アップとロングという言い方は、今の時代でも通じるのかな?と調べてみたところ、多分通じるっぽいのでこれで語ります。アップの構図というのは、文字通り人物の顔をアップにする構図で、ロングの構図というのは、人物の全身が入る「引き」の構図です。
私は子供の頃、ロングの構図は全身を描いたり背景を描いたりしないといけないので、顔だけ描けばいいアップの構図のほうがラクに描けると思っていました。
でも今の私は、ロングの構図のほうが描きやすいと思っています。
顔のアップは顔をきれいに描けなければそこでオシマイですが、他の物をいろいろ描き足して誤魔化すことができるロングの構図なら、顔を手抜きしても何とかなる気がします。
このように感じるのは、私の人物イラストに華が無いせいかもしれません。
映える顔を描けるのなら、顔だけの絵でも作品として成り立ちますが、私が顔だけの絵を描いてもスカスカで地味な絵になるだけなので、それなら背景を描き足したほうがマシという考えです。
私の画風自体は小学生の頃から変わっていないのに、最近までその事実に気付かなかったのは本当に愚かなことです。子供の頃の私は「顔だけを描くほうがラクで、背景を描くのは大変」と思っていましたが、今は、顔だけで勝負させられるほうが厳しいです。他の物も描いて誤魔化したいです。
2022年に絵を再開してからは、一枚描くごとに自分の心情を確認していくのが面白いです。
今の私は、顔のアップの絵は逆に難しくて、ロングの構図は子供の頃に思っていたほど大変ではないと感じていて、まともに描けているかは別として全身を描くのは嫌いではないみたいです。
ただ、今の私はこれまでの人生で経験したことが無い精神状態で絵を描いているため、構図がどうとか以前に、病気の時の夢みたいな絵になっていないかを気にするべきかもしれません。
ですがこれも、もう同人活動も交流もしていないのなら、完全に自由でかまいませんよね。
同人をしていた頃も私は自由に描いていたつもりでしたが、今の自由さに比べたら、結構縛られていた気がします。二次創作で、界隈の人達にウケそうなものを…みたいな気持ちも、今振り返れば少しはあったかもしれません。現在はそういった束縛が一切無い、真の裸踊り状態です。
アップの構図とロングの構図、どちらが描きやすいと感じるかは、人それぞれ違うと思います。
今の私はロングのほうが描きやすいけど、たまには顔を大きく描くことにも挑戦したいです。
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