメンタルは、若い頃に比べたらかなり鍛えられたと思いますが、まだ100%ノーダメージとは言い切れません。でもそろそろ、本気出して完成させなければと考えています。
ヒロコさんこんにちは。
デジタルデトックス(の類など)に興味が出てくる時は弱ってるときって確かにそうかもしれないと思いました…。歳のことが書いてありましたが、私は学生時代から瞑想やデジタルデトックスといったことに興味があったので、年齢よりも自分の弱い所を自覚してるかどうかな気がします。
以前デジタルデトックスをするには絵を描くのが良いという内容の記事を読ませていただきました。確かに!と思ったのですがまだデジタルデトックスとよべるような創作はできず、絵を描く気力が無いんだなとこちらの記事を読んで腑に落ちました。
頑張ります。と、ヒロコさんの意気込みを見て応援したいと思います。でも、弱っているときは自分のことを大切にして大事にするのが良いと思いまして。頑張りたいと言ってる方に言うのはお節介なのは承知ですが、無理はなさらずにの気持ちで応援しています。
私は日常生活に支障が出る程特にメンタルが弱い人間なのでなんとか改善したいですね…
>もこもこさん
こんにちは。私自身は同人引退と加齢のダブルパンチで弱ったと思っているので、つい年齢の話をしてしまいますが、じゃあ若い頃の自分は強かったのか?と考えてみると、それも違う気がします。実は、ズタズタになってもハイになっているから痛みを感じていなかっただけなのでは?と思うと、大変ホラーです。弱さを自覚できているほうが絶対に良いです。
これからは「傷付いてもマヒして痛みを感じない」のではなく「本当に傷付かない」メンタルを作り上げたいです。面白いものは素直に楽しんで、不快なものは記憶に留めないということを自然にできるようになりたいです。そしてそれは、無理をすることでは達成できず、自然体になることで達成できるものだと考えています。
絵は、私にとっては、今のところ本当にデジタルデトックスに役立っています。
激しい情熱とかは無いけど、最低限、アイデアを出して手を動かすことができています。
こんばんは。
>無理にデジタルデトックスを意識しなくても、自然に必要な時だけネットを使えるようになりたいです
ヒロコさんと同じく私もこの状態になりたいなぁと、もう何年も思っているものの、なれていません。
ただ、昔と違い、ネットサーフィンをしていて、自分にとって受け入れがたいものを見てしまった時、若い頃なら激しく感情が動いたり、さらに深い部分まで潜っていってしまったりしていたところを、サッと離れることができるようにはなりました。
スルー能力が身についた、といえば聞こえがいいですが、自衛本能が働いているだけかと思います。
若い頃は余裕があったので深追いし、その分毒を多く浴びてしまった結果、常にイライラしたり、ふさぎ込んだりしてしまっていました。歳をとった今、同じような状態になるとかなりまずいことになりそうなので、きっと生存本能が守ってくれているのだと思います。
あと、色々人生経験を積んで、どんなに許せない価値観であっても、自分の力で他者を変えることはできないということを痛感したからというのもあります。変えられないようなものに怒るのには疲れた…もういいや、ほっとこ…、みたいな諦観です。
なので、私の場合はネットで昔ほど深いダメージを受けることはなくなったのですが、一度ネットを見始めるとなかなかやめられなくて悩んでいます。
おそらくですがこれも疲れが関係していて、多分私の中でスパッとネットをやめることより、ダラダラ見続ける事の方が楽というか、頭を使わなくていいと思っているからなのではないかなぁと自己分析しています。行動を切り替えるより惰性の方が楽、みたいな感じです。
嫌な情報を深追いしなくなったことも、ダラダラネットを見続けてしまうことも、きっと疲れていることが根本にあるなぁ…と今回のヒロコさんの記事を読んで改めて思いました。
前の記事でも描きましたが、ネットを見るぐらいなら1枚でも多く絵を描きたいものですね…!お互いのデジタルデトックスが上手くいきますように。
>うさぎさん
こんばんは。びっくりするほど全文同意です。本当にそうですよね。
私も今は、若い頃と比べて無駄に深追いすることは無くなりましたが、それは単純に気力が無くなって、昔ほど毒に耐えられなくなってきたからです。どんなに怒りが湧いても他者を変えることはできないと気付いて、疲れ果てて諦めたから大人しくなったのです。
この状態は、これはこれで一応自衛ができるようになったのだから良いじゃないかと考えることもできますが、本当のメンタルの強さとは程遠いものです。
そうじゃないんだ!もっと健全な状態を目指しているんだ!と苦しみながら、もう何年も経っていて、なかなか出口が見つかりません。早く終わってほしいです。
行動を切り替えるより惰性の方が楽というのは、言われてみればそうかなと納得しそうになりますが、本当は、ダラダラ見続けるよりもスパッとやめたほうが、これ以上疲労が蓄積しなくなるから楽なはずなんですよね。勇気を出して行動を切り替えれば、その後は良い結果になるので、ここは多少無理をしてでも、後悔しない決断をすることが大事なのでしょうね。
あと、冷静に考えてみたら、ネットでとんでもない人を見てしまっても、じゃあ自分のリアル生活でそんな人に出会うことがあるか?と考えると、ぶっちゃけあんなのいません。
ネットでしか見たことのない存在に悩まされるなんておかしいと気付けば、その辺は解決しそうです。ネットに慣れるほど、現実を確認するのを忘れてはいけないと思います。