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作品を作っている時の集中力の話

子供の頃の私は、漫画を描いている間、暑さや寒さも分からなくなるほど集中していました。
チャイムや電話が鳴っても、人に呼ばれていても気付きませんでした。
同人をしていた頃もそんな感じで、原稿中は他のことに神経を使えなかったため、作業通話というものはできませんでした。人と喋りながら原稿ができる人、すごすぎないかと尊敬します。

で、そんなに集中して描いているのにその画力なの?と驚かれるとは思いますが、これは上手い下手とは関係無いことのような気がします。創作趣味以外でも、何かに熱中している時はそういう状態になる人もいるのではないでしょうか。ただ、今の私にはもうそんな集中力はありません。

同人を引退した今も、一応時々思い出したように絵は描いていますが、暑かったり寒かったりしたら集中できませんし、チャイムや電話なども普通に気付きますし、昔と全然違います。
同人をしていた頃は朝から晩まで描き続けていても平気だったのに、今は集中力が二時間も持てば良いほうです。描くスピードも昔と比べて遅くなりました。

これは年齢のせいもあるかもしれませんが、一番の理由はやはり、昔のような情熱が無くなったせいなのでしょう。情熱がずっと変わらなければ、ババアになっても頑張れていたはずです。

私は物心ついた時から大好きなもの(二次元)があったので、他の人達にもそれぞれ夢中になれることは普通にあるものだと思っていました。なので「これといった趣味が無い」とか「何かに必死になった経験が無い」と言う人の気持ちはサッパリ理解できませんでした。

ですが、死ぬまで続くと信じていた大興奮状態が冷めてしまって同人を引退した時、無趣味の人の気持ちを初めて理解できたような気がしました。
私は今も時々絵を描きますし、二次元コンテンツにも触れていますが、それでも同人で狂喜乱舞していた頃のテンションと比べれば、今の状態は「無趣味」としか言えないと思います。

昔のように熱狂することはできないけど、そのぶん気に入らないものにキレることも無い…趣味が無いってこういう感じなんだな、つまらないけど平和とも言えるなと、良い点にも気付きました。
一度の人生で両方の感覚を知れたことは良かったし、昔に戻りたいとはもう思いません。
将来はどうなるか分かりませんが、今のところはめちゃくちゃ平和に暮らしています。

ただ、心の平穏と引き換えに集中力がボロボロになってしまったのは少々キツイです。
絵だけでなく他の勉強もまともにできなくなってしまいましたが、でもまあ、老い先短いのだからもう別にいいかなと、これに対しても悲しみや絶望を感じるほどではありません。
私は40歳まで充分、創作とオタ活を楽しみました。

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コメント

  1. ミサキ より:

    こんにちは。
    以前コメントさせていただきましたミサキと申します。

    私は集中力がない方で、大人になってから本などで「集中力の付け方」を学んだりしましたが、創作に熱中していたときの情熱ほど、集中力に繋がるものはないな・・と記事を読ませて頂き感じました。

    以前の創作熱が戻ってきて欲しく、寂しく感じることもありますが、ある意味心は平和を保てています。
    なので、熱が落ち着いてきたことをネガティブに捉えすぎないようにしたいなと思いました。

  2. ヒロコ1号 より:

    >ミサキさん
    こんにちは。子供の頃は、創作に熱中している時の集中力もすごかったけど、それ以外でも興味を持ったことや、学校の勉強などにもしっかり集中できていました。
    今は昔と比べて本当に頭がボンヤリしてしまって、日常生活で困ることもあります。

    同人熱が冷めて以降、脳がバラバラになってしまったような感覚が続いていますが、おかげで心は平和です。物事に対して異常に興奮することが無くなったので、それに伴う苦しみも無くなりました。昔は、冷めている人を「やる気が無い」と見下していましたが、今はそれで良い場合もあると学びました。今の自分は今の自分として、受け入れていきたいです。