同人活動の思い出/オフ活動至上主義の人ってもう絶滅した?

私はネットが一般に普及していなかった時代から同人をしていましたが、私と同年代以上の人達の中には、やたらとオン専を見下す人もいました。私はネットに触れた途端ネットが大好きになり、早速個人サイトも作ったけど、今振り返れば、ネット上で同人活動をすることにあまり乗り気ではなかったり、ネットに良い印象を持っていなかった人も、一定数いたかもしれないなと思います。

私はネットが登場した時点で、もう必ずしも紙の本を作らなくてはいけない時代ではなくなったと考えて、特定のジャンルではオン専だったこともありました。
普段はオン専だけどアンソロだけ呼ばれて原稿を出していたジャンルもありました。

これはジャンルの人達と仲が良かったからできたことだと思いますが、そこまで仲良くはなかったとしても、普通はオン専だからといってオフ中心の人達からハブられたりはしないはずです。

ですが、ごくまれに「紙の本を作っていない人はジャンル者として認めない」と言う人に当たることもありました。とにかく紙の本という物体を大事にしていて「同人活動=リアルイベントで本を売ること」という考えで、オン専は手抜きだと言われたこともあります。

確かに、リアルイベント特有の楽しさというものはあるし、自分の新刊が詰まった段ボール箱を開ける時のワクワク感とか、私も嫌いではありませんでした。また、オンに比べてオフはやることも多いしお金もかかります。手間をかけているほうが熱意があるという考えもあるでしょう。

だけど、ネットが無くてオフでやるしかなかった時代ならともかく、今は作品を見てもらいたいだけならオン専でもいいはずです。自分がオフが好きでオフ活動をするのはいいけど、オン専に変なマウントを取ってくる人は謎でした。ネット黎明期の頃にこういう人を見ると「お前がパソコン分からないから文句言ってるだけじゃねぇの?」と思ったものですが、まあ大昔の話です。

ただ、私が現役だった頃はまだこういう人もいたけど、現在はコロナ禍もあり、オン専というスタイルも当時よりさらにポピュラーなものになったはずです。今時「オフ活動をしないとダメ」なんて言う人は年寄りでもいないだろうと勝手に思っていますが、どうなのでしょうか?

そもそも令和時代は、イベントだってオンラインイベントというものがあるんですよね。
また、大昔は「本を作る=リアルイベントで売る」という固定観念がありましたが、今は本を作ってもイベントには出ずネット通販だけする人も珍しくないと聞きました。
オン専はオフをやっている人より下みたいな風潮は、もう無くなったのではないでしょうか。

今のほうが良いと思うことも、昔のほうが良かったと思うことも、両方たくさんあります。
ネットのおかげで同人活動が便利になったのは、個人的には良いことだと思っています。

スポンサーリンク

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする

コメント

  1. うさぎ より:

    こんにちは、最近気になる話題が多くて度々コメント失礼いたします。
    私はヒロコさんよりひとまわり程年下なのですが、10代だった頃、一般参加したイベントの楽しそうな雰囲気が忘れられず、けっこういい年になってからオフ活動をしてみました。

    憧れだった同人誌を作ることができたのは楽しかったのですが、オフ活動をしなければそもそも作品を発表することもできなった昔とは違い、今はネットでいくらでも発表できる。そういった世情の中で、あえて創作者と読者双方に大きな負担がかかるオフ活動をする意味があるのか?と疑問に感じることが多く、今はオフ引退済みです。

    思えば、私が漫画を描くようになったのも、今の便利なネット環境によるところが大きいと感じます。イベントに出なければ作品が発表できなかった昔と違い、1Pの短い作品でも気軽にアップできるという低いハードルで創作の世界に入ることができたので。昔のように最初から同人誌などを作らなければ発表できなかった頃なら、漫画自体を描くこともなかったかもしれません。

    そんなわけで、今はオフに魅力を感じなくなってしまったのですが、ヒロコさんが活動していた初期頃の、まだネットが一般的でなかった頃の同人イベントは本当に楽しそうな世界だなぁ…と憧れが捨てきれません。ラミカなんて、今なら誰も欲しがらないかもしれませんが、ああいうアナログ感がすごく好きでした。できればその時代に少し活動してみたかった…とはいえきっと、その頃なら参加のハードルが高すぎて私は挫けていたと思いますが(笑)。

    長々と失礼いたしました。

  2. ヒロコ1号 より:

    >うさぎさん
    こんにちは。私は、ネットに慣れてくると「二次創作でお金を取ること」にも疑問を感じるようになってしまいました。オフ活動をするしかなかった時代は「本作りにかかった費用を回収する」という理論で納得していましたが、ネットで作品を発表できるようになったら、これってどうなんだろう?と考えるようになりました。

    そんなわけで現役の間は、本をイベントで売っていたこともあり、オン専をやっていたこともあり、WEB再録本を無料配布していたこともあり…と、試行錯誤していました。
    でも、その辺は悩みつつも、本作りやイベント自体は楽しんでいました。ラミカも、今なら印刷屋さんでもっといいグッズが作れますけど、昔の文化として記憶しておきたいです。

    仰る通り、ネット環境の良いところは、発表するハードルが低くなったおかげで、環境的にオフ活動が難しい人や、オフをやるほどの気力は無いけどオン活動ならできるという人の作品も見られるようになったことだと思います。だからこそ、オフ古参の人から見ると、そこまでの根性が無い人達がお手軽に済ませているという印象だったのかもしれません。

    私は同ジャンルや同カプの人達の作品を見るのが好きで、見られる作品は多いほうが嬉しかったので、ネットの普及は大歓迎でした。ネットのおかげで出会うことができた神作品もありますし、ネットのせいで踏んだ地雷もありますが、今はどちらも良い思い出です。
    オフ特有の空気を味わうのも楽しかったけど、オンだけでも楽しかったです。

  3. 匿名 より:

    オン、オフ両方活動している者です。
    自分は地方住なので最近はコロナ禍で東京の大型イベントにも出られずにいて、最初のうちこそ在庫の山を見て困り果てていたのですが、その後オンラインイベントが開催されるようになって救われたと思いました。
    高い飛行機代や宿泊費を出さなくていい、通販だけでも後ろ指をさされない、当日までにちょっとした作品を用意したければギリギリまで描いてその後ネットに上げれば良い等、そういった点は本当にプラスでしした。
    二次はマイナー系やレトロ系のジャンルばかり手を付けているので、二次に関してはもう本を出すにしても通販でいい、という気持ちもあります。
    しかし、過去にイベントに出た時にたまたま通りがかった人が買ってくれたり、そこでジャンルの話ができたのはやっぱり楽しかったです。
    体感的には2015年以降くらいから目に見えて通りすがりの人が買ってくれる、ということが減ったように思います。SNSでつながっている人や有名プロの本だけを買ってさっさと帰るというスタイルになっていったといいますか。
    オフラインイベントの意味がその後の同人界隈の変化に引っ張られて変わったのかなと思います。作家や作品に出会う場所から、オフ会をしたり有名人に会いに行く場所になったのかなと。
    作品に関しては本向きの作品とweb向きの作品は完全に違うと思っているので、本向きの作品が生き残れる場所がなんとかあれば、それは通販でもオフラインイベントでも個人的にはどちらでもいいのですが続いてくれたらいいなとは思います。
    上手くは言えませんがオフラインのイベントにはネットにはない熱気やお祭り感があって、個人的には好きなので衰退していくのだとしたら悲しいなとは思います。
    長文失礼致しました。

  4. ヒロコ1号 より:

    >匿名さん
    私はコロナ禍の前に同人を引退したので、コロナ禍で同人界隈の雰囲気がどう変わったのかは分からないのですが、やはりオンラインイベントが出てくるまでは、本はオフラインイベントで売るものという認識が強かったみたいですね。特に女性向けで通販のみだと、昔なら他の人から何か言われそうだなと思ってしまいます(私の個人的な勘です)

    地方住みの人が東京のイベントに参加する場合、印刷代やイベント参加費だけでなく交通費や宿泊費も大きな負担になりますよね。私は比較的ラクに東京へ行けるほうでしたが、昔交流していた人は北海道から毎回コミケや大型イベントに参加していました。そういう人は、そこまでしてでもオフ活動がしたいという考えで、オン専になる気は全然無さそうでした。

    確かに、私が引退する少し前あたりから、通りすがりの人というか「とりあえず全部のスペースを見て回ろう」という人が減ってきたように感じていました。
    サークル側もわりと早く引き上げる人が増えてきて、せっかく参加費を払っているのに勿体ないなあと個人的に思っていました。あれは少し寂しかったです。

    私も、本向きの作品とWEB向きの作品は違うと思います。
    ネットは便利ですが、だからと言って紙の本が完全に無くなることはないと思います。
    同人界隈が今後どう変わっていくかは分かりませんが、今活動している人達にとって快適なものになってほしいです。昔のイベントの熱気は遠い記憶だけど、楽しい思い出でした。

  5. はむちゃん より:

    コロナ流行ってからイベントが規制され、同人誌出版社がバタバタ倒産したのもあり、出来るだけ出版社に頼んで本を出して、通販で売ろうと言う流れになりました。
    生活に余裕があり、趣味にお金をかけられる人は良いけど、そうでない人はオンラインイベントでネップリにするというのが増えた気がします。展示品がネップリばかりの人のツイッターとか覗いてみると学生さんや主婦、一人暮らしして、自分で家賃払っているような方が多いです。

    私はあんまり趣味に沢山お金かけてもな…と思う方だったので、本は出さずにオンラインイベントで当日支部にアップするという形にしてます。
    やっぱり通販だと、同人作家毎にboothにて購入すると、送料がかさ張るからか、なかなか手にとって貰えないなと実感しました。
    とらのあなとかに委託すればいいのですが、委託料もかかるから何かお金が勿体なく感じて…。

    また、リアルイベントはいつの間にか参加料が値上がりした気がします…。
    コロナ流行ってから一度もイベントには参加したり、買いに行ったりもしてません。同人誌も通販ですら買わなくなりました。

    気づけば、昔はお祭りみたいなイベントに年に何度か行けて、楽しかったなぁと思い出す位になってしまいました( ;´・ω・`)
    悲しいですねぇ。

  6. ヒロコ1号 より:

    >はむちゃんさん
    コロナ禍自体は大変なことですが、同人で通販のみというやり方も受け入れてもらえる空気になったのはいい傾向かなという気がします。できるだけお金をかけない方法を考えると、オンラインイベントでネップリみたいな形になるのでしょうね。それでもサークル参加者の一員として気軽に楽しめるのは素晴らしいことで、昔ではできなかったことです。

    私は、他の人が二次創作で儲けるのは別に良いと思うのに、自分がやるとなると「黒字が出たら逆に面倒なことになるのでは?」と心配してしまって、そう考えるようになってからは敢えて利益を出さないように出費していました。他のもっとお金がかかる趣味と比べたらカワイイものですし、今はもうお金を使う目的も失ったため、当時のことは良い思い出です。

    赤ブーなどのサイトで今の参加費を見てみましたが、昔の申込書を残していないためどれくらい値上がりしたのか分かりませんでした。昔の私はあまり値段を見ないで参加費を払っていたので、当時の正確な値段を覚えていないのですが、オンラインイベントのほうがもっと安いのは確かなようですね。リアルイベントのほうも、無くなってほしくはないです。

  7. 酉野水炊 より:

    自分はオンオフ両方で活動しています。
    オフイベはニコニコ動画が流行った頃から、コミケをオフイベントのピラミッドの頂点と見做し、プロやセミプロの踏み台になっているなと感じる事は多かれ少なかれありました。
    何回かコミケに参加してみたのですが、人が凄すぎてサークルの人と話す余裕もじっくりと吟味する余裕も暇もない、目的のものを手に入れたら撤収という、正月のバーゲンと変わらないなぁ…というのが正直な感想でした。

    オンでも、画力が無い奴フォロワーが少ない奴は人権が無いみたいな空気が漂い、謙遜が過ぎて自虐的になったり、マウントを取る人がSNSが普及してから目立ち始めたのも、オフイベの謎のヒエラルキーの影響もあったのではないかと感じています。
    今はオンライン通販体制が整い、一冊から出せるオンデマンド出版も現れ、オンラインイベントが普及した事で気楽に低価格で物理媒体の作品が発表できる様になりました。
    オンラインが充実した事でリアイベぶっちゃけしんどいと思っている層や、ヒエラルキーを気にして無理して参加していた層の大部分が離脱したのかもしません。

    イベントの規制を解く方向に進んでいるらしいですが、制限を完全撤廃した後も、無理していた層はほぼ戻ってこないかもしれません。
    ただ、会場費用が年々上がっていたのも、参加者数が増加して日数・借りる部屋数・警備費等の諸経費が積み重なってしまったのもあると思いますし、減ったら減ったで参加費用も落ち着くんじゃないかと思います。
    人が減れば謎のオフイベ張り合いも面白くなくなりますし、最終的に残るのはヒエラルキーなんて気にしない純粋にオフイベが好きなオタクやファンの人たちで、適切な規模になるまで膨張していたのが萎むでしょう。
    ジャンルによっては、規模の大小関係なくオールジャンル系よりもオンリーの方が活気がよく、お話や交流もじっくりできるものもありますからね。

  8. ヒロコ1号 より:

    >酉野水炊さん
    私が現役だった頃のコミケは、異常な入場者数を見せつけて、大手サークルや人気の企業ブースには何時間も並ぶ人達がいて、体調不良で運ばれる人達もいて、でもそれこそが「オタクの祭典」の醍醐味だと、武勇伝のように語られるものだったと記憶しています。
    でも現在は、もうそういう時代ではなくなったと思います。

    ネットが普及した後も十数年くらいは、オフにこだわる人が多数派だった感じがします。
    長年積み上げてきた空気はそう簡単には変わりませんが、さらに年月が過ぎていろいろな事があって、そろそろいいかげん変化が訪れたということなのかなと思っています。
    今後イベントの規制が解かれても、昔とまったく同じ状態に戻ることはなさそうですね。

    正直、画力は別に無くても数字を取ることは可能だと、私は自分自身で証明しましたが、フォロワー数や売上数が必ずしも画力と比例しないせいで病む人がいるのは面倒な話です。
    人が多く集まる場所でヒエラルキーができるのは仕方の無いことですが、そればかり気にして自虐やマウントをしつこく繰り返せば、下に転落するのは自分なんですけどね。

    人が減った後、最終的に残るのは純粋にオフイベが好きな人達…というのは、私も素敵な結末だと思います。本当はしんどいのに無理にオフをしている人なんているのか?と、やりたくないことは絶対やらない私は思うのですが、苦しむ人が減るのは良いことです。