その他の雑談

歳を取ると長い線が引けなくなる説について

私はアラフィフになった現在、自分の絵を描くスピードが死ぬほど遅くなってツライという悩みを抱えています。お絵描きアプリに記録されている制作時間を見るたびに「こんなはずじゃない!どうしてこんなに時間かかってんの!?」と、わりと真面目に絶望しています。

その原因は、加齢や同人引退による集中力の低下のせいだと思っていましたが、どうやらガチで身体能力が低下しているせいもあるみたいです。

これは本当に年寄りしか共感できない話だと思いますが、絵を描く時に、若い頃は一回でスッと引けていた線が、今同じ長さの線を引こうとしたら、数回に分けて引かなければいけません。
ストレートロングの髪の毛や、全身を描く時の身体のラインが、特に時間がかかります。

実際、高齢者に絵を描かせると「短い線をたくさん繋げる描き方」をする人が多いという話をどこかで聞いたことがあって、若い頃はよく分からなかったけど、今めちゃくちゃ「分かる!」と納得しています。長い線を一気に引けなくなると、驚くほど効率が悪くなります。

若い頃の私は一枚イラストなんて二時間くらいで描いていたのに、今は五時間以上、下手をしたら十時間くらいかかっています。で、そんな「イラストを一枚描くのに十時間かかる私」を、私自身がまだ素直に受け入れられないでいます。自分の若い頃の記憶と今実際にかかっている時間のズレに苦しんでいます。でも、いつかは事実を認められるようにならないといけませんね。

ところで、絵の線だけでなく文章のほうも「年寄りの文章は読点が多い」という説を聞いたことがあります。絵の線は集中力や身体能力の問題として、文章の読点が増えるのはどういう理屈なのでしょうか?歳を取って「話す時に息継ぎが多くなる」現象が、文章にも適用されるのでしょうか?

確かに同人をしていた頃、同ジャンルの高齢な人の文章が読点多めでしたが、私は「丁寧に伝えようとしてくれている」と好意的に見ていました。正直、読点が無さすぎて読みにくい文章よりもずっと好印象でしたが、同時に年齢が現れていた面もあったのかもしれません。

今の私の文章も、読点多めなことは自覚しています。もう少し減らしてもいいのでは?と自分でも思いつつ、どうしても読点多めになります。でも、本当に年寄りなので問題無しです。

実際にその年齢にならないと分からないことに気付く機会が、最近とても多いです。
スポーツなどは、歳を取ると思い通りに動けなくなることが簡単に想像できますが、実はお絵描きも同じです。若い絵描きさんは、若いうちにたくさん描きまくっておくことをオススメします。

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