歳を取るほど自己紹介に書くことが無くなっていくという話

未成年の頃の私は、自己紹介文を書いてくださいと言われたら、喜んで長々と書いたものです。
誕生日とか星座とか血液型とか、自分が思う自分の性格とか、創作活動の履歴とか、好きな作品やキャラとか、それ以外の好きなものとかを、たくさん語るのが楽しかったです。

そして時が流れてアラフィフに突入した今、ネットから離れたわけでもなく、自分のブログもあるというのに、私がプロフィールに書いているのは同人活動期間と年齢(生まれ年)のみです。

これらの情報は、このブログの「二十年以上同人活動をした後、引退してさらに年月が経ったおばちゃんのブログ」という方向性を伝えるために、最低限必要な情報として提示しているだけです。
実は、以前は生年月日を全部書いていたのですが、よく考えたら誕生日の情報は必要無いなと気付いて削除しました。どんどんシンプルになっていきます。

同人活動歴がある人が自己紹介を書く場合、渡り歩いてきたジャンルやカプを全部書いたりすることもあると思います。でも私は、ブログで「この時に某匿名掲示板に晒された」とか「この時にヤバイことをやらかした人がいた」みたいな話もしているため、当時のジャンルを特定されると逆にマズイのです。長年同人をしていたのに、詳しいジャンル履歴は書けないというマヌケな状態です。

未成年の頃は、自己紹介をする機会があれば、ここぞとばかりに思いつくまま語っていました。
ネットは無かったので、広範囲に黒歴史が拡散されることはありませんでした。

二十代から三十代の頃は、ネットで個人情報を出しすぎるのは良くないとか、同人と関係無い情報は閲覧者さんが見てもつまらないだろうと考えて、公表する内容を選んでいました。
同ジャンル者に対しては、自分と交流が無い人やROM専の人にも配慮しようと考えていました。

そしてさらに歳を取って同人を引退すると、もう「気を配るべき同ジャンルの仲間達」は存在しなくなりましたが、それと同時に、自己紹介が楽しいと思う気持ちも消えました。

ババアになるにつれて落ち着いてきているのは良いけど、子供の頃の無邪気な心を失ってしまったのは少し寂しいと感じます。でも、そうは言っても黒歴史が良いというわけではないし…と、これに関してはいつまでも複雑な感情が消えません。

もしも、子供の頃の自己紹介文を見返して恥ずかしがっている人がいたら、その内容は黒歴史かもしれませんが、それだけ元気に自己アピールができる精神状態で、無邪気に他人を信用することもできていたのだから、それ自体は悪いことではないとお伝えしたいです。

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