同人活動の思い出

同人活動の思い出/覇権ジャンルを体験した時の思い出

同人活動をしていた頃の私はメジャージャンルもマイナージャンルも両方体験しましたが、偶然覇権ジャンルにハマった時は、ものすごいお祭り騒ぎに驚いたものです。

今はどうなのか分かりませんが、私が現役だった頃は、その時最も勢いがあった覇権ジャンルはサークル数も膨大で、大きいイベントではフロアをひとつまるごと占拠したりしていました。
ネットでも常に大量の二次創作が上げられて確認するのが追い付かない状態で、公式グッズの発売やメディアミックスの計画も次々と告知され、そのたびに界隈は大騒ぎになっていました。

二次創作を見てくれる人達の人数も多いため、感想もたくさんもらえました。
でもこれは、マイナージャンルでも逆に「コレシカナイ需要」で感想をもらえたので、どちらが良いかは決められません。ただ、反応の数は覇権ジャンルのほうが圧倒的に多かったです。

自分の好きな作品が世間でも人気があるという状態は、素直に嬉しかったです。
ブームが続いている間は、そのお祭り騒ぎが永遠に続くかのような錯覚に陥っていました。

ですが実際は、どんなにブームになろうが覇権と言われようが、その状態は長くても数年で終わってしまいます。若い頃の私は、自ジャンルが盛り上がっている時にその盛り上がりが終わる時のことなんて考えられませんでしたが、どれほど人気のあったジャンルも数年後には次の流行と入れ替わっているという体験をくり返すうちに、少しずつ冷静になってきました。

私が過去にハマっていて、その当時は一世を風靡していたジャンルも、今はどうなっているかと言われると…まあ、うん、諸行無常ですね…という感じです。
同人引退後は、世間の流行だけでなく私自身の情熱も永遠ではないと理解してしまいました。

でもそれを理解すると、もし嫌いな作品が覇権になっていても「どうせ数年後には廃れている」と思って腹も立たなくなります。昔の私は自分の嫌いな作品が覇権になっていると非常にイライラしていましたが、今はそのような激しい感情は湧いてきません。

ていうか今の私は、そもそも嫌いな作品も好きな作品も特にありません。
強いて言えば「昔嫌いだった作品」や「昔好きだった作品」ならあります。
どんなものにも、いつか必ず終わりが来ます。
原作の人気も、二次創作の盛り上がりも、アンチとファンの情熱も(´・ω・`)

ただ、私は覇権ジャンルにハマっても、その中の覇権カプにはハマらなくて「人は多いけど一番人気ではない」ところまでしか体験していないので、本当の覇権は味わっていないかもしれません。

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