最近の個人サイトでカウンターを設置しているところはあまり無いかもしれませんが、私が初めてサイトを作った頃(2000年頃)は、ほとんどのサイトがカウンターを設置していました。
当時は、今あるようなアクセス解析はまだ存在していなくて、サイトに人が来ていることを確認するためにはカウンターの数字を見るしかありませんでした。
やがてアクセス解析が普及すると、カウンターを設置しているサイトは減っていきました。
私も、閲覧数ならアクセス解析で分かりますし、数字をわざわざ外に見せる必要は無いと考えてカウンターを外したので、私とカウンターの付き合いはわりと短いものでした。
カウンターを設置するのが主流だった頃は「キリ番リクエスト」というものがありました。
これは、サイトのカウンターでキリの良い数字を踏んだ人が、管理人に作品をリクエストできる権利を得られるというものです。でも、キリ番を踏んでも名乗り出ない&リクエストをしない閲覧者も当然いたわけで、そういう人に対して「キリ番踏み逃げ禁止」と怒る管理人もいました。
私は当時から「別にキリ番を狙っていない閲覧者もいるのだから、リクエストが来ない時はそれはそれで仕方が無いのでは?」と思っていました。私の交流相手の中には「キリ番踏み逃げ禁止」なんて言う人はいなかったけど、サイト巡りをしていると変な人を見かけることもありました。
この「キリ番踏み逃げ禁止」という言葉は「いにしえの黒歴史」としてネタにされがちですが、実際はそんなことは言わない人のほうが多かったです。ネタにされているせいで「キリ番」というもの自体にも少し痛いイメージがついてしまっている感じがするけど、痛いのは「踏み逃げ禁止」と言っていた人であって、キリ番リクエスト自体は別に痛くないと思います。
何なら今の時代でも、サイトにカウンターを設置して、もしキリ番を踏んでリクエストをしてくれる人が現れたら作品を作るという企画をしても良いのではないでしょうか。
元気でサービス精神のある人ならできそうです。
若い頃の私は元気でサービス精神がありましたので、初めて作ったサイトでは私もキリ番リクエストを受け付けていました。リクエストは来なくても別に良いという方針でしたが、何だかんだでキリ番を踏んだ人は全員リクエストをしてくれました。今思えば、かなり有難いことでした。
そして、リクエストを受け付けてすぐに作品を仕上げていた当時の私もすごかったと思います。
今の私は、気力的にも体力的にも、そんなことをやり遂げる自信は無いです。