同人活動の思い出/イベント中の補給の思い出とコミックマーケット98の開催中止について

私は、同人イベントで会場内の救護室を利用したことは一度もありませんでした。
サークル参加でも一般参加でも、イベント中に倒れたくはなかったので体調管理には気を付けていました。でも、知り合いの中には夏のイベントで熱中症になった人もいましたし、私もたまたま救護室へは行かずに済んだもののヤバかった状態は何度か経験しています。

基本的に夏以外の季節は問題ありませんでしたが、夏のイベントは本当に死ぬかと思ったこともありました。サークル参加であまり空調が効かない暑い場所に配置されると地獄でした。

あと、私は同人をやめる直前の数年間は交流を避けていたので、完全に一人参加(一緒に参加する人どころか、周囲のスペースにも声を掛け合うような相手はいない状態)でした。誰も頼る人がいない中で補給にはかなり気を使っていましたし、読者さんからの差し入れもとても有難かったです。

それにしても、イベント会場の救護室の中って実際どんな感じだったのでしょうね?
もし入ったことがある人がいれば、お話を伺ってみたいです。

そんなことを考えながら迎えた2020年、新型コロナウイルスの影響によりコミックマーケット98が中止になったと聞いて本当に驚きました。私が生まれたのは1976年で、第1回のコミックマーケットが開催されたのは1975年12月です。私とほぼ同じ時期に誕生して、これまで一度も中止にならなかったコミケが、初めて中止になったのです。

同人を引退して、もう同人誌を作ることも買うことも無くなった私ですら、これにはショックを受けました。参加する予定で楽しみにしていた人達の無念は、凄まじいものだと思います。

とは言え、あれほど人が密集するイベントもなかなか無いと思いますので、やむを得ないことなのでしょう。イベントが無くなって、イベント中の補給のことを心配する必要は無くなりましたが、印刷会社さんは大打撃を受けているでしょうし、今後のことは少し心配です。
たとえ今の自分がもう関わっていなくても、同人文化は衰退して欲しくないと思っています。

スポンサーリンク

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする

コメント

  1. くま より:

    ヒロコ1号さんこんばんは。以前にもコメントをしたことのある「くま」です。

    私もここ1年ほど同人活動への情熱が減退してしまっているのですが、ヒロコ1号さんは同人を引退することになってしまった直接の出来事やきっかけなどはありますでしょうか?

    私の場合は単にハマっていた作品に二次創作的な興味がなくなっただけではなくて、同じジャンルやCPの人からのブロック(ツイッター)だったり、ジャンル内でのマナーを強いられたり注意されたりしたことだったような気がしています。自分のうかつさを擁護する気はないのですが、それでも「そんな言い方はひどいなぁ」と思ったものです。そのジャンルは同人学級会もよく開かれていたり、コラボ企業さんのキャラに関するツイートがけっこうな炎上したりで、なんだか関わるのが厭になってしまった記憶があります。

    もし差支えなければ、ヒロコ1号さんが同人を止めるきっかけなど、記事でよんでみたいなぁと思いました。

  2. ヒロコ1号 より:

    >くまさん
    こんばんは。コメントありがとうございます。途中送信されて2つに分かれていたコメントをこちらで1つに纏めさせていただきました。ご了承ください。

    私の場合は原因はひとつだけではなく、ツイッターで失言をする同ジャンルの人達に幻滅したことや、年齢的に漫画を描き続ける体力が無くなってきたことや、体力低下にともなって(原作は好きだけど)二次創作をするようなテンションは維持できなくなったことなど、いろいろな原因が混ざり合って引退することになりました。

    でもやはり、一番の原因はツイッターかもしれません。ツイッターが無かった時代も面倒な人はいましたが、ツイッターが生み出す不快な空気は昔とは比べ物になりませんでした。くまさんの仰るようなマナーの押し付けや炎上もそうですね。ツイッターのせいで面倒な人はより面倒になり、ツイッターをする前は印象が悪くなかった人もボロを出すようになりました。

    くまさんの「関わるのが厭になってしまった」というお気持ち、とてもよく分かります。
    こんな人達ばかりの所で自分は何をやっているんだろうと、虚しさを感じました。

  3. 匿名希望です より:

    ヒロコさん、はじめまして。
    いつも興味深く記事を拝見しています。特にツイッターに関するお話は頷くことが多く、何回も読み返してしまいました。
    私は二次で字を書いています。ツイッターでの他人の交流の様子が見えすぎてしまうところ、色々な人の色々な解釈がどんどん流れてきて自分の解釈が侵食されてしまうところが苦手で距離を置いてきました。しかし、このコロナです。イベントに出席できない分、ツイッターで繋がった人たちは身内即売会を開いて作品を発表したり交流をしているようです。ツイッターをしていないと少人数の即売会の情報は入ってきませんし、作品を対面で手に取ってもらう機会もなくなってしまいます。
    でも、ストレスフルなツイッターで繋がり、なおかつリアルでも会ってしまったらすごく疲れそうだなという気もしています。参加してみたいけどしたくない、矛盾した気持ちを抱えてもやもやしてしまいました。
    ツイッターには戻りたくない、でも作品は出したいしゆるく交流はしたい、そんなスタンスの私にはリアルのイベント自粛の今はすごく淋しいです。

  4. ヒロコ1号 より:

    >匿名希望さん
    はじめまして。私はオフ活動自体への執着はそこまで無かったので、ネットのみで活動していた時期もありました(それでもコミケ中止は衝撃のニュースでした)
    なので、リアルイベントが無いならネットで見てもらえばいいのでは?と思うのですが、紙の本が好きだったり対面で手に取ってもらうのが良いという人にはツライでしょうね。

    私はツイッターをやめた後は自分のサイトに戻って、サイトと複数のお絵描きSNSで作品を発表していました。ツイッターで宣伝しなくても見に来てくれる人はたくさんいました。
    作品はいろいろな方法で出せると思いますが、交流に関しては、ツイッターの疲れそうな交流ではなくゆるい交流を望んでいるのなら今の時代は少し厳しいかもしれません。

    少人数の身内の即売会というのは、作品に力を入れるよりも身内同士でベタベタするのが目的の人が多い気がします。普段交流していない人が参加して楽しめるかは少し疑問ですね。
    あと、ツイッターで繋がった人たちの企画って、外側から見るほど楽しいものではないかもしれませんよと、現役時代に実際にやっていた私から申し上げておきます。

  5. 匿名希望です。 より:

    ヒロコさん、返信ありがとうございます。
    ツイッターは苦手と言いながら、やっぱり交流している人たちを見れば羨ましいしリアルのイベントがない今、取り残された感じがしているのかもしれません。
    そして距離を取っている分、内情が分からず楽しそうに見えているのかもしれません。身内即売会というものに行ったことがないのですが、確かに日頃交流していない人間がいきなり行っても身の置きどころが無さそうですね。
    自分が納得して創作できる環境は自分で作ろうと思い、サイト作成のため勉強中です。サイトにも作品を見にきてくれる方がいる、というヒロコさんの体験談に励まされました。ありがとうございます。

  6. ヒロコ1号 より:

    >匿名希望さん
    私自身の交流の経験を振り返ると、楽しいこともあった一方で面倒なことや期待外れなこともそれなりにありました。ネット上ではたまに、交流したことが無い人が他人の交流を羨ましがっているのを目にしますが、正直ちょっと「夢を見すぎ」という印象があります。
    楽しくない時もあると覚悟した上で、もし良い相手に出会えたら喜べばいいと思います。

    昔はSNSが無かったので自分でサイトを作るしかありませんでしたが、今の時代に個人サイトを持っている人は、自分が納得して創作できる環境を自分で作っているとも言えますね。
    私の体感としては、SNSよりサイトのほうが丁寧な感想をくれる人の割合が高かったように思います。ツイッターの数字はやはり泡のようなものだったと、あとから実感しました。

  7. 匿名のK より:

    こんばんは。もう10年くらい前、私も夏コミで「ヤバイ状態」を経験しました。一般参加だったのですが、東ホールへ向かう通路で、いつも列が進まず過密になる地点があり、暑さと酸欠で我慢していたのですが、一瞬意識がなくなったことがあります。かろうじて立っていられたものの、列を離脱しようにも前にも進めず後ろにも戻れず、身動きができない混み具合だったので恐かったです。
    まもなくして前方からスタッフさんが「道を空けてください!!」とすごい形相で走ってきて、倒れた人が運ばれていきました。あれは私だったかもしれないと思うと、ますます恐ろしくて。今後、迷惑をかけない自信がなかったので、それ以来夏は参加を控えています。

    それからコスプレ広場を見に行ったとき、やはりスタッフさんのただならぬ声が聞こえて、その方向を見ると、コスプレイヤーさんが体を支えられてヨロヨロと歩いていました。遠目には美しいドレスとメイクでしたが、それどころではない苦しそうな表情をしていて、とても心配になりました。(後で知ったのですが、このレイヤーさんは私の知り合いの知り合いでした)

    そんなわけで夏コミはずっと行っておらず、当日は地域の行事だったり、仕事だったりなのですが、心のどこかで「ああ、今やってるな」といつも思っていました。それが今年は「何もやっていない、誰もあそこにはいないんだ・・・」と思うと、それだけで心がポカーンと空虚な気持ちになりました。
    夏だけでなく、冬コミも春コミもだんだんと行かなくなっていて、ほぼ引退状態だったのに、やっぱり寂しいんですよね。知り合いで活動続けている方もまだまだいるので、今後のイベントや同人文化がどうなるのか私も気がかりです。

  8. ヒロコ1号 より:

    >匿名のKさん
    こんばんは。混雑していると、体調が悪くなっても離脱できないのが怖いですよね。
    夏コミはもちろんのこと、他の大型イベントでもたまにそういう状況になりますし。
    コスプレイヤーさんは炎天下での撮影も大変そうですし、衣装によっては普通の服の人より熱中症になりやすそうです。逆に、冬に寒そうな衣装を着ている場合もまた心配になります。

    コミックマーケット98は東京オリンピック(こちらも延期になりましたが)の影響でゴールデンウィークに開催すると聞いて、気候的には夏より良いと思っていたのに、予想外の事態となりました。私もコミケに関しては、自分は行かなくても日程は把握していて「ああ、今やってるな」という意識が毎年あったので、今年はどこか寂しさを感じています。

    私も長く同人に関わってきたので、引退したからと言って完全に無関心になることはできない状態です。私はオンライン活動の便利さも良しとしている人間ですが、オフのイベントが無いと盛り下がってしまう人も少なくないと思いますので、今後が気になりますね。