同人活動の思い出

同人活動の思い出/徹夜で原稿を描くことに憧れて死にそうになった思い出

同人活動をしていた頃の私は、本を作る時、いつも締め切り(早割)の二週間前には原稿を仕上げていました。かなり物凄いハプニングがあったとしても間に合わせることができるくらい余裕を持っていましたが、実際にそこまでのハプニングを経験したことはありません。

なので「間に合わないから徹夜をする」という状況になったことは一度も無かったのですが、若い頃の私は「徹夜で原稿を描くって、売れっ子作家みたいでカッコイイ!」と、徹夜に憧れを持っていました。そこで一度だけ、徹夜をする必要が無いのにわざと徹夜をしてみたことがあります。

家族にも「徹夜で原稿を描くという体験をしてみたい!」とアホ丸出しな宣言をして、本当に朝まで一睡もせずにコーヒーを飲みながら原稿を描きました。

私はコーヒーはあまり好きではないのですが、当時は「作家が徹夜をする時と言えばコーヒー」というイメージがあったため、その安易なテンプレに従ったまでです。
お世辞にも美味しいとは言えないインスタントのブラックコーヒーを飲みながら「コーヒーを飲んで徹夜で原稿を描く私カッコイイ!」という血迷ったテンションで、私は徹夜を開始しました。

深夜四時くらいになると、それまで眠かったのに急にハイになって、逆にいつまでも起きていられるような気分になりました。この時は原稿も捗っているような錯覚に陥るのですが、そのまま朝八時くらいまで起きていると、猛烈な頭痛とめまいと吐き気が襲ってきました。

それ以降は完全にグロッキー状態になり、死ぬほど後悔しました。

結局、徹夜をして原稿はいつもより早く仕上がったでしょうか?
そして、徹夜をした私はカッコ良かったでしょうか?

そんなわけねーだろ!!!(´・ω・`)

どう考えても、普通の時間帯に原稿を描いたほうが効率は良いです。
いつも締め切り前に徹夜自慢しているヤツらは本当にこれが良いと思っているのか!?という大きな疑問を残したまま、私の徹夜チャレンジは幕を閉じました。原稿は計画的に!

でも今思えば、私は単に徹夜に慣れていなかっただけとも考えられます。
そもそも私は根性が無くて、基本的には「無茶をしない生活」を心がけていたのに、この時だけは何故か変な挑戦をしてしまって酷い目に遭いました。

ただ、それはそれとして、私が小さい頃から「売れっ子作家は徹夜をする」というイメージは依然としてあります。私の絵が上手くならなかったのは徹夜をしなかったからではないか?という疑いもあります。真相はどうなのでしょうか。

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