管理人多忙のため、コメントの受付を一時停止します(2024年4月中に戻る予定)

絵の「本番作品」は楽しく描いていたけど「練習」は嫌いだった話

学生時代の私は、休日にオタクの友達と一緒に画材屋さんなどに行くこともありました。
そこで、絵が上手い友達が絵の教本を買っていると、自分も便乗して買ったりしていました。

絵が上手い友達は、買った教本をきちんと活用して絵の練習をしていたと思います。
でも私のほうは、教本を買った時点で「やったつもり」になって、実際に手を動かす練習は続けることができなくて、教本も資料集も本棚に並べただけの置き物と化していました。

当時買った教本や資料集は、結局ほとんど開かれることが無いまま処分されました。
今はもう、そうなることが分かっているので、私はそういうものを買いません。

私以外にも、今の時代ならネットの講座を見ただけ(ブクマしただけ)で満足して、実際に手は動かしていない人達も絶対にいるはずです。きちんと練習している人達よりも、本当はそういう人達のほうが数は多いのではないかと、私は考えています。

自由に描くのは楽しいけど「練習」は気が乗らないというのは、絵に限らずよくあることです。
模写やデッサンなどの訓練も問題無く続けられる人は、そういう才能があるのだと思います。

絵を描いている人達と交流していると「みんな上手くなるための努力は当然しているよね!」という空気になりがちでした。そんな中で自分だけ「いや練習とかしないよ?本番の原稿は描くけど練習は苦痛なだけだよ?」と声を上げることは、若い頃の私には難しかったです。

そんなわけで、現役時代は周囲の絵描きさん達に気を遣って、絵の練習の話には参加しないようにしていた私ですが、今はもう気遣う相手がいないので本当のことを言います。

私は、模写に挑戦して見た通りに描けたことは一度もありません。
他の練習方法も、まず絶対に眠くなりますので、続けることはできません。
私の手は、私が動かせるようにしか動かせません。私は努力や我慢が嫌いなので、自分がやりたくない事は極力やらずに生きてきました。苦痛な練習はお金をもらっても無理です。

意識低い側の人達は、普段あまり自分の本音を外にアピールしないと思います。
なのでネット上では、意識高い側の人達の影に隠れて、存在が見えにくいことが多いです。
でも本当は、私と同じように気楽に絵を描いている人達もたくさんいるはずです。

イイ感じの言葉で表現すると、いわゆる「がんばらなくていい」という考え方かもしれません。
私は子供の頃からこうでしたが、表で堂々と言えるようになったのは、ここ最近のことです。

スポンサーリンク

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする

コメント

  1. あずさ より:

    こんにちは。
    練習が苦手なこと、わかります。というより、誰かに見てもらわないと気が引き締まらないし、やる気も起きません。
    人生、なんでもかんでも100%頑張るわけにはいかないので、趣味はほどほどでいいと思ってます。気負いすぎると、その分見返りを求めてしまって、苦しくなるというのもあります。
    よくわからない気温差が続きますが、ご体調にはお気をつけください。

  2. るかな より:

    こんにちは。教本を買った時点で満足する、という部分本当に共感します。私も趣味があるのですが、それに関する教本を買っても結局開かないし手も動かさないので本棚に置いてあるだけの存在です。うまい人達は空き時間を見つけて練習に励んでるのだと思いますが、私はそんな気になれません。努力するのも才能だと聞いたことがありますが、本当にその通りかもしれません。私には努力する才能がないんだなと。

    努力もできない集中力もない自分はダメ人間なのだと感じ、自分を責めることが多いのですが、ヒロコさんのブログを読んで少し救われました、ありがとうございます。

  3. ヒロコ1号 より:

    >あずささん
    こんにちは。練習を楽しいと感じることができれば、はりきって練習したのですが、私には無理でした。あと、練習してみても「上手くなった」という実感を得られなかったのも、練習がつまらないと感じた原因かもしれません(上手くなるほどの努力は重ねていないので当たり前なのですが)これもまた「見返りを求めたゆえの苦しさ」ですね。

    それに、絵で新しい試みをする時は、練習ではなく本番でやったほうが、作品のストックも増えて良いと考えています。失敗したら、また次の本番の絵を描けばいいという感じです。

  4. ヒロコ1号 より:

    >るかなさん
    こんにちは。ぶっちゃけ、教本を本当に活用している人よりも、教本を買った時点で満足してしまう人のほうがたくさんいると、私は確信しています。でも、それを正直に言うのは恥ずかしいから、ほとんどの人は黙っているのではないでしょうか。

    私も昔は、真剣に練習している上手い人を見て、とても「教本は置き物になっています」とは言えませんでしたが、今は「これ、別に言ってもいいんじゃね?」と吹っ切れました。
    もしも「努力できないのは自分だけなのかな?」と悩んでいる人がいたら、絶対にそんなことは無いと伝えたいです。むしろそっち側の人達のほうが多いと私は思っています。

  5. ミサキ より:

    こんにちは。以前コメントさせていただきましたミサキです。

    ネットで講座を見ただけで満足してしまう人が多いのでは、ということに共感します。
    自分も講座を見ただけ、教本を買っただけで満足してしまう面があるからです。

    昔と比べて、イラスト教本のクオリティが上がって付録(イラストのpsdデータ等)も豪華になったことも関係しているかも、と思いました。
    教本のサンプルや付録を見て「欲しい!」という欲が強く搔き立てられもるものの、買ってみたら付録が多くてすべて使いこなせず、そのままになっているものもあります。

    おかげで実際に手を動かす大切さに気付きましたが、創作意欲が以前と比べて落ちてきたので、練習に対する姿勢も考え直していきたいと思いました。

  6. ヒロコ1号 より:

    >ミサキさん
    こんにちは。私はもう見ることはありませんが、イラスト教本のクオリティも、今は昔と比べて上がっているだろうなと想像できます。でも、実際に使いこなせている人は少なくて、買うだけでは上手くなれないというのは、今も昔も変わりませんね。

    ネット上では「実際にこんな練習をしました」とか「以前と比べて上達しました」というような発信をしている人も多いので「教本を買っただけで結局何もしていない」という人は肩身が狭くて言い出せないんですよ。でも、そういう人達こそがサイレントマジョリティなのだということを、もし気付いていない人がいたら伝えたいなと思ってこの記事を書きました。

    私の創作意欲は、昔ほどの熱意が無いのは確かですが、落ちたと言うよりは変質したと言うほうが正しいかもと気付きました。練習はしませんが、だからこそ全部が本番で、時間のある時に思いついたものを描くだけ、それ以外の雑念は無いという感じになってきています。

  7. もこもこ より:

    ヒロコさんこんにちは。
    最近『昔はできていたけど今はできなくなったことの話』の方にコメントを残しました。返答に困る内容だったかもしれないと思っていたのですが、丁寧なお返事をくださりありがとうございました。

    ちょうど絵の「練習」という表現をこの前のコメントで残したもので、今回このような記事が上がっていて驚きました。この前は本番である自分の絵を描かずに練習ばかりしていたら、本番の楽しさを失ってしまったという内容を綴りました。

    ネットの講座をブクマしただけで手を動かしてないのは耳が痛い話です。参考書も置き物というか眺めるだけで画集と化してるものもあるのでこちらも耳が痛いのですが、参考書はネットの講座系よりも情報がまとまっており金銭も絡んでいるので手付かずの置き物になることはそこまで無くても、無料で手に入るネットの講座系は手付かずで放置してるものが大量です…

    絵が上手な人で練習とかしてないと言う人は、努力を努力だと思っていないタイプで本当は練習をしてるに違いない!と勝手に思っていたのですが、本当に好きなものを描いていたらそうなったみたいな人もいるのかも?と今回の記事を読んで思えました。だって、ヒロコさんの絵はお上手なんですもの…。

    「がんばらなくてもいい」そうですね、私は絵を頑張ろうと執着しすぎて辛くなってしまうので。もし私が本番の絵を楽しく描けるようになったら、またどこかで報告を書かせてください…。長文失礼しました。

  8. ヒロコ1号 より:

    >もこもこさん
    こんにちは。昔の私は、周囲が絵の練習の話をしだすと、気まずくなってフェードアウトしていました。仰る通り、努力を努力だと思っていないタイプの人も実際に存在しますが、あれはガチ神絵師の領域だと私は考えているので、本当に別世界の話ですね。

    私の現役時代のことを正直に告白しますと、私の絵は圧倒的に「可愛い」と言われることが多くて、特に絵描きさんからは「上手い」と言ってもらえた記憶はありません。
    それに私の場合、現役時代に最も褒められていたのは、絵そのものではなく漫画や文章の内容でした。純粋な絵の実力は自分で見ても平均以下だなと思っています。

    でもそれは、画力向上の努力をしていないのだから当然のことですし、私の絵はそういう絵だからかまわないと考えていましたが、なぜか引退して何年も経った今になって、上手いという感想をくれる人が現れるようになって驚いています。
    好きなものを自由に描いてきたけど、練習は誰よりもしていない自信があります。

    私は練習をしてこなかったせいで物を正確に描けないことが多くて、その時はいつもテキトーに誤魔化しています。なので、練習できる人はきちんとしたほうが絶対に良いですが、練習にこだわりすぎて絵を描くのが楽しくなくなってしまうのは本末転倒ですね。
    この辺のバランスが上手く取れれば、技術と楽しさを両立できるのだろうなと思います。

  9. うさぎ より:

    こんにちは、私も絵の教本を買ってもピクシブの講座をブクマしても結局生かせず終わるタイプです
    自分がそういう性格だとわかっているので、昔ほど教本は買わなくなりましたが、これは…!と思うようなものを見つけると今でも買ってしまいます(そして結局本棚の片隅に眠るだけになるという…成長しない…)

    教本や講座を参考に、少しは練習のようなことをしようとしたこともありますが、練習だと思うと本気になれず、ただ機械的に描いているだけのようになり、かけた時間分の得るものがないだろうと思いました

    私の場合はネットにアップしたりして、人に見せる前提で自分なりに真剣に作品を作るということが、結局一番成長につながっている気がします
    もちろん教本などで真剣に練習されている方と比べるとかなりゆっくりペースの成長ではありますが、自分はこの方法でしかできないので仕方ないです
    練習を真剣にできないことが密かにコンプレックスでしたが、今回この記事や共感されている方々のコメントを読んで少し救われました

    話は変わりますが、ヒロコさんが最近描かれてた寝台車というイラストすごく好きです
    とても幻想的な空間で、ここに行ってみたいと思わされます
    春の花というイラストもシンプルな構図なのに、春のあたたかな空気が伝わってくるようで素敵です
    癒しをありがとうございます

  10. ヒロコ1号 より:

    >うさぎさん
    こんにちは。練習しようとしても結局できずに終わる人は、普通に多いはずです。
    でも、それを他人に話して、ダメな奴だと思われるのは恥ずかしいので、ほとんどの人は黙っているのではないかと思います。昔の私もそうでした。

    現役時代は、本当に努力している神絵師さんと接する機会もあったため、努力できない自分が恥ずかしいと思っていました。ただ私は、そこであまり悩まずに「無理なもんは無理!漫画はウケてる!本も売れてる!サイトに人来てるからヨシ!」とブン投げたので、深刻に悩んで自信を無くしてしまった人の気持ちは分かりませんスミマセンという感じです。

    この「努力しない私がクソなのは事実だけど、しなくても何とかなってるからヨシ!」という考え方は、まさに私の人生そのものを表しています。ですが、この考えでは、絶対に成長することは無く永遠に打ち止めです。ゆっくりでも成長できるなら素晴らしいことです。

    絵の感想ありがとうございます!寝台車は、現実の寝台車の動画や写真をいろいろ見ながら描きました。ただ海の色はヤバイですね、人間が落ちたら助からない系の色です。
    春の花は、春らしい絵を描こうと思って描きました。スカートの柄も全部手描きで素材不使用です。私本人は癒し系とは程遠いので、絵に癒しがあるなら不思議なことです。