絵を描く時にどこまで細かく描き込むかは、人それぞれです。私は子供の頃から全然描き込まないタイプでしたが、今は同人をやめてヒマなので、自分の絵でいろいろ試してみます。
まずは絵を描きます。ヒマなのでスカートをヒラヒラにしました。
でも、私が同人をしていた頃だったら、作画コスト削減のために迷わずこう描いていました。
手間がかかっているのは一枚目のほうですが、二枚目も間違いではないと思います。
特に漫画を描く場合、作画コストはなるべく抑えないと自分が苦しむことになります。
二次創作漫画で複雑な衣装のキャラを登場させる時は、描く本人が面倒くさくない程度にデザインを省略して描くこともあります。省略が上手い人であれば、ちゃんとそのキャラの衣装だと分かるように描きつつ、画面をスッキリと見やすくすることが可能です。
時間をかけて細かい絵を描くのが苦痛ではない人はそんなことは考えないのでしょうが、私は面倒くさいので何としてでも「短時間で済ませる方法」を脳味噌フル回転で考えます。
そこにエネルギーを全振りしているから、私の絵は上達しないのかもしれません。
現役時代の私は、イラストに力を入れるよりも漫画を大量生産するタイプでしたので、ますます効率重視でやっていました。今は引退してヒマでいろいろ試せる余裕があるため、昔より時間をかけて描いてみようかと思うこともありますが、それでも基本的に面倒くさがりな性格は変わりません。
それに、例えば描き込みを増やすために「スカートを左右非対称にしよう」と考えたとして、上手い人の絵なら「わざと左右非対称なスカートを描いたんだな」と分かるけど、ヘタレの場合は「画力が無くてスカートが歪んでいるのかな?」と思われる確率が高いです。
ヘタレは「手間を増やしたのに絵は余計に変になる」という結果になることが多いため、無理をしないほうがいい場合もあります。自分の画力でも無理なく描けるものを把握して、その範囲内で自分が最低限納得できる絵を、短時間で出力すると効率が良いです。
ただ、同人をしていた頃は、これらの考え方について、今のようにハッキリとした言語化はできていませんでした。現役時代の私は推しに萌えて手が勝手に動いていただけで、自分の絵の描き方についてそこまで細かく考えていませんでした。引退後に振り返って初めて「ああ、自分はこういう考え方で絵を描いていたんだな」と、具体的に自覚することができました。
そして私の考え方は、おそらくまっとうな絵描きさんからは嫌われることが多いと思います。
なので、現役時代は言語化できなくて良かったですし、昔は言わなかったことを今ここで話しているという点においては、イラストの話もまた、私の暴露系記事ということになります。
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