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ネット上の「釣り」の話と、私に釣り師の素質があるかどうかについて

ネット上ではよく、不快な発言をして叩かれて炎上している人を見かけることがあります。
ああいうのは、多数の人達がムカつくような内容だから燃えているわけですが、真面目な人がその手の騒ぎを見てしまうと「どうして世の中にこんなことを言う人がいるんだろう」と真面目に絶望して疲れてしまうこともあると思います。

私もネット初心者の頃は、そういった炎上の内容を真に受けて憂鬱な気分になっていましたが、やがてネット上の「釣り」というものについて学ぶと「ネットの話は事実とは限らないので、不快な話は全部嘘だと思ってスルーしてもかまわない」と割り切るようになりました。

ここでは、犯罪に繋がるようなものではなく、オタク界隈によくありそうな釣りの話をします。
例えば「この作品は素晴らしいけど、それに比べてあの作品はクソだ」と言う人がいれば、クソだと言われたほうの作品が好きな人は思わず抗議したくなるでしょうし「好きな作品を持ち上げるために他の作品を悪く言うのはダメだ」という意見も出ると思います。

基本的にはこんな感じで祭りが始まるわけですが、それなら最初に発言をした人は本当に「この作品は好きで、あの作品は嫌い」と思っているのでしょうか?
これは、本当はどちらの作品もどうでもいい(または見たことも無い)けど、暇つぶしやバズ狙いのためにわざと騒ぎを起こそうとして、自分が思ってもいないことを書く場合もあるのです。

こうして見る人達を釣って、思い通りに騒いでもらえれば、釣りは成功です。
自分の釣り書き込みに対して反応があればあるほど、釣り師は喜びます。

釣られる側は本気で反応して疲れてしまいますが、釣る側はそもそも本心など語っていなくて、みんなの反応を楽しむのが目的です。こういった釣りの仕組みが分かれば、ネット上で不快な話を見たとしても「これは釣りかもしれないから本気にしなくていい」と切り捨てることができます。

このことに気付いた私は、これまで釣られて傷付けられてきた仕返しに、今度は釣る側になってやろうかなと、心の片隅で考えるようになりました。
私が意図的に「読む人の感情をこのように動かそう」と考えて書いた文章で、読んだ人達が本当にその通りに踊るのは、楽しくなくはないかもと思ってしまいます。

でも実際は、現役の頃は同人活動のほうが大事でそんなことをしている暇は無かったし、今はそんな元気無いわという感じなので、意外と私には釣りは向いていないみたいです。

私はネットでもリアルでも、だいたい本当に思っていることしか言っていません。
たとえ匿名でも、自分がまったく思ってもいないことを書くのは死ぬほど抵抗があるので、釣り師をやることになったら早い段階で精神が壊れそうです。

なので私自身は正直なつもりですが、それはそれとして見る側の人達に対しては「ネットの話を全部信じないほうがいいですよ」と思っています。面識も無い人が書いた不快な文章なんて、全部釣りで嘘だと無視するのが、真面目な人が自分の心を守るための最も良い方法です。

でも逆に面白い話なら、実は嘘かもしれなくても本当だと思って楽しむのもアリです。
ネットの楽しみ方ってこういうものかもなと、今になって分かった気になっています。

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