オタクが何かにハマった時、その熱がどれくらい長く続くかは個人差があると思います。
昔は、愛が長く続く人は好印象で、早く飽きる人は悪印象みたいな風潮がありましたが、今はどうなのでしょうか?現場から離れた私にはもう確認のしようがありません。
昔、私と同じ時期に同じカプに参入してきた人が、数ヶ月後に開催されるイベントにもそのカプで申し込んでいたのですが、イベント開催前に別のカプに乗り換えてしまい、イベント当日は元のカプのスペースで別のカプの本を出したということがありました。
当然、その人のスペースは閑古鳥が鳴いていて、まさに「針の筵」という感じでした。周囲の人達は何も言わなかったけど、空気が完全に凍り付いていました。ちなみにその人は、次のイベントからは新しいカプで参加するということも無く、そのままジャンルから消えていきました。
同人をしていた頃の私は、ひとつのジャンルやカプにだいたい三年くらいは居座っていました。
一度ハマったものに数ヶ月で飽きたという経験が無かったので「そんなことある!?」と驚いてしまいましたし、やはり数ヶ月で去ってしまう人に対して良い印象はありませんでした。
ただ、十年以上同じジャンルにいる人から見れば、三年くらいで去る私も「飽きっぽくていいかげんな奴」という印象だったかもしれないなと、今になって思います。過去に交流した人の中には、そういった息の長い活動をしている人も何人かいたので、今振り返れば私も人のことは言えません。
同人のジャンルやカプだけでなく、オタク関係以外のサイトやブログやSNSアカウントなども、始めてすぐに更新が途絶えて消えていく人がいます。若い頃の私は、自分が一度始めたことは最低数年は続けるものだという考えがあったので、すぐに飽きる人の気持ちは理解できませんでしたが、アラフィフになって初めて、まあそれも個人の自由だなと思えるようになりました。
もしかして、継続することって意外と難しいのでしょうか?継続できない人は消えていくから記憶に残らないだけで、実は継続できる人のほうが少数派なのかもしれません。
ですが「継続は力なり」というのも何か違う気がします。
別に成果が欲しくて続けているのではありませんし、無理ならやめてもいいし、全員勝手に続けたり続けなかったりすればいいと、今の私は考えています。
このブログは2016年から続けているので、あと少し頑張れば十年続くかもしれません。
でももっと長く続けている人からは「短すぎ」と笑われるかもしれません。
とりあえず、サーバーとドメインの料金は2029年までの分を振り込んであります。
コメント
こんにちは。
昔に比べると一つのジャンルやカプで活動する期間は全体的に短くなったように思います。それは愛情が薄くなったというよりは、選択肢が多くなったからなのかもしれません。
コンシューマーゲーム、ソーシャルゲーム、アニメ、漫画、ドラマ、映画、あとは最近だと2.5次元の舞台もでしょうか。その総数は自分が学生だった頃とは比較にならないほど増えているはずです。
なので、娯楽が増えたことによってハマる対象が増えた、というのは大きいように思います。
あとは、やはりSNSの影響も大きいのでしょうね。盛り上がる時は一気に盛り上がり、祭りが終われば一気に静かになる。
最近のコンテンツの消費速度の速さに、私のような一つのジャンルに腰を据えるタイプはもうついて行けそうにないと諦めました。笑
ハマる期間が短かろうとそれは個人の自由だと思います。でも、旬ジャンルだけを短期間に渡り歩いてオフ活動する人を見かけると、二次創作でお金儲けしたいのかなと邪推してしまいがちでした。
なので自分には自分の、他人には他人のペースがあるのだからとあまり視界に入れないように心がけています。
とはいえ、やはり私は一つのものに腰を据えて続けている人が好きですね。
ヒロコ1号さんのブログも、続けられる限りはこれからもぜひ拝読させて頂きたいです!
>ゴンザレスさん
こんにちは。確かに昔と比べて今のほうが、世に出ている作品の数は多いので、選択肢が増えた感じはありますね。あと、ネットが無かった時代は、ひとりの人間が得られる情報の量にも限りがあって、新しいものが休む間も無く目に入るような環境ではありませんでした。
SNSが登場して以降、短期間でジャンル移動する人の割合は目に見えて増えてきました。
同人誌も、昔はもっとのんびり時間をかけて売っていたのに、今は早く売り切らないと、ジャンルが衰退したら在庫が動かなくなってしまうみたいな空気があります。移り変わりが早いこと自体は別に悪くないとは言え、個人的にはあまりにも早すぎると感じています。
現役の頃の私は、お金儲けのために旬ジャンルを渡り歩く人に対して強い嫌悪感を感じていましたが、今の私は純粋に「すごいなあ」と感心しています。
私は、どんなに流行っていて作れば売れると分かっていても、自分がハマっていなければイラスト一枚描けませんので、あんなことはとても真似できません。すごい特殊能力です。
お金目当てではない場合も、短期間で旬ジャンルにばかり次々とハマるのは、私はメンタル的に不可能なので、やはりすごいなと思います。そういう能力は私にはありません。
このブログは、昔の同人活動とはまったく違う精神状態で続けていますが、私のやる事や内面は変わっても、地味にそこそこ長く続くという点だけは変わらないのが面白いです。
こんにちは。プロフィール欄に小さい頃からファンです、一度も子の作品ら離れたことがないほど生きてきましたなどと書いてありすごいなと思っています。今は劇場版も公開されますが原作、アニメが放送終了してもほぼイベント、グッズなどがなくても創作、考察をしている方もいます。snsだと別の作品を語ることが多くなると熱が冷めたと感じられるように思います。あとは劇場版、イベントのニュースがなかなか発表されないと別の作品に行っちゃうよと言葉を見るともやもやしてしまいます。新しい作品が次々と放送されてハマることも多いと思います。砂をかけるような言葉を言わなければ移動もいいと思っています。
>いちごさん
こんにちは。基本的には数年で移動する人が一番多い感じがするのですが、すぐに消える人は記憶に残っていないだけで実はもっと多いのかもと、最近考えるようになりました。
そんな中で本当に長く続けている人は、やっぱりすごいなと一目置いてしまいます。
公式の動きが全然無い状態だと、離れてしまう人が増えるのは仕方がないと思います。
離れるなら目立たないように黙って離れるのが一番いいのですが、公式に文句を言ったり砂かけをするのは今も昔も嫌われますね。SNSだとその時の気分で後先考えずに嫌なことを言ってしまう人が多いので、余計に空気が悪くなりそうです。
ヒロコ1号さん、こんにちは。
私は10年ほど同じジャンルにいたことがありますが、そういうジャンルはそもそも原作が長寿作品なので、ファン歴15年とか20年とかいう人もいました。
だから年数=作品愛というなら、自分の愛も足りないことになってしまうので、短期間の人を悪く思うことはなかったです。
ですが客観的に見て、一定のペースで執筆されている方だと最大3年くらいで「描き切った」所まで到達する印象がありました。
遅筆な私から見ると、濃縮された時間を過ごして移動されたんだなという感じで、うらやましくもあり寂しくもありました。
そして10年以上の古参になると、ジャンルに残る理由が「萌え」だけではないのかもと思います。
あくまで私の場合ですが、同人活動について言うなら、連帯感や所属感だったり、自分を認識してもらえる安心感だったり。
また、いちファンとしては、愛着とか、ここまで共に歩んできたという自負、これからも支えていく責任感のような感情…でしょうか。
私はジャンル歴10年を過ぎた頃に、ヒロコさんが他の記事で書かれていた「魔の5作目」と似た経験をしています。その際、自分の中に上記のような「萌え」以外の感情があることに気付きました。
「愛着や責任感で推し続けるとしたら、そこにもう萌えはないし、娯楽ではない」と思いつつも、できれば応援し続けたい気持ちもあり、離れがたい愛着もあり、ファンを離脱することに葛藤しました。
結局、10年かけて積み上がってしまったのは「自分の執着心」だったのかもしれないと思うと、引退後は何かにハマることにためらいがあります。
今後は深くハマりすぎず、執着せず、気軽に楽しんだり辞めたりできる感じで、趣味を見つけられたら嬉しいです。
>引退した者ですさん
こんにちは。私はだいたい三年くらいで「描きたいものはほぼ描き切った」状態になり、それ以降は更新ペースが落ちて、少しずつフェードアウトしていきました。一定のペースで執筆している人は三年くらいで「描き切った」所まで到達する印象があると言われると、確かにそうかもなと納得しますし、他の人にもその心情がバレてる!?と驚きました。
原作が長寿作品の場合、十年以上の古参さんも普通に結構いますよね。
そこまで長くいると、萌えだけでなく、連帯感とか責任感みたいなものが生まれるというのも分かります。私が出会ってきた古参さん達も、そういうところがあるなと感じました。
ちなみに「魔の5作目」のジャンルも、どちらも十年以上続く有名長寿作品です。
新作が不評だったからと言って、すぐに離れる気持ちにはなれない古参ファンがたくさんいたから、言い争いも起こりました。こういう騒動って、傍から見れば確かに醜いのですが、それだけ多くのファンが定着している作品だという点は、やはりすごいと思います。
萌えだけではない執着心があることに気付くと、違和感を覚えるかもしれませんが、同じように長く続けている仲間との連帯感とか「ここまで推してきたのだから今後も責任を持って推し続ける」みたいな責任感は、根無し草になった今の私には眩しいものです。
どんな形でも、何かに本気になれることが凄いことだったのだと気付きました。
こんにちは。度々失礼します。
ヒロコさんの「心情がバレてる!?」という言葉に思わず笑ってしまったので、またお話させてください。
「描き切った」所まで到達する印象というのは、その方の作品を読んで感じていました。直接ご本人に聞いたことはないですが、ジャンルに参入し去って行かれる方(の作品)をいくつも見ているうちに、経験則でそう思っていました。
情熱あふれる濃い作品を描かれる方ほど、古参になるまで長くは居ないとわかっていたので、寂しいですが私は移動を受け入れていました。
「魔の5作目」については、両方とももしかしてあの作品かな?という心当たりがあります。
ひとつはライト層として私もプレイしているかもなのですが、5作目は好きになれず途中で投げ出しました。もうひとつは、改めて調べてみたら、5作目より最近の方が大変なことになっている気がして…
長寿作品はあちこちで色んな事が起きてるんだなと思いました(^_^;)
私が好きだった作品で、古参ファンを悩ますような新作が出た原因は
①「人気シリーズの続編として新作を出す方が売れる」
②「高齢化しつつあるユーザー年齢層の入れ替え」
だったと思っています。
長寿作品ゆえに、絵の古さや声優の高齢化などの問題があり、10~20代の新たなユーザーが取り込めていないという課題があったと思います。だから古参ファンをある程度捨ててでも、大転換を選んだのかなと。
公式が古参をメインターゲットから外している(もう必要とされてない)のに、責任感で推すのは本当に違うよな…(´;ω;`)というのが私なりの結論でした。
でもそんな結論はとても悲しかったので、シンプルに「面白くなかったから離れる」くらいが良いなと思います。
>引退した者ですさん
こんにちは。私の場合、ハマりたての頃はとにかく思い付いたものを片っ端から出力しようとしていましたが、やがてキャラ解釈などが安定してくると、それをアピールする内容のものをコンスタントに出していくという感じでした。オンラインではだいたい週一更新で、オフイベントに出る時は本も出して、その状態が三年ほど続きました。
そろそろ描き切ったかなという時期になると、更新ペースが月一くらいになって、ネタの濃度も薄くなっていき、終わりに近付いていきました。でも、見ている側はあまり気付いていないだろうと思っていましたので、分かってしまうものなのかと驚きました。
まあ「5作目が評判悪かった長寿シリーズ」と言えば、ある程度絞れますよね。
最近の方が大変なことになっているものについては、5作目が出た当時は本当にめちゃくちゃ叩かれていたのですが、最近の方が大変なので今はもう5作目は許された感があります。
公式側は、古参ファンに配慮するより新しいファンを増やしたいだろうなということは、オタ活から離れた今なら素直に納得できます。でも自分が渦中にいる時は「今まで支えてきたのにどうして!?」みたいな気持ちになってしまいがちです。
普通に「面白くなかったから離れる」ができる人はすごいなと思っていました。
こんばんは! 興味深いテーマなのでコメントします。
20年近く、あるどマイナージャンルで二次創作を続けている者です。初期からの人はだいたいジャンルを去ったというよりは、枠を増やしていって、たまに公式が動くと騒いで盛り上げてくれる感じですね。
自分はオン専だからのんびり気ままにホムペで発表できるけど。オフ専の人は同人誌の売上もあるので、どうしても旬ジャンルを研究しないといけないとか事情もあるのか~と。コミケやイベントが数箇月ごとだと、ワンクールものを追いかけて創作するのも厳しいのかもしれないですね。
ツイッターで好きなジャンルを複数並べていると、浮気性にも思えますけども、逆に色んなジャンルを経験している分、表現力が高い方もいるので、一概に非難できないですね。ジャンル幅が広いからフォロワーが多い人もいるでしょうし。そういう時代なのかな~?
でも、ジャンルを巣立っていく人が年々増えていくのは寂しくもありますし、逆に独占している特別感もあったりで、フクザツな気分になりますね。年数長いから、愛が深いとは言えないわけでして。中年ヲタクは時間や資金力、ハマるエネルギーの枯渇から、よそのジャンルに移れない事情もあるのです。
かつて神扱いされていたジャンル卒業者が何かの拍子に返り咲いてイラスト一筆描かれた、なんてときは嬉しくなりますが。まあ、新規さんがきても長続きしてもらえるように、なるべく穏便にジャンル内の空気を悪くしないようにするのが古参の務めなのかもしれませんね。
>マイナージャンル古参組さん
こんばんは。ツイッターが無かった時代も、ひとつのジャンルだけに集中している人と、あとから好きなジャンルが増えていって、結果的に複数ジャンル掛け持ち状態になっている人がいましたね。掛け持ちの人は、イベントで全部のジャンルでそれぞれ新刊を出したりとか、すごいバイタリティを持つ人もいて、あれは自分には真似できないので尊敬していました。
私は、現ジャンルの熱が落ち着いて撤退フラグが立たないと新しいものにハマれないタイプでしたので、複数のジャンルを同じ熱量で掛け持ちすることはできませんでした。
かと言って、十年以上同じジャンルにいるほど一途でもないし、中途半端な人間でした。
当時は、自分は真面目な人間だと思っていたけど、本当は違うなと今は思います。
二十年という期間になると、他のジャンルにも手を出しつつ、公式に動きがあれば戻ってくるという人が多いのも分かる気がします。オフ活動の収支を気にする人は旬ジャンルも研究しないといけないのかもというのは盲点でした。私はオフもやっていましたが、マイナージャンルで売り上げがあまり無い時も、何も気にしないでガンガン支出していましたので。
私の場合、歴史の長いジャンルに新規で参入した時も、古参の人達からも親切にしてもらえたので、ジャンルの空気が悪くて長続きしなかったということはありませんでした。
でも、中には空気の悪い界隈もあると聞くので、私は運が良かったのだと思います。
こんにちは。
私は一番長く二次創作していたジャンルでも4年なので、数十年前の作品でずっとファン活動してる方は真似できないなー、と思います。
今のジャンルは2年半程度ですが、「いつかは冷める!」のメンタルで保険がわりの一次創作と並行していてやっている感じです。
直前のジャンルの引退理由が人間関係の修羅場だったのもあり、永遠なんてないよね…と思うところはあります。
ただ、同じ放送年代のジャンルでも商業展開があるのとないとでは大違いで、ある場合はいつでも再燃できる、という安心感はあります。公式の供給があれば界隈関係なく好きでいることもできるので。(一切ない場合、界隈ありきなので詰んでしまったことがありました…)
>ミナトさん
こんにちは。長くやっているから偉いというわけではないかもしれませんが、やはり十年以上同じジャンルで活動している人は、自分には真似できないので尊敬します。
現役の頃の私は、ハマっている間は現ジャンルのことしか考えられなかったので、実際にはいつか冷めるとしても、冷めていない間は永遠のつもりでいたかもしれません。
私の人間関係は、完璧に平和というわけでもありませんでしたが、ジャンル引退に繋がるほどのことは無かったので、今振り返れば充分恵まれていたと思います。
公式の供給が無くなってしまうと、同人界隈のほうは衰退するか停滞するかですよね。
それでも自分が居心地が良いなら問題ありませんが、詰んでしまうと厳しいですね。