スマホに睡眠アプリをダウンロードして1ヶ月ほど使ってみたところ、何となく予想できていたとは言え、自分の睡眠の浅さに驚いたので語ってみます。
睡眠アプリの記録を見ると、レム睡眠の時間がやたら長い上に、眠るつもりで目を閉じてから入眠するまでに3時間以上かかっている日もあります。起きる時間は毎日同じです。
もちろん私自身もロクに眠っていない自覚があるのですが、そもそもオタクという人種が、すんなり眠るのが難しい人も多いのではないかという気がします。
オタクや腐女子というのは、特に趣味を持たない人と比べると、集中して何かを考えている時間が長いと思います。外側から見る限りでは普通に日常生活を送っているように見えても、脳内では常に推しや同人のことを考えているのではないでしょうか?
同人をしていた頃の私にとっては、授業中も勤務中もその他の時間も、すべて二次創作のネタを考えるための時間でした。それでよく大きな失敗もせずに何十年も乗り切ってきたなと、今めちゃくちゃ自分で驚いています。これはある種の特殊能力だと言って良いと思います。
なので当然、睡眠時間も、睡眠よりも妄想を優先していました。
不眠症の人が感じる「眠れなくてツライ」という感覚は無くて、考えるべきこと(カップリング妄想など)が無限に湧いてきて興奮状態のため、ガチで寝ている場合ではなかったのです。
布団の中で超集中して漫画のネタを纏め上げ、ついに力尽きた時にやっと眠っていました。
他の同人オタクも私と同じかどうかは、確認したことが無いので分かりませんが、ある程度オタク活動に力を入れている人なら、この気持ちは分からないでもないのではと思います。
オタク活動に夢中だった頃は、妄想や二次創作のネタを考えて常に脳がフル回転していたため、死ぬほど寝付きが悪いのが当たり前でした。
それなら同人を引退した現在は、すぐに眠れるようになったのでは?…と思われそうですが、現在は現在で「人はなぜ苦しみながらも生きているのか?」などと常に考えているため、死ぬほど寝付きが悪いです。引退してからさらにヤバくなっています。
私は、オタク以前に「考えることを強いられているタイプ」なのかもしれません。
昔は「オタクだから妄想するのは当たり前」ということで、考え事をしていて眠れなくてもそういうものだと思っていましたが、オタク妄想をしなくなっても別のことを考えているから結局眠れないじゃねーか!という感じで現在に至ります。
寝付きを良くするためには、やはり「何も考えない」ようにするべきなのでしょう。ですが「頭をカラッポにする」とか「何も考えずに眠る」なんて、私には死ぬほど難しいことなのです。
乳幼児の頃なら可能だったかもしれませんが、その頃は全体的に記憶がありませんので。
今後も、眠るのが下手な自分と今まで通り付き合っていきます。
眠らずに考えたことでブログに書けそうなことがあれば、アウトプットしていきます。
同人時代と違って締め切りが無いので、そこは気楽になりました。
コメント
はじめまして。いつも頷いたりハッとしながら読ませていただいております。
睡眠前の妄想について、とても心当たりがあったので思わず書き込んでしまいました。
私は考え事や妄想するのが楽しくてするのがほとんどなんですが、たまに妄想しないで寝るなんて怠けてるな、と謎の義務感を覚える時があります。
オタクだから妄想が好きなのもあるし、妄想に取り憑かれてるからオタクになるのもあるのでしょうね。
>匿名さん
はじめまして。睡眠前の妄想について同意いただけて嬉しいです。そもそも日中もずっと妄想しているのだから、寝る時間になったからと言ってすぐにはやめられません。オタクじゃない人は妄想しないで寝るのかなと考えると、別の生き物のように感じてしまいます。
私も同人時代の妄想はとても楽しかったです。同人をやめてからの終わりの無い自己問答も悪くないと思っています。何かを考えること自体が好きなのかもしれませんね。
こんにちは。とても共感します。
私もハマってるジャンルがあるときは、常に推しの妄想で頭がいっぱいでした。
もちろん布団に入ってもです。むしろ布団の中が本番!みたいな感じでした。誰にも邪魔されない時間帯でしたし。
なので当然眠れるはずがありませんでした。でも苦ではなく、むしろ妄想するのが楽しくて仕方ありませんでした。湯水のようにネタが浮かんでくるんです。
今はジャンル熱も少し落ち着いたのですが、そしたら今度はヒロコさんのように「なぜ人は生きるのか?生きる事はなぜ辛いのか?」のような哲学的な?事を考えてしまいます。同じような人がいて何だか安心しました。
布団に入って秒で寝られる人の感覚がわかりません。寝るというのは無の世界へ行くということなので、辛い事なども考えなくて済むのはいいですよね。
でも私はどうしても考え事をしてしまう性分なので、悩み事があればそれについて延々と考えてしまい寝つけないこともしばしばです。
ジャンルに萌えている時の寝つけなさは苦にならないけども、こういう負の感情で寝られないのは辛いものがあります。
確かにオタクのような、何かに熱中する人は考え込みやすいのかもしれませんね。
ヒロコさんのブログは本当に気づかせられる事も多いですし、読んでるとなんだか励みになります。ありがとうございます。
>るかなさん
こんにちは。そうですよね、私もむしろ布団の中に入ってからのほうが、さらに同人妄想が捗りました。熱心に同人をやっている人ほど常に推しの妄想をしているだろうから、そんなに簡単に眠れるとは思えないと考えつつ、現役時代はそんなことを人に尋ねる機会もありませんでした。私自身も、そんなことより自分の作品を仕上げないと!という感じでしたからね。
私も、楽しい事だけでなく悩み事についても延々と考えてしまうほうで、さらに言うと怒っている事についても延々と考えるから、布団に入ってすぐに寝るなんて絶対に不可能です。
1人になって、周囲が静かになればなるほど、脳は興奮状態になりやすいです。
同人を引退してからはオタク妄想も落ち着きましたし、怒りが湧く機会もほとんどなくなったので、かなり穏やかになったはずなのですが、今度は哲学的な問いが湧いてきました。
なぜ生きるのか?…本当に考え甲斐があります。同人をしていた頃は黙っていた事を今の機会にブログに書いていますが、こちらにも反応をもらえるとは思っていませんでした。