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絵を描く時に見る資料と、そこから生まれる絵の話

絵のメイキングを公開している人はたくさんいますが、それに比べて「絵を描く時にどんな資料を見たか&その資料をもとにどんな絵が完成したか」という話をしている人は少ない気がします。
なので、私がちょっと語ってみようと思います。

手描き絵師がAIイラストを叩いていると、AI擁護派から「人間だって他人の絵を参考にして絵を描いている」とか「これまで見たものを無意識に学習している」という意見が出ることがあります。

それは確かにそうです。実際、上手い人ほど多くの資料を見て描いていると思います。
私が大昔に持っていた「漫画の描き方」というビデオでも、プロの漫画家さんが雑誌の写真を参考にして漫画の背景を描いているシーンがありました。写真を参考にしつつも写真とまったく同じにはならないように気を付けながら、背景を考えていました。

資料をそのまま模写するとパクリになるので意図的に変えて描くわけですが、よく考えたら、そうしてできたものを「自分がゼロから生み出した絵」だとは、厳密には言いづらいかもしれません。
でも、そこを考えだすと話が難しくなって私の脳では処理しきれないので、それは賢い人に丸投げするとして、ここでは、私が絵を描く時はどんな風に資料を見ているのかという話をします。

まず「サントリーニ島みたいな風景を描こう」と思い、サントリーニ島の写真を用意します。
この写真は写真ACのフリー素材で、模写して漫画の背景などに使っても大丈夫なものです。

この写真を見ながら、私が描いた絵がこれです。

変わりすぎた(´・ω・`)あとアイレベルがめちゃくちゃで酔います。次から気を付けます。

これは黙っていれば、一枚目の写真を見て描いたとは多分バレないと思います。私はいつもこんな感じで、風景以外のものを描く時でも、用意した資料とは全然違う絵が出力されます。
ここまで違うと「資料を見る意味があるのか?」と思われてしまいそうですが、それでも絵の発想は資料から得ているので、資料を見なければこの絵は生まれませんでした。

二次創作だと公式に出てくる風景もキャラのデザインも正式に決まっているので、私の脳もそこまでブラックボックスにはならないのですが、一次創作だと簡単に明後日の方向に行きます。
その原因のひとつはもしかしたら、模写ができないせいなのかもしれません。

上手い人は「模写もできるけど、わざと変えて描く」という流れになると思いますが、私は模写はまったくできないので、見た資料からアレをこうしてこうなって何か出てきたみたいな(狂気)

語ると言っておいて全然上手く語れませんでした。難しい話だから語る人が少ないのですね。
他の人は資料を参考にして描く時、脳内でどのように再構築するのでしょうか?
引退して余計なことに興味を持つようになってしまいました。

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コメント

  1. ミナト より:

    こんにちは。
    今回の記事はまさに最近の自分だと思いました!

    私は割と最近になってから、資料を見るという工程を絵を描く中に入れるようになった人間ですが、そこで得るアイデアというものは結構大きいと思っています。(直接資料のモチーフになっているわけではないものを含め)
    以前はあまり出てこなかったアイデアがすんなり出てくるようになったので、資料を見る習慣をつけることで得られたことは大きいかな、と。

    (ちなみに私もどちらかといえば模写が苦手なので、自分なりに資料を噛み砕く方が好きなタイプです。)

  2. ヒロコ1号 より:

    >ミナトさん
    こんにちは。資料を見る目的って、実際にあるもの(自動車とか電化製品とか)を描く時に間違えないようにするためというのもありますが、資料としていろいろなものを見ることでアイデアの引き出しが増えるという効果もありますね。

    だから、絵と直接関係無いものでもたくさん見ていれば、絵のアイデアも出るということなのかなと思います。一見無関係なようで、実は影響があるんですよね。
    でもそれって、AIの学習とどう違うのかなとふと考えてしまいました。

    私は、模写は「苦手」どころではなく「できない」のだと、ある程度歳を取ってから自覚しました。模写するつもりで描いた時も、まったく同じに描けたことはありません。