同人活動の思い出

同人活動の思い出/企画の主催をしてくれる人について

同人界隈では、アンソロやオンリーイベントなどの企画を個人が主催することもあります。

私が過去に渡り歩いたジャンルやカプでも、そういう企画が立ち上がって私も参加した思い出があります。私は自分で主催をしたことは無くて、いつも他の人の企画に乗っかるだけでしたが、だからこそ主催をしてくれる人の存在は有難いと思っていました。

アンソロに関しては、アンソロ原稿を集めるだけ集めて逃亡した主催者もいましたが(今どうしてるかな)普通はきちんと発行されましたし、今でもそのジャンルの良い思い出になっています。

当時仲良くしていた人がオンリーイベントを主催した時は、私も裏で手伝いました。
無事に開催されたオンリーイベントは、サークル側も一般側もすごく楽しみにしていたことが伝わってきて、まさに「この日のためにみんなで作り上げた」感があって、あの空気は好きでした。

実は現役の頃、何度か「ヒロコさんはしっかりしているから、アンソロやイベントの主催もできるんじゃないですか?」と言われたことがあります。でもこれは絶対、私には無理です。

身近な人が主催をやっているのを見てきたからこそ分かるのですが、まず、アンソロの原稿の締め切りやイベントの申し込みのルールなど、大勢の他人をこちらの予定通りに動かすことの難易度が高すぎます。参加者が多いほど、締め切りを守らない人や注意事項を理解できない人が出てきます。

主催者はそういう人達にもキレずに落ち着いて対応しなければいけないわけですが、私にそんな優しさがあるように見えますか?無いです!私は「金返さない奴」と「締め切り守らない奴」なら「締め切り守らない奴」のほうが嫌いというくらい「締め切り守らない奴」が無理なのに、主催なんかしたらそんな人とも関わらないといけなくなるじゃないですか!無理です!

実際、あまりの大変さに心が折れて界隈に絶望して「もう二度とやらない!」と壁打ちになった主催者さんもいました。現役時代の私が、自分の好きなジャンルやカプが盛り上がって欲しいと思いながらも、自分では決して企画の主催をしなかった理由がこれでした。

でも、そんな苦労があっても何度も企画を主催してくれた人もいて、その人のことは本当に尊敬していました。私がハマったジャンルにそういう人がいてくれたことに、今でも感謝しています。
私の過去の楽しい思い出は、そういう人のおかげでできたものもたくさんあるのです。

主催を無事にやり遂げるのも、特別な能力が必要だと私は思います。私の辞書には「面倒見」という文字は無いので、一参加者として他の人の指示に従っているのが一番平和でした。

コメント

  1. ミナト より:

    こんにちは。

    記事の内容すごい分かります。
    他人の責任も背負うことになるので、私も企画の主催をしたことがほとんど…厳密には全くないです(該当しそうな案件は、当時の管理がとても楽だった案件だったのでノーカウントです。それも今じゃできないですが…)Webアンソロやワンドロでも怖くてできないレベルなので基本的には同人誌もゲストなしの個人誌しか出したことないですね。

    企画を最後まで完遂した人はすごいなと思います。延期をせざるを得ない状況でも主催の方がくじけず、アンソロが発行されて(自分も参加したので)献本が届いた時は感動しました…。
    私は自分自身のことでもやりきれないことがあるので、企画主催なんて絶対無理!だと思ってます。

  2. ヒロコ1号 より:

    >ミナトさん
    こんにちは。アンソロやオンリーイベントなどの企画があると界隈は盛り上がりますが、主催する側の苦労を想像してみると、やり遂げてくれる人には頭が下がりますよね。
    大変だと分かっていても主催をやりたいと考えて、尚且つきちんと最後までやるというのは、誰にでもできることではありません。それができるのも才能ではないかと思っています。

    私は「責任の無い立場のほうがラク」という考えなので、主催には向かないタイプです。
    元気に同人活動していた頃からそうだったので、今の私なんてそれこそ何もできませんが、まあ今は属する界隈すらありませんので、企画がどうとか以前の話です。
    延期などの想定外のことがあってもくじけない主催者さんは、本当に尊敬します。

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