イラストの話

自分の画力を客観視することについて

絵描きの間でたまに囁かれる「自分と同レベルの画力だと感じる相手は実は自分より上手くて、自分より少し下手だと感じる相手は実は自分と同レベル」という話は本当なのでしょうか?

私は、世の絵描きさん達はみんな私より絵が上手いと感じています。
同人活動をしていた頃にさまざまなジャンルやカプで交流して、界隈の中心的グループみたいなものに所属したこともありましたが、絶対に私が一番絵が下手でした。
当時は気にしていなかったけど、今振り返ると、よく仲間に入れてもらえていたなと思います。

これは実は、一番下手な私がいたおかげで、みんなが「自分はコイツよりはマシ」と考えて、上手いメンバーへの嫉妬を紛らわすことができて、グループが崩壊せずに仲良くできていたのなら、私は良い仕事をしたのでは?と、ポジティブに考えることにしています。

ですが今回の話は「自分と同レベルか少し下手だと感じる相手」の話です。
私がそう感じる相手は、絵描きとして活動している人達の中には存在しない気がします。
なので、他の絵描きさんが「自分と同レベルの画力だと感じていた相手が、客観的に見れば自分より上手かった」と気付いた時の体験談が気になっています。

そこに気付くきっかけは、やはり他人からの指摘だと思うのですが、プロを目指している集団ならともかく、趣味で描いている人達同士でそんな技術的な指摘をすることなんてあります?少なくとも私は経験がありません。心の中で「あなたの絵のここが変だよ!あの人より下手だよ!」と思っていたとしても、それを直接言うことは、よほど仲が良い相手でも基本的には無いでしょう。

実際、私ですら、同人活動をしていた時に直接「下手」と言われたことはありませんでした。
匿名掲示板にそう書かれたことはあったけど、私に直接その言葉を言った人はいませんでした。
漫画雑誌に投稿していた時は、編集者さんから「画力をもうちょっと何とかしろ!」と何度も言われていたので、同人の世界は下手でも褒めてもらえて優しい世界だなあと感動していました。

趣味の同人活動で、他人から下手さを指摘されることがあまり無い環境で、各自で勝手に自分の画力について考えてみても、その自己評価も正しいとは限らないということですね。

ちなみに、自分の絵をGoogle画像検索にかけたら自分と同レベルの画力の絵が出てくるみたいな説をネットで見たことがあるのですが、あれは絶対に違うと思うわ…絶対に違うわ(´・ω・`)
それとも、私が知らない別のGoogle画像検索が存在するのでしょうか?謎は深まるばかりです。

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