同人活動の思い出/同人グッズやノベルティの話

いにしえの時代の同人グッズは、便せんやポストカードやラミカなどが主流でした。
大昔は、印刷会社に頼まずにコピーで作った便せんとか、今より発色の悪いカラーコピーの絵をラミカにしたりとか、現在のグッズと比べるとかなりクオリティが低いものもありました。
印刷会社に頼むとしても、作れるグッズの種類は少なかったです。

でも時代が進むと、お手頃な価格できれいなグッズが作れるようになってきました。
現在よく見かけるアクリルスタンドやアクリルキーホルダーが同人グッズとして気軽に作られ始めたのは、私が同人を引退する前後くらいからだったような記憶があります。

グッズ単体で頒布するだけでなく、本を買った人にノベルティとして渡すグッズもあります。
大手サークルは税金対策としてノベルティを作ることもあるようですが、ほとんどの人は「単に作りたいから作っている」だけだと思います。

私がノベルティでもらった記憶がある品物は、手ぬぐい、エコカイロ、缶バッジ、うちわ、携帯クリーナー、ボールペン、クリアファイル、マグカップ、ウェットティッシュなどです。布製やビニール製の手提げ袋もよくありましたが、あれはイベントの荷物をまとめるのに便利でした。

私自身は、グッズもたまに作りましたが、あくまで頒布物の中心は本でした。私の画力を見たら分かると思いますが、私の作品を見てくれる人はみんな漫画が目当てで、私のイラストだけのグッズに需要はありません。それでも、自分が作りたくなった時は勝手に作っていました。

印刷会社のホームページを見ていると、つい「こんなの作れるんだ!作ったら楽しそう!」とワクワクしてしまいましたが、当然、そのグッズに印刷されるのは自分の絵です。
実際に出来上がったものが届くと「想像していたよりショボいな…まあ私の絵だしな」とビミョーな気分になることが多かったです。でも無料で配るノベルティならまあええやろの精神でした。

私が現役の頃に作ったノベルティは、現物が何ひとつ手元に残っていないので、お見せできないのが残念です。本なら、私の手元には無くても、駿河屋で検索すれば出てくるのですが…
グッズを作るのは楽しかったけど、余るのは困るので、余らない数しか作りませんでした。

そんな感じで、自己満足で少しだけ作って、イベント当日はすぐに無くなっていた私のノベルティグッズでしたが、一度だけ、当時相互だった人が、ノベルティが無くなってからスペースに来たことがあって、その時は「え?無いの!?」とキレられて、険悪な空気になったことがあります。

その人は、グッズが欲しかったと言うよりは「相互なら取り置きしておくべき」みたいな考えだったのだと思います。でも十年以上経った今、もしその人に「やっぱりあのグッズ取り置きしておけばよかった?」と聞いたとしたら「いや別にもういいよ」と返ってくるに違いないので、当時の気まずさも今となっては良い思い出です。時間はすべてを解決するということですね。

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