オタクの雑談

今の私はまだオタクなのか?ということは考えないようにしたい

私が同人活動をしていた頃は、二次創作オタクの間で一定以上の人気がある作品については、自分がハマっていなくてもキャラやストーリーを把握していたものです。

いわゆる腐人気のあるカップリングや男性向けでエロ人気のあるキャラなども、自分がハマっていなくても何故それが人気なのかは感覚的に理解できていました。アニメなどを見て「このカプが人気ありそう」と思ってネットで調べたら、見事に当たっていたものです。

同人を引退しても、私のそういうアンテナは失われないと思っていました。
ですが先日、数年ぶりに赤豚さんのサイトに訪問して、開催予定のオンリーイベントの一覧表を見たところ、私が全然知らないジャンルがいくつかあって驚いてしまいました。

無駄なネットサーフィンは結構しているはずなのに、作品タイトルやキャラ名を見てもマジで知らないものがあります。もしかしたら、ネットでその作品を目にしたことがあっても、興味が無くて記憶に残っていない可能性もある?と考えると、大変ホラーな話です。

現役の頃や、まだ引退した直後の私だったら、こんなことは絶対にありえませんでした。
でもよく考えてみたら、私は引退してそろそろ十年目に突入します(2025年現在)
十年という区切りは、いろいろと無視できないものだと思っています。

同人界隈についても、昔のことなら知っているけど、今の現場の様子はまったく分かりません。
今の私は、二十年以上同人活動をしていた過去の記憶に囚われて、自分をまだオタクだと思っている亡霊に過ぎないと気付いてしまいました。

そんな私がネットで同人やオタ活の話題を見るのは、冷静に考えると変な行為です。今の私はもう何もしていないのだから、その話題を見ても意味がありません。でも、それ以外に興味を持てる事も無くて、脳内の第二の私が「もうネットなんかやめて絵でも描いてろ」と罵倒してくる毎日です。

私は本当に最近の作品をほぼ知りません。諸事情によりプリキュアとポケモンのアニメは今も見ていますが、これもいつまで続くやらという感じです。同人引退前に始めたFGOはストーリー完結まで見届ける予定ですが、それが終わったら新しいゲームを始めることはもう無いと思います。

だけど、これを表向きに認めてしまうと、このブログって何のブログなの?状態になるので、私が実はもうオタクとは言えないとしても、このブログの雑談カテゴリは「オタクの雑談」だし、私もまだオタクのつもりでいます。現段階ではこんな感じです。次の段階ではどうなるか未定です。

現役の人達の役に立つような話はできませんが、いにしえの同人女の霊がここにいるなあと、心霊スポットみたいな感覚で見ていただければ幸いです。

コメント

  1. M より:

    ヒロコ様、こんばんは。5年ほど前のことになりますが、このブログと出会い、苦しみの多いTwitterを辞めるきっかけをもらいました。その節は、ありがとうございました。

    自分はまだオタクなんだろうか? と、私も最近考えた瞬間があり、実にタイムリーな記事で興味深く拝読しました。

    もうオタクではないかもと思ったのは、SNSも二次創作もしなくなり、グッズも買わなくなったからです。
    今は、テレビ放送中のアニメを1本だけ観ているのと、長年好きな漫画家さんの個展をたまに見に行く程度の、ライトな楽しみ方です。

    それはそれで良いのですが、昔はあんなに同人活動やグッズ収集に熱中していたのにな〜と、懐かしさや諸行無常も感じます。
    ただし当時は、楽しいことばかりではなく、解釈違いなカプ観にイライラしたり、グッズの転売屋にキレたりもしていました。今となっては、あれは怒りすぎだったと思います。それだけの情熱とエネルギーがあったとも言えますが、冷静さを失っていたとも言えるでしょう。

    今では、趣味にまつわることで怒ることがなくなりました。そこまでの情熱を傾けられなくなったという意味では、だんだんと亡霊に近づきつつあるのかもしれません。

    ヒロコ様の思い出の数々が綴られたブログは、とても面白いです。また記事を楽しみに、拝読します。
    ここまで読んでくださり、ありがとうございました。近頃寒いので、ご自愛ください。

  2. ヒロコ1号 より:

    >Mさん
    こんばんは。私は、自分がSNSが嫌いなので文句を言っていただけですが、同じように苦しんでいた人が抜け出すきっかけになったのなら、記事を書いて良かったと思います。
    心からSNSを楽しんでいる人には私も口出しはしないけど、苦しんでいるのに何が何でも見ようとする人が多いことに心を痛めているので、きちんとやめた人を見るとホッとします。

    個人的には、二次創作をやめたことよりも、グッズなどにお金を使わなくなったことに対して、自分はもうオタクとは言えないなあと感じています。
    公式側から見ても、お金を一切出さない人はオタクでも客でもないでしょうからね。

    夢中になっていた間は楽しいことばかりではなかったというのは、私も同意です。
    本気でハマっていたからこそ、気に入らないことがあった時は本気でキレていました。

    ライトな楽しみ方になった現在は、めちゃくちゃなキレ方をすることは無くなりましたが、本気の状態を経験している身としては、これは穏やかに楽しんでいると言うよりも、やる気が無いとか本気度が足りない状態なのでは?と思ってしまいます。最初からライトな人達はそんなこと考えないと思いますけど、私は自分が亡霊になっている感覚がどうしてもあります。

    このブログは、同人をしていた頃とはまったく違うノリで書いていますが、面白いと言っていただけるのは嬉しいです。引退したあとも褒められることがあるとは予想していませんでした。

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