同人誌の値段の付け方については、ある程度の「相場」というものがあるはずですが、私が同人活動をしていた頃(2015年以前)と現在では、その「相場」も変わっていると思います。
現場を離れると、そういう変化を把握するのが本当に難しくなります。
現役の頃は、長いブランクの後に出戻ってきた人の同人ルールの感覚が昔のまま止まっていることに呆れたりしていましたが、これは確かに分からなくなるな…と、今は納得しています。
そんなわけで、今現在発行されている同人誌に対して、私の古い感覚で高いとか安いとか言うことはできないので、具体的な金額の話はしないようにします。だから、とんでもなくフワフワした文章の記事になってしまうけど、今回は同人誌の値段の思い出を語ってみます。
現役の頃の私は、印刷した本が完売した時に、印刷代よりも少し多いくらいの金額が回収できる値段を付けていて、その値段は当時の同人界隈の「相場」の範囲内でした。ただし、同人活動の経費は印刷代以外にもいろいろあるため、これでは完売しても黒字にはなりません。
でも、私よりも多くの部数を売り切ることができる人なら、本一冊にかかるコストを下げた状態で私と同じ値段を付けることができるので、黒字が出るわけです。
たまに、一握りのめちゃくちゃ売れている人だけを見て「同人は儲かる」と思って参入して玉砕していく人を見かけましたが、現実は私と同じくらいの人が多かったのではないでしょうか。
昔は「印刷代だけ回収できれば有難い」と考える人が多かったけど、最近は、少部数でも同人誌の値段に活動の経費を全部乗せる人もいるらしいと聞いて、それは個人の自由だけど、ものすごい値段になるのでは?と驚いています。ただ、それはそれで正当な値段の付け方ではあります。
私も買う側に回った時は、欲しい本は多少高いと感じても買っていましたので、値段なんて実際は周囲を気にせず好きなように付けていいのかもしれません。
でも、売る側として自分の本に値段を付ける時は、周囲に気を遣ってしまうのが不思議です。
実を言うと、他はともかく女性向け同人誌の場合は、値段を高くするよりも、理由も無く無料にするほうが敬遠される風潮だった記憶があります。私が無料配布本を出した時は「ネットに上げた漫画をそのまま載せただけの本です」みたいに、無料である理由を強くアピールしていました。
案の定、フワフワな文章になってしまいましたが、同人誌の値段の思い出を語りました。
こういう、今の現場を知らないと詳しく語れない話は、今後はできなくなっていきそうです。