私は同人をしていた頃、字書きの人達とも交流がありました。
当時の私は時々、交流している字書きさんから「小説本の本文のレイアウト(フォントの大きさや行間など)についてアドバイスをしてほしい」と頼まれることがありました。
それを私に相談して本当に大丈夫か?とツッコみつつ、実際に文章を印刷した紙を何パターンか見せてもらって、私が見やすいと思うものを選んだりしていました。
読む側の立場としては、小説のレイアウトは、よほど酷くない限りは普通に読めるのでヨシと思っていましたし、私は推しカプの小説なら多少読みにくくても根性で読んでいました。
でも、文章が上手い人の小説本は、本文のレイアウトも美しいことが多かったです。
パッと見て読みやすいと感じるバランスというものは確かにあります。
ただ、一般的に読みにくいとされるようなレイアウトでも、一律に「これは間違っている」と言いきることはできません。普通ならクセが強いと感じる筆文字っぽいフォントも、和風ジャンルで使われていた時は、話の雰囲気に合っていて良いと思ったこともあります。
私は、その字書きさんが目指している雰囲気とか、その時の本の内容なども考慮して「このレイアウトがいいんじゃないか」とアドバイスしていました。でもやはり、レイアウトについて私に聞くのはクレイジーすぎると思います。他に聞ける人がいなかったのでしょうか?(´・ω・`)
また、紙の本だけでなく、ネット上の文章のレイアウトにも良し悪しがあります。
SNSだと全部同じ書式で統一されますが、個人サイトやブログでは管理人の個性が出ます。
このブログも、他にある私のサイトも、とりあえず私が見やすいと思う見た目にしています。
ネットの場合も、私は推しカプの小説なら多少読みにくくても根性で読んでいました。
大昔の個人サイトだと、白地に黄色の明朝体みたいなとんでもない小説ページもありましたが(タグのミスで壁紙が表示されていなかった可能性もあり)それでも推しカプの話なら、文章をメモ帳にコピペしたりして頑張って読んでいました。
ですが、同人引退後の私には推しカプが無いため、レイアウト以前に小説を読むこと自体がしんどくなってしまいました。この時に、自分は本当は活字が苦手なのでは?と気付きました。
同人に夢中になっていたことで麻痺していたものがたくさんあって、引退後に正しい状態が見えてきました。でも今は漫画を読むのもしんどいので、これを本来の自分と言っていいかは疑問です。
昔は、公式の小説も同人誌もたくさん買って読んでいて、その時の楽しかった思い出は忘れないようにしたいです。同じ状態は永遠には続かないと学びつつ、昔のことを思い出しています。