同人活動の思い出/誤字を指摘することについて

誤字というものは、小説でも漫画でも発見される時はされるものですが、実際は、他人の作品を読んで誤字を見つけても、わざわざ作者に指摘する人は少ないと思います。

私は同人活動をしていた間、誤字の指摘をされたことは一度もありませんでした。
個人的には、誤字に気付かないままでいるほうが嫌ですし、紙の本はどうにもならないけどオンラインなら修正可能なので、間違えていたら教えて欲しいと思っていました。でも、それなら自分は他人の作品の誤字を指摘していたかというと、一度も指摘したことは無かったりします。

若い頃の私は、あまり自分の文章を厳しくチェックしていませんでしたが、歳を取るにつれて神経質になっていきました。作品を外に出す前に、文字を指差しながら何度も声に出して読んで確認していました。そこまでするのは、誤字を指摘されたくないからではなくて、誤字があってもわざわざ指摘してくれる人は基本的にいないので、自分で気を付けるしかないと理解したからです。

私は、昔も今も、もし間違えていたら教えてほしいと思っています。
でも中には、誤字を指摘されると不機嫌になる人もいます。

まあ、気持ちは分からなくもないんですよ。仕事ではなく趣味でやっている同人活動で、ちょっと字を間違えただけで指摘されるのは鬱陶しいと思う人がいるのも理解できます。
でもこれに関しては、ほとんどの人はスルーしてくれるとは言え、実際に間違えているのなら指摘される可能性もあるわけで、やはり「間違えるほうが悪い」という話になります。

ただし、感想のついでに丁寧に伝えられるのではなく、感想は来ないのに誤字の指摘だけが来る状態だと、不快になる人もいるかもしれません。私は、作品の感想が普通に来る中で、たまに他の用件も来るという感じだったので、現役時代はそこに思い至ることができませんでした。
同人を引退してアラフィフになって初めて、そういう人もいたのかも?と気付きました。

そこに気付いたのは引退後のことですが、現役時代も、普通に指摘を望まない人もいると分かっていたので、黙っておくのが無難という考えに変わりはありませんでした。

そもそも二次創作の場合は、誤字どころか文章そのものが「?」という感じの作品でも、推しカプの話であれば「こまけぇこたぁいいんだよ!!」と楽しむことができました。

二次創作の評価とはそういうものなので、他人の作品を読む時は誤字はそこまで気にならなかったわけですが、自分の作品に誤字があるのは嫌だから必死にチェックしていたというのは、なかなかすごい矛盾ですね。でも、そういう人は結構多いのではないかと思います。

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