このブログは2016年からやっているので「今更!?」という感じですが、少し語ってみます。
同人をしていた頃の私は、ネットで発信する内容が明確に決まっていました。
自分の二次創作、妄想語り、公式からの燃料供給に対する感想など、そういったものを発信するために私は自分のサイトを作りました。他のものを発信したいと考えたことはありませんでした。
もし、オタクが自分の妄想以外の何かを発信するとしたら、同人活動で役に立つ情報とか、神絵師さんならお絵描き講座とかでしょうか?実を言うと、同人をしていた頃の私は、そういった発信をしている人達の存在をあまり認識していませんでした。引退してからやっと、同人のノウハウ的なものをネットで発信している人もたくさんいることに気付きました。
それなら私も、引退後はその方向に進もうかなと考えたこともありましたが、完全に引退して何年も経ってしまうと、それは逆に難しくなります。これから同人活動を始めようとする人に、私が同人に関する知識を伝えようとしても、私の情報はもう古すぎて役に立ちません。
私は2015年で同人を引退していて、オンラインイベントの参加経験もありません。
現在、同人界隈でよく使われているらしいツールも、私は使ったことがありません。
完全に引退してしまうと、今活動している人達の役に立つことは難しいと分かりました。
まだ引退してあまり時間が経っていない人や、ご自身も現役で活動している人でないと、現場がどうなっているかも分かりませんし、活動に関するアドバイスをするのは難しいです。
なら、心構えとかメンタル的なアドバイスができるかというと、知人から「お前の今のメンタルは初心者には真似できない」と言われてしまい「そうなの?(´・ω・`)」となりました。
今の私にできるのは、特に役に立つわけでもない思い出語りと、全然役に立たない脳内語りと、死ぬほど役に立たないお絵描き語りだけのようです。同人をしていた頃と違って、きちんとした目的も無いし内容に統一感もありません。これを有料サーバーでやっているのだから、道楽の極みです。
でも、それこそが隠居という感じがして、これはこれで間違っていない気がしています。
ところで最近は、他の人が描いたキャラクターイラストを見た時に、それが版権キャラなのかオリジナルキャラなのか分からないことが多くなってきました。
ネットは見ているのに、最近の作品やキャラに関する知識が頭に入っていないのです。
私の同人に関する知識が今はもう役に立たないという話よりも、こちらの話のほうがめちゃくちゃ寒気がします。今後、自分がどうなっていくのか、引き続き観察していきます。
コメント
こんにちは。
前の記事にもコメントさせていただきましたミサキと申します。
絵に自信があるわけではないのですが、ブログを始めた当初はイラスト以外に発信できそうなネタが思い浮かばず、イラストの情報や講座っぽい記事を発信して3年ちょっとになりました。
二次創作熱が落ち着いてしばらく経つので、同人に関することには大変共感します。
同人イベントに出たのもかなり前のことで、コロナ禍によるオンラインイベントの普及も含め、自分が最後に参加した時から環境が変わっていると思います。
なので「自分の同人知識って古いのでは?」と感じ、あまり同人活動に関する記事は書けていません。
ただ、ブログは「そこまで需要がないだろう」と思って書いた記事でも意外とアクセスを集めることがあります。
どうしてもネタが浮かばないときなどには、自分が役に立たないと思っていることでも、とりあえず書いてみるのもありかもしれない、とも思っています。
ヒロコ1号さんの思い出語り、お絵描き語りはとても読みごたえがあり、どれも楽しく読ませていただいています。
>ミサキさん
こんにちは。引退してから2~3年くらいまでの頃なら、同人の知識を発信しても役に立ったかもしれませんが、私はもう現時点で、引退してから9年目に突入しています。
私の知識はあまりにも古すぎて、もう昔の思い出をネタにするしかない状態です。
いろいろな意味で、今活動している人達に寄り添える自信はありません。
イラストも、現役できちんと道具を揃えて描いている人達と比べて、私は普段使っているスマホの画面に、約500円のタッチペンで描いています。
環境が全然違うため、きちんと環境を整えている人達に向けた講座などはできません。
それでも楽しく読んでいただけているのなら、とても有難いことです。
確かに、自分では「そこまで需要がないだろう」と思っていた記事が意外とアクセスを集めることもありますね。私は「こんなことわざわざ書かなくてもみんな分かっているでしょ」と考えて、書いていないことも結構あります。自分的に少々不本意だとしても、書いたほうがいいこともあるのかもしれません。私はまだ、そこを柔軟に考えることができないでいます。
こんばんは。私は同人引退後は発信をしていないのですが、これまでの経験を誰かのために役立てることが難しいという点は、残念に思っています。他の趣味なら20年も続ければ、小学生や初心者に教えることもできそうですが…。
また、私の場合「道楽の極み」と感じるのは、イラストを誰にも見せず自分だけのために描くようになったことです。
描くのが楽しいわけでもなく、誰かを楽しませることもなく、貴重な時間を割いて全く必要のないことをやっていて謎です。それでも少しだけ自分の癒しになっているみたいで不思議です。
そして私は最近の知識が入っていないばかりか、過去の知識も忘却しつつあります。例えば声優さんのお名前がすぐに思い出せなかったりします(-ω-;)
そんな時は寂しい気持ちにはなりますが、同時に「これは自分が望んだことなのだから、これでいいんだ」とも思います。引退後2年くらいは精神的にずっと苦しくて、苦しみから逃れるために現役時代のことは早く忘れようとしていたので…。
だから自分が同人やオタク文化に疎くなっていくことは、たぶんそれに比例して苦しい気持ち(喪失感や孤独感)を手放しているのだと思っています。寂しいのですが、自分にとっては必要なことのような気がしています。
>引退した者ですさん
こんばんは。確かに他の趣味なら、引退後もその経験が役に立ったかもしれません。
でも私は、後で役に立つことも無くて、非オタクの人達には説明もできない内容で、自分の腕前ではお金を稼ぐこともできないとすべて理解した上で、それでも「私が楽しいから」という理由で同人を選びました。そこはもう動かせない、私の大切な半生です。
私も今は、楽しくて絵を描いているわけではないですね。ネットに上げているのは、新たな心境で再開した自分の絵の記録を、必死に増やそうとしている感じでしょうか。
これから一生頑張ったとしても、私が現役の間にネットに上げた作品の数を上回ることは不可能なのですが、描こうとする時はそういった焦燥感に突き動かされて描いています。
私は、過去の知識は、今のところはまだそのままです。
声優さんも、最近デビューした人は分かりませんが、昔好きだった人は覚えています。
ただ、これからもっと時間が経てば、過去の知識も忘れてしまう可能性があります。
そうなった時に、それでもまだ自分の傍にあるのが「絵」なのかもしれません。
今の私にとっては、お絵描きはオタク趣味と結びついたものではなくて、それとは関係無く続けていくものという感じです。オタクではなくなったとしても、絵は続けたいです。