同人活動における「作品への感想」については、これまで「もらう側」としての話をすることが多かったけど、今回は「送る側」としての思い出を語ります。
交流好きだった頃の私は、同ジャンル同カプの人によく感想を送っていましたが、当然、無差別に送っていたわけではありません。同ジャンル同カプの二次創作は幅広くチェックしていたけど、実際に感想を送るとなると、やはり本当に作品が良いと思った人だけに送っていました。
イベントで買った本の感想は、漫画本なら当日から三日以内、小説本なら一週間後くらいに送っていました。小説本の感想は、あまり早く送ると「コイツ、きちんと読んでいないのでは?」と思われる可能性があるため、私個人の感覚として、一週間後くらいが適切かなと考えていました。
ネット上にアップされた作品の感想は、本の感想よりも少し早めに送っていました。
過去作の感想も嬉しいと言っている人に対しては、新作の感想を書く時に、過去作のことも話題に出したりすると、とても喜んでいる様子の返信をしてくれました。
ジャンルや推しに関する相手の萌え語りをきちんと聞いていれば、その人が自分の二次創作のどこに力を入れているか分かります。仲良くしたい相手には、そこを褒める感想を送っていたので「ヒロコさんは私が言って欲しい感想を言ってくれる!」と言われたこともありました。
早すぎず遅すぎず、短すぎず長すぎず、きちんと中身を読んで書いたことが伝わる、嘘の無い本心の褒め言葉…これが私の感想文…だったはずです。私の感想が本当にみんなに喜ばれていたかは、今となっては分からないけど、嘘だけは絶対に書かなかったことは確かです。
ただし、私が交流好きだったのは「個人サイト全盛期の頃まで」です。
SNSがキモすぎて壁打ちになってからは、相手の気持ちを考えて丁寧に感想を書くとか「なんでお前にそんなことしなきゃいけないの?(´・ω・`)」と思うようになりました。

今もネットサーフィンをしていれば、他の人の絵を見て「この人すごい!上手いな!」と思うこともあるけど、今の私にはその感想を伝える気力は無いし、絵描き同士の交流も望んでいません。
だいたい全部旧ツイッターのせいです。私と同じ心境の人も結構いると思います。
そんなわけで、正直、画力よりも自信があった私の感想テクニックは、もう発揮する機会が無くなりました。壁打ちは壁打ちで良いところもあるけど、どうしても寂しさはありますね。