私は10年くらいの間、漫画家になりたいと思って漫画雑誌に投稿をしていましたが、デビューはできなかったという過去があります。
漫画家になりたいって、お前その画力で!?と言われると照れてしまいますが、ぶっちゃけ目指すだけならタダなので、とりあえずやってみることが大事です。たまに「上手くなるまで投稿や持ち込みなどはしない」と言う人もいるけど、まずは行動することをオススメします。
私が漫画雑誌への投稿を続けていた期間は、12歳から21歳までの間でした。
もっと上の年齢で漫画家を目指している人と比べると、21歳で諦めるなんて根性無しのように見えますし、自分でもずっとそう思ってきました。でも最近冷静に考え直してみたら、私も一応10年くらい頑張ったので、これは充分すごいことなのでは?と思うようになりました。
子供の頃の私は、漫画家という職業に対してとても華やかなイメージを持っていて、特に未成年でデビューしている人に憧れていました。今思えば、純粋に漫画家になりたかったというよりも、10代でデビューしてイキりまくりたかったというのが本音だったかもしれません。
動機はとても不純だし、散々「絵の練習をしろ」と編集者さんから言われたのに、絵の練習は全然しませんでした。あんなに厳しく言われても全然練習しないまま平気で原稿を出し続けたのはハートが強すぎるだろと感心(?)しますが、今の私もそういう所は変わっていないと思います。
そんな感じで投稿を続けて、一番下の賞にかろうじて引っかかるところまでは行きました。
そして、これが私の限界だと自覚したけど、不思議と悔しさは感じませんでした。
漫画家になりたいと思いながらも結局何もしないで歳を取ったのなら、何かしらの未練が残ったかもしれませんが、具体的に行動して「やれることはやった!」という実績を作ったおかげで、成人してから「うーん、やっぱり無理!」と思った時、そのまま潔く諦めることができました。
まあ、投稿をやめた一番の理由は、二次創作同人のほうが楽しくなってしまったからです。
いろいろとツッコミ所満載なのは分かっていますが、当時の私は二次創作を他の何よりも楽しいと感じてしまいました。後悔したら私の半生を否定することになるので、後悔はしません。
今の私は同人活動も引退して「元・腐女子」の一般アラフィフおばさんになりました。
それでも漫画を描こうと思えば描ける!と言えればよかったのですが、今の私はストーリーも思い付かず、漫画原稿を完成させる気力や体力も無くなって、一枚イラストしか描けなくなりました。
そんな状態になってからは「子供の頃の私、結構頑張っていたな」と素直に肯定する気持ちが湧いてきています。ちゃんとした努力をした人と比べたら酷いものだけど、私にしては頑張りました。