毒吐きネットマナーとは、同人サイトが増え始めた2000年代前半の頃、ネットマナーサイトのひとつとして有名なところでした。私は2000年頃に初めて自分のサイトを作って、実際に毒吐きネットマナーに訪問したこともありますが、内容に同意できなかったのでリンクは貼りませんでした。
毒吐きネットマナーは現在はもう閉鎖していますが、ネットで調べれば情報は出てきますし、どういうサイトだったかはサイトの名前から何となく想像できると思います。
当時はあの内容を正しいと信じていた人もいたようですが、私は反対派でした。
私は同人活動をしていた二十三年間のあいだ、あそこまで毒を吐きたくなるほど無礼なことをされた記憶はありませんし、厳しい謎ルールを閲覧者さんに押し付けたいと思ったこともありません。
運悪く酷い閲覧者に出会ってしまった管理人さんはお気の毒ですが、特にトラブル無くやっている人にとってはピンと来ない話で、ここは経験によって考え方が分かれるところだと思います。
私の考えとしては、こんなサイトにリンクを貼ったら、問題の無い閲覧者さんほど委縮してしまうと思いますし、読んで欲しい相手である迷惑な閲覧者ほど、リンクを貼ったところで読んでくれないし理解してくれないのではないかと思います。
そんなわけで当時の私は、毒吐きネットマナーはスルーすることにして、マナーがどうこうという発言は一切しない方針で、自分のサイトに来る人達に対応していました。
ほとんどが問題の無い人ばかりだったので、気持ち良く楽しんでもらおうと心掛けていました。
私は同人活動をしていたあいだ、掲示板・メール・web拍手・各種SNSなど、ありとあらゆるネットのメッセージに対応してきました。全部の数を合わせたら四桁にはなるでしょう。
その中で、明らかに対応に困ると思った人なんて数人しかいませんでした。そんな少数のためにマナーについて厳しく語って、他の人達を萎えさせてはいけないと考えていました。
そもそも、対応に困る人に対しても、毒吐きネットマナーの文章を読ませるのは何か違うと思っていました。もっと適切な言葉遣いというものがあると思います。
実際、迷惑な人を追い払いたくて毒吐きネットマナーにリンクを貼ったけど、そうしたら普通の人は来なくなって迷惑な人だけが残ったなんて話もありそうだなと思うのですが、この辺はどうだったのでしょうか?今更ながら気になっています。