幼少の頃に描いていた絵と男女の描き分けについて

女性の絵描きさんで、小さい頃は女性キャラばかり描いていたけど、大きくなると男性キャラを多く描くようになったという人は、結構いるのではないかと思います。
令和時代はもっと多様性があるかもしれませんが、昭和時代の女児がお絵描きを始める時は、とりあえずフリフリのドレスを着たお姫様やアイドルの絵を描いていたものです。

余談ですが、お姫様とアイドルって、現実でその職業に就いたら過酷でしかないのに、昔も今も女児に人気があるようです。まあ私も小さい頃は、現実の大変さも知らずに「漫画家になりたい」と言っていましたが、なれる実力が無かったおかげで苦労せずに済んだので、今は正直ヘタクソで助かったと感謝しています。歳を取ってから、この有難さを理解しました。

それはともかく、女性は小さい頃はだいたい女性キャラの絵を描いていて、頑張って男性キャラを描こうとしても、骨格の違いなどを理解していないので「女性キャラの髪を短くしてズボンを履かせただけ」みたいな絵しか描けないパターンが多かったと記憶しています。

その辺の描き分けは私もできていなかったので、小学生の頃に描いていた一次創作漫画は、一応男性キャラも描いていたけど女性キャラと比べると人数も少ないしデザインも超絶テキトーでした。
そこできちんと勉強しようとしなかったところが、ヘタレなんだよなーと呆れます。

でも、やがて二次創作BLにハマると、必然的に男性キャラを描かなければいけなくなりました。
二次創作は元ネタのデザインに従って描けばいいので、オリジナルの男性キャラを生み出すことに比べればラクでしたが、それでも「正統派イケメンキャラ」は全然描けなくて最も苦手でした。

それでBLを描いていたの！？と言われそうですが、なんと描いていたんですよ…
本来の私は男性キャラを描くことにあまり興味が無かったのに、男性キャラの推しができて二次創作をしたいと思ったら、謎パワーで頑張れてしまったのです。腐女子は男性キャラを描くのが得意というイメージがあるかもしれませんが、私は全然当てはまっていませんでした。

まあ実際は、本人が「これは得意、これは苦手」と言っても、他の人から見れば全部ヘタクソかもしれませんし、本人が自分で思っていることとは違う評価になる場合がほとんどだと思います。
それは小学生の頃から理解していたので、ここまで詳しく語ったのは今回が初めてです。
今の私の望みは、小学生の頃の気持ちに戻って絵を描けるようになることです。原点回帰です。