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同人活動の思い出/スケブの思い出

最近ふと思ったのですが、オフラインの同人イベントにおけるスケブ依頼の文化って、今もまだ存在しているのでしょうか?スケブとはスケッチブックの略で、イベント会場で好きな絵師さんにスケッチブックを渡して絵を描いてもらうことを言います。

でも今は、デジタルでしか絵を描いたことがない人もいますよね?
デジタルでは描き慣れていても、アナログ画材は使ったことがない若い人もいると思うので、スケッチブックに鉛筆やペンで絵を描かせること自体が、今の時代に合っていないように感じます。

大昔は、たくさんの絵師さんにスケブを描いてもらってコレクションしている人もいましたが、私が引退する直前の頃には、そういう人も見かけなくなっていた記憶があります。

さらにコロナ禍以降は「知らない人のスケッチブックを触るのはちょっと…」という空気にもなっていそうなので、今もまだスケブを頼んだり描いたりしている人達はいるのか気になっています。

ちなみに私が若かった頃は、スケブもよく描かせていただきました。
一度のイベントで七枚描いたのが最高記録です。
過去にネットで話題になったようなマナーの悪い依頼者には、遭遇したことはありません。

若い頃の私は、いきなりスケッチブックを渡されて「このキャラを描いてください!」と言われてもすぐに描けました。コンビやカプなど、キャラを複数描いて欲しいという注文も大丈夫でした。
今はもう、体力的にも気力的にもそんなことはできないので、過去の自分が眩しいです。

ただ、スケブを頼まれるのは有難かったけど、その一方で、私の直筆の絵とか本当にいる?という疑問もありました。一度のイベントで頼める数は限られているのに、私に頼んでくれる人がいることに内心驚いていました。私は漫画でウケを狙うのは楽しかったけど、一枚絵に自信はありません。

今となっては証拠も出せないので、嘘だと思われても仕方が無いのですが、私の画力でもスケブを頼んでくれる人は何故かいました。これは、上手さだけで選別されるわけではない同人の世界の出来事だったことに加えて、何より二次創作だったから、元ネタのジャンルの人気のおかげです。

で、一枚絵に自信が無いことや、現役の頃にチヤホヤしてもらえたのは二次創作だったからということを考えると、今の私が描いている一次創作絵は反応ゼロになるのが当然だと思っていました。
それなのに、今の絵に反応してくれる人達もちゃんといて、有難い反面驚いています。

まさに、人生は生きてみないと分からないものですね。
そして、作品を外に出して反応ゼロにするのって難しいと、いろいろ試してみて気付きました。

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コメント

  1. ゴンザレス より:

    こんばんは!

    ここ1年間で何回かオフイベントに出ていますが、スケブを描いている人を見かけたことはないですね……。色紙に描いたイラスト(その場で描くのではなく予め描いてきたもの)を頒布している方なら見かけたことがあります。
    アナログで描くことになれていない人が多く、なおかつサークル側の撤収時間も早くなってきているので、スケブ文化が廃れるのもやむなしですね。

    ヒロコさんの一次創作イラストは独特の世界観を表現されているので、見ていて楽しいです!特に背景の発想がすごく面白いなぁと感じております。

  2. ヒロコ1号 より:

    >ゴンザレスさん
    こんばんは。予め色紙に描いてきたものを頒布するのは、描く側の負担が少なそうで良いアイデアだなと思いました。当時はそんな風に考えたことはなかったのですが、今思えばスケブって描く側にメリットが無いし、人によっては労力やプレッシャーが割に合わないので、昔はあれが成り立っていたということのほうが驚きなのかもしれません。

    私の今の絵は、二次創作ではないのをいいことに好き放題やっていて、まさに小学生の頃の完全に自由に描いていた絵に近い気がしています(描いている時の気分は全然違いますが)
    反応を頂けると、過去に二次創作を褒められた時とはまた違った嬉しさがありますね。

  3. 引退した者です より:

    こんにちは。私のオフイベント参加はコロナ前の2018年が最後でしたが、その当時でもスケブ文化を見かけなくなったなと思っていました。
    2000年代まではスペースに「スケブOKです」と立て札をしている方や、頼まれたスケブを積み上げて頑張って描いてる方をよく見かけました。
    スマホがなかった頃は手軽な暇つぶし道具がなかったので、スペースにいる間ずっと絵を描いているという話も聞きました。だからスケブを受け付けるのは「どうせ描いてるから」みたいな感覚もあったのかもしれないですね。

    私も何人かに描いていただいたことがあり、それは今でも宝物です(^_^)スケブって「直接お会いした記念のサイン帳」みたいな側面もあるので、ヒロコさんに依頼した方は、ファンとしてヒロコさんのサイン的なものが欲しかったんじゃないかと私は思います。

    今は、まさにサービス名の由来になったと思われる「skeb」や「pixivリクエスト」など有償リクエストのシステムもあるので、無償でリクエスト絵を描いてもらうこと自体、良識のあるファンなら差し控えるかもと思いました。
    描き手がお金儲けに走ってる!という意味ではなくて、無償で引き受けてしまうと悪い人に利用されそうで…。

    私自身もpixivで「リク厨」っぽい人に遭ったことがあるのですが、有償リクエストのシステムが始まってからは、わざと褒められたことがなさそうな人を狙って、無償で描かせる手口が増えたらしいです。

  4. ヒロコ1号 より:

    >引退した者ですさん
    こんにちは。なるほど、スマホの有無が関係あるかもしれないというのは盲点でした。
    常に行列ができるような大手以外は、スペースの番をしている間はわりとヒマなので、それならスケブでも受け付けようかという感覚が昔はあったかもしれませんね。

    私が現役時代に描いたスケブの枚数は結構ありますが、あれを今でも持っている人がいるかもしれないと考えると、有難いと同時になんだか不思議な気分です。若い頃の私は、気軽に引き受ける上に描くのも早かったので、頼みやすかったというのもあると思います。

    今の時代は、やはり有償リクエストが無難ですよね。昔の同人者は本当に「趣味だからタダで描いてもいい、頼んでもらえること自体が嬉しい」と考えていた人も多かったけど、今はそういう時代ではありませんよね。同人を取り巻く環境はかなり変わったと感じます。

    私は有償リクエストのシステムが普及する前に同人を引退しましたが、今はいろいろな方面で悪い人が増えていそうだなというのは感じ取っています。
    現場を直接見ていないのに不思議なのですが、なぜかこれだけは分かります(´・ω・`)