同人活動の思い出/昔たまに見た「絵の上達が異常に早い人」の思い出

今でも「絵の上達が異常に早い人」はたまにいると思いますが、みなさんは目撃したことがありますでしょうか?絵を描いている人達の活動歴の長さはさまざまですが、長くやっていても画力に変化が無い人もいれば、数ヶ月で別人のように上手くなる人もいます。

ちなみに私の画力は、小学生の頃からずっと変わっていません。
ジャンルが変わっても何年経っても、私の作品だと分かる安定感が売りでした。

ですが、そんな私とは違って、最初は下手だったのに(私に言われたくないとは思いますが)短期間でとんでもない化け方をして神絵師になっていく人がたまにいました。私は現役時代に何度かそういう奇跡に立ち会いましたが、これには本当に何とも言えない驚きと感動がありました。

大昔、私が参入していたジャンルに、悪い人ではないのだけど絵はめちゃくちゃ初心者(私に言われたくないとは思いますが)な人がいました。その人は精力的に作品をアップしていましたが、おそらく画力のせいで、アンソロへの参加を希望しても断られたこともあったそうです。

それでも、その人のジャンル愛は消えることは無く、サイトの更新もどんどんしていました。
そして数ヶ月ほど経った頃、その人のサイトに訪問していた私は、ある変化に気付きました。

あれ?なんか絵が上手くなってない?(・∀・)

本当に、更新のたびにクオリティが上がっているのが分かるほど急激に上達してきて、その人のもともとの画風をきちんと残したまま技術はプロレベルになり、最終的には商業の絵仕事もするようになりました。アンソロ参加を断られるどころか、表紙を頼まれるまでになりました。

きっと、本人も絵のことは気にしていて悔しい思いをしていたのだろうけど、そこから本当に上手くなる人はそんなにいるものではありません。何も考えずにたくさん描くだけでは決して上手くはならないので、常に改善策を考えながら努力を積み重ねたのだと思います。

努力家で、ジャンル愛も深くて、会っても明るく話しやすくて、本当にすごい人でした。

ちなみに、その人と同じくらいのペースで作品を更新していた私の画力はと言うと「動かざること山の如し」でした。この事実は本当にギャグみたいで、笑い事ではないのだけど面白すぎました。
短期間でも、長期間かかっても、頑張って絵が上手くなっていく人は本当に尊敬します。

でも、技術はあるんだろうけど萌えない絵の人が、可愛い絵を描く人をバカにしているのはクソウザかったので、結局は画力よりも人格のほうが大切かもしれません(突然の身も蓋もない結論)

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