私が同人活動をしていた頃は、サイトの日記やSNSに、今描いている絵や漫画の下描きとか、まだ完成していない段階のものを「進捗です」と言って上げている人も見かけました。
これは「今こんなのを描いています」というお知らせの意味だったり、見ている人達から「完成楽しみです~」と構ってもらう目的だったり、遅筆な人が「ちゃんと描いていますよ!ジャンルから去っていませんよ!」と生存アピールをするためにやっていたのかなと思います。
いずれにしろ、たまになら良いけど、あまりにも何度もしつこくやっていたり、進捗ばかり出して完成作品が一向に出てこなかったりすると、見ている人達からも呆れられてしまいます。
気にしない人もいるかもしれないけど、現役時代の私はそういうのをウザイと思う派でした。
大昔の私は絵を描くのが早くて、途中経過を見せる間も無く完成させていたので、下描きなどをネットに上げたことはほぼ無かったです。今の私は以前のように早く描けなくなって遅筆の部類になってしまったけど、同人を引退したので生存アピールは不要です。アピールする相手がいません。
なので今も、イラストの話をする時に線画を上げたりすることはあっても、細かい進捗を上げようとは思わなかったりします。いや、細かい進捗を披露できるほど複雑な描き方をしていないというのもありますが、見ている人達のほうも、同じ絵の進捗を何度も見せられるより、完成させた新作をたくさん見られるほうがいいんじゃないかなと(・ω・)
ともかく、二次創作でも一次創作でも重要なのは「完成させること」なので、よほどの神絵師で進捗を見せてもらえたら凄く勉強になるとかでない限りは…という感じだし、完成するまでに何度も同じ絵を見せていると、いざ完成しても見ている人達の反応は薄くなるのでは?と思います。
でも、大昔だったら「ただの構ってちゃん」で片付けられていた行動も、令和時代だと違う意味があるのかもしれません。例えば「AI画像ではありません」と証明するために、絵の途中経過を細かく見せる必要があるということなら、私にも理解できます。令和時代めんどくさいですね!
こんなに真面目な理由を想像して、めんどくさいって絶望するくらいなら、深く考えずに「進捗ばかり上げて構ってちゃん乙」で一蹴していた大昔のほうが平和だったと思ってしまいます。
まあ私が年寄りで取り残されているだけなのですが、引退済みなのでそこは問題無しです。