同人活動の思い出

同人活動の思い出/R18の表記について悩んだ思い出

現在は、R18の同人誌を買う時は、年齢確認が必須になっていると思います。
でも私が同人を始めたばかりのいにしえの時代は、サークル側も買う側も意識ガバガバで、性描写があってもR18の表記が無い本もあった記憶がありますし、厳しく年齢確認をしているサークルもあまり見かけませんでした(古代の話なのでご了承ください)

R18の表記や年齢確認について突然厳しくなったと感じたのは、2010年頃のことです。
この頃から、イベントでは身分証明書の提示が求められたり、ゾーニングが行われるようになりましたが、これは同人誌がオタク以外の人にも認知されるようになったせいだと思われます。

明らかに年齢制限が必要な作品なら普通にR18にすればいいだけですが、判断が難しい作品はどうすればいいかは、あまり具体的には説明されませんでした。

私の作品は全年齢向けのほうが多かったけど、時々エロもあるという感じでした。
はっきりとエロシーンがある話は悩まずにR18と表記できましたが、数十ページの中で数コマだけそれらしい場面があるものや、直接描写は無いけどそれっぽい内容のものは判断に困りました。

知人に読んでもらっても「R18にするほどではないと思うけど、子供に読ませていいかと言われると困る」という感想で、イベントで頒布する際にR18表記をするべきかどうか非常に悩みました。

R18と言うほどでもないけど全年齢向けでもない感じの作品はどうすればいいのか?
めっちゃ性器とか描いているけど色っぽさは皆無のギャグ漫画はどうなのか?
同じ内容でも画風によって印象が大きく変わるのに、何を判断基準にするのか?

悩み疲れた私はやがて面倒くさくなり、もうR18自体に関わらないことにしました。
もともと歳を取るにつれてR18に対する興味は薄れてきていたので、完全にエロ無しの作品だけにすれば万事解決です。私はR18本でないと売れないということもありませんでしたし、うるさく言われる時代になってからは、R18は取り扱いが面倒で疲れるものというイメージしかありません。

ところで同じ年齢制限でもグロ方面の話なのですが、推しの内蔵が飛び出すシーンがある本を、自分は平気だからという理由で注意書き無しで頒布した(あとで苦情が来た)人もいて、あれは当時の私は呆れていたけど、今思えばそのゴーイングマイウェイなスタイル嫌いじゃないかもです。

同人を引退して当事者じゃなくなった途端、無責任な気分になっていく自覚はあります。
自分が同人をしていた時は「ルールを守って配慮しないと!」と気にしていたけど、引退して無関係になったら「何でもいいよ!好きにしろ!」と放り投げる人間性はなかなか問題がありますね。

コメント

  1. 匿名k より:

    分かります……!
    私も行為そのものの描写よりも二人がそういう関係であると踏まえた上で書きたいだけなので悩むし、もう関わらなくて良いかなと思ってきました。
    年齢とともに、やはりいつまでもギラギラはできなくなってきました……

  2. ヒロコ1号 より:

    >匿名kさん
    そうですよね。若い頃の私も、カプの関係性を描いたストーリーの中にエロシーンもあるというのが好きで、行為そのものの描写をそこまでしたかったわけではありません。
    私の場合、規制が厳しくなってきたのと私が歳を取って枯れてきたタイミングが、幸運なことにほぼ同時でしたので、その流れで特に不満を感じずにR18から離れられました。

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