メイクでチェンジ!ムテキのやる気!(・∀・)
突然ですが、私はずっとメイクというものがあまり好きではありませんでした。
もともとオタク気質で、2次元の美人を見るのは好きだけど自分のオシャレにはあまり興味が無いというのもあるのですが、私が若かった頃は「メイクは女性の義務」だと上から押し付けてくる勢力も存在していて、ウザイと思いながらも仕方無く塗っているという感じでした。
大昔からもっと、メイクは自分の気分をアゲるためにやるとか、上手くできたら楽しいものだと教えてもらえていたら、もっと興味を持てたかもしれません。今は良い時代ですね。
そんなわけで、2022年1月30日に「トロピカル~ジュ!プリキュア」最終回が放送されました。
プリキュアは初代から毎年全部見ていて、そのたびに私の脳内のプリキュアベスト3が入れ替わったり入れ替わらなかったりしていますが、今回は歴代3位以内に入ったと思います。
コロナ禍を明るい雰囲気で乗り切ろう的な、ギャグ多めの作品なのかなと思いきや、予想以上にギャグとシリアスのバランスが絶妙でとても面白かったです。
トロプリって最初は何となく「やる気に満ちているのが正義」みたいな空気を感じてしまって、まあ元気な人が見る分にはいいけど、私のようないろいろリタイアした人間には少し眩しすぎて疲れるというか、そういう意見を言っている人も当時は居た記憶があります。でも見ていくうちに、トロプリが伝えたいことってそういうことではないのかもと思うようになりました。
まなつちゃんみたいに周囲の人達を引っ張ってくれる子の存在は時にはとても有難いし、プリキュアメンバー達の個別のストーリーもそれぞれ素晴らしかったです。
でも、あとまわしの魔女の召使い達も、特にすごいやる気は無くても彼らなりにマイペースで生きていて、少なくとも世界が滅ぶと聞けば自分達の命を惜しむ気持ちも持っていました。
魔女の結末は予想外に尊かったし、そしてさらに「戻さないほうが良いやる気」もあることを示してくれたバトラーさんの存在は、私にとても刺さりました。
これは小さい子にはまだ分からないかもしれないけど、人生、やる気があればいいってもんでもないんやで…不幸を呼ぶやる気もあるんやで…私もそういうやる気を過去に持ってたわ(´・ω・`)
そして、それらすべてが否定されることなく物語が完結したことが、本当に嬉しかったです。
どうオチをつけるのか気になっていた「人魚の記憶」も、イイ感じに解決しましたね。
そもそも、忘れたいからと言って、そんなにお手軽に記憶を消し去っていいものかなと、今の私は考えます。自分の過去の経験は、すべて今生きている自分の一部なのだから、本当に消えてもいい記憶なんて実はそんなに無いのでは?と、歳を取るほどそう思うようになってきました。
幸せも寂しさも、両方しっかり背負って生きるのが正攻法なのかもしれません。人間も人魚も、それ以外も。ところで、犬のフンを踏んだプリキュアって、もしかして歴代初ですか?
次回からは新番組「デリシャスパーティプリキュア」が始まります。
ゆいちゃんの口癖「デリシャスマイル~!」「はらペコった~!」は、最初はどうなのこれ?と思いましたが、多分2話くらい見たら完全に慣れるから大丈夫です(毎年恒例)
コメント
こんにちは。 過去ログを見ていると感想を上げられる年が多かったので、トロプリ感想を密かに楽しみにしてました!(それを伝えたいだけのコメントなので短いですが)
私もプリキュアは完結済みのものは一作品除き(リアルタイムでないのも含めば)ほぼ観ているので…笑
自分にとっても歴代かなり上位に入りました(全話リアルタイムで視聴したものならおそらくダントツ)。
バトラーさんについての感想は気づかなかったです。戻さなくて良いやる気…ありますね。
トロプリは敵側含めて好きな子ばかりだったのでよかったです。
ギャグとシリアスの塩梅も個人的にはかなり好みで、全体的に優しい話に仕上がったのも本当よかったなと。
余談ですが自分がオタクの方向性が変わる頃に始まった作品だったのでもうそんなに経つのかと思いました。オタクの方向性に悩んでいた頃にこのブログを見つけて色々と考えの参考にさせて頂きました。ありがとうございます!
>ミナトさん
こんにちは。プリキュアは初代からテレビ放送をずっと見続けています。
毎週レポートする元気はありませんが、全話見終わったら感想くらいは書こうと思って、記事を書くようになりました。毎週感想動画や記事を出している人は本当にすごいです。
もし、私がもっと若い頃にトロプリが放送されていたら、バトラーさんの話はあまりピンと来なかったと思います。あの時消えたやる気は消えたほうが良いものでしたが、今後さらに時間が経てば、魔女様の気持ちも受け入れることができて、新しい穏やかなやる気が生まれることもあるのかなと思いました。人間より寿命が長いなら、その猶予もあるかもしれません。
同人現役時代の私は、本当にどこにでもいる少々(?)攻撃的なカプ厨でしたので、他人様のオタクの方向性についてアドバイスなんてできるはずもないのですが、このブログの中にミナトさんにとって何か参考になるものがあったのなら、それは良かったです。