髪の束感とか毛束感とか、そういう言葉がありますが、ここではリアルの髪ではなくイラストの髪の話になります。髪を描くのが好きだったり気合を入れている人にとっては、それを意識するのは当たり前のことかもしれませんが、私はそういうのは幼少の頃からテキトーでした。
いつもの調子で髪の毛を描くと、このようになります。
でも時間に余裕があるので、髪の束感でも出してみるか?と思って描き足しました。
同人を引退した現在は、こういう遊びを結構やっています。
やってみたけど、線の多さがなんかウザイと感じます。
線画は最初の状態に戻して、色だけ残してみました。
こんなに真面目に髪のことを考えたのは初めてでしたが、今回はこれで完成とします。
この絵は他の部分の描き込みが少ないので、髪くらいは少しは描き込むべきかもしれません。
それにしても、一枚イラストならこれでもいいかもしれないけど、何コマも何ページも描く漫画ではこんなことやってられんわと私なら思います。でも世の中には、めちゃくちゃ細かい絵柄でしっかりと長編漫画を描いている人も普通にたくさんいるので、本当に超人だらけだなと驚きます。
同人をしていた頃、新しいジャンルにハマりたての時にテンション高く絵を描くと、私にしては描き込みが多めの絵になるのですが、漫画を描くとしたらもっと簡略化しないと苦労することになると理解していたので、意図的に線を減らすことを考えたものです。
絵は記号の集合体、二次創作は最低限そのキャラに見えればいい、更新ペースを上げるため、締め切りを守るため、そして何より私自身にストレスを与えないために、不必要な部分は削ぎ落とすという考えでした。自分に無理の無い手順で、漫画を次々と完成させていくのが楽しかったです。
私は、二次創作のキャラ解釈やカプ解釈で孤独を感じたことはありませんでした。
自分の嫌いなネタが界隈で流行ってしまったとか、最大手の作品が解釈違いだったとか、そういった経験は二十年以上の同人活動の中で一度もありませんでした。
ですが、絵を描くこと自体に対する考えは、なかなか同意見の人に出会えなくて長年孤独です。
今となっては同志とか不要だけど、そういえばそうだったなと思い出しています。
今の私はもう漫画を描く気力自体が無いのだから「漫画を描くとしたら」などと想定する必要はありませんし、締め切りも無いので一枚の絵にどれだけ時間をかけても良い状況です。
それでも時短を第一に考えてしまうのは、不思議なことだと思います。
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