私は23年間同人活動をしていましたが、その間、ゲームジャンルもいくつか渡り歩きました。
若い頃は格闘ゲームにハマっていて、アーケードで自力でエンディングを見られる程度の腕前はありましたし、RPGも戦闘システムをきちんと覚えてレベル上げをしていました。
なので、若い頃からずっと「自分はゲームが好きなのだ」と思っていました。
同人をしていた頃は、周囲にガチのゲーム好きの人もいて、キャラやストーリーだけでなく、ゲームシステムに関する細かい話も聞かされたものです。
私も当時はその雰囲気につられて「自分もゲーマーだ!」という気分になっていましたが、今振り返ると本当は、私はゲームシステムはどうでもいいと考えていたような気がします。
ゲームの「ゲーム」としての部分には興味が無くて、キャラやストーリーを見るために、戦闘や育成を義務的にこなしていた…というのが真相ではないかと、今はそう思います。
私の目的は「ゲームをすること」ではなく「キャラやストーリーを見ること」だったのです。
ストーリーが無いゲームはまったくやる気になりませんでしたし、ゲーム好きの人がよく言う「ゲーム性」というものも、どういうゲームが「ゲーム性が高い」のかサッパリ分かりません。
萌えるキャラと面白いストーリーがあって、私でもクリアできる難易度であれば、あとは何でも良いのでは?と思います。どこがゲーマーなんだよ!アニメでも見てろ!と言われそうです。
でも実際、キャラ萌えで二次創作をする同人層には、こういう人間も少なからずいるのではないかと思っています。まあ、現役の人はあまり大きな声では言えないかもしれませんが。
ただ、二次創作をするならエアプはダメですし、キャラとストーリーが気に入れば、多少難しいゲームでも、それを見るために必死で練習することができました。
ですが同人を引退した今は、そこまでしてゲームをしたいとは思えなくなりました。
同人をやめてもゲームそのものが好きだったなら、ゲームは趣味として続けられたはずです。
でも今の私は、もう二次創作もしないしネットでネタバレを見るだけで充分という心境になり、とんでもなく落ちぶれてしまいました。
現在は、持っていた据置ゲーム機も携帯ゲーム機もすべて売り払いましたので、やるとしてもスマホでできるゲームのみという感じです。いや、スマホゲームも2つくらいが限界なので、たくさんのスマホゲームを同時進行でプレイしたり、話題になっているゲームをどんどんインストールするような現役のオタクから見れば、私などはオタクでも何でもない雑魚でしょう。
それでも、現役時代の100分の1の情熱しかなくなった今も、話題作のキャラやストーリーには少しだけ興味が湧くこともあります。でも今は全部、ネットでネタバレを見て終了です。
そんな私でも、昔はきちんとゲームを買ってプレイして二次創作もしていました。
昔、自分が普通にやっていたことが、今思うと何故できていたのか分からないということってありませんか?私はそんなことばかりです。今までどうやって生きてきたのか本当に謎です。
コメント
ヒロコ1号さん、こんばんは。コメント度々お邪魔いたします。
私はヒロコ1号さんとは逆で、「ゲームをすること」が先で、ストーリーを見ることは
二番手という人間だったように思います。
リズムゲームのようなストーリーのないゲームにも熱中したことがありますし、乙女ゲームでも育成や戦闘システムが面白いと、恋愛イベントを後回しにしてレベル上げをしていました。腕前は特に上手いわけではなく「私はゲーマーだ!」と言える感じではなかったのですが、ゲームをすることは好きでした。
乙女ゲーム以外では、育成・農業・食堂・リズムゲームなどが好きだったので、ストーリーを追うより「自分で何かをやる」という性質のものに興味があったのだと思います。独自の目標を立てて(例えば畑を全部イチゴ畑にするとか、お店の内装をオシャレするとか)それを達成することに満足していました。
何かを作るゲームや、自由度の高いゲームが好きだったので、選択肢を選んで進めていく場面が多い乙女ゲームは、自由度が低く窮屈だと感じていました。でもキャラやストーリーが好きという気持ちで、頑張ってプレイしていました。
よく考えてみると、私はあまり乙女ゲーム向きではなかったと思うのですが、年齢的に恋愛に興味のある時期だったことや、女性向けのストーリーとキャラクターの安心感、そしてイベントが女性一色で居心地がよかったことなど、様々な要因で、乙女ゲーム分野に長居することになったのかなと思います。
私が最も多く乙女ゲームをプレイしていたのはPSPの頃で、その頃も選択肢を選んでいくシステムの乙女ゲームが多かったですが、それだけではない(ゲームシステムの凝った)作品もそれなりに存在していました。
最近はアプリゲームが主流になり、基本的にガチャと体力回復でストーリーを進めていくシステムなので、キャラ萌えやストーリー重視でないと、楽しむのが難しくなってきたかもと思います。
一方コンシューマーゲームでも、ゲーム機がニンテンドーswitchに変わったので、本体買い換えのタイミングを迎えて「これからも私はゲームを続けるのか?」とふと立ち止まってしまいました。
加齢により集中力が低下し、目も疲れやすくなったので、今後コンシューマーゲームで良い作品が出ても、昔のように何作品も時間をかけてプレイできないだろうと思っています。
>引退した者ですさん
こんばんは。私は同人を引退して気力が落ちてくると、やり込み要素が多すぎるものやアクションなどは面倒になり、物語を読むだけのゲームしかできなくなっていきました。
小説とほぼ同じような感覚でストーリーを追えるものなら、なんとかプレイできました。
本当は何を目当てにゲームをしていたのかというのは、自分の元気が無くなって、余計なことにエネルギーを使えなくなってきた時に分かるものなのだなと納得しました。
元気な頃だったら決してできなかった自己分析ができました。
また同人者として、好きになった作品は二次創作をするかもしれないという前提で動いていたので、キャラやストーリー重視ではないゲームはやる意味が無いと考えていた気がします。
恋愛ゲームは、男性向も女性向も、全年齢向も成人向も、全部好きでした。乙女ゲームジャンルの独特の空気には最初は驚きましたが、適当に慣れて上手くやれていたと思っています。
初代ファミコンが1983年発売なので、そろそろ私と同年代のオタクが「歳を取ってゲームをすると疲れるようになった」と言い始める頃なのですよね。体力の問題もあるでしょうが、若い頃ほど新鮮な気持ちでプレイできなくなったせいもあるかもしれません。
初めまして!以前からヒロコ様のブログを楽しく読んでおりました。
初めてコメントさせていただきます。
私もヒロコ様と同じくゲームジャンル(主にRPGやアクション)を渡り歩いておりました。数年間同人引退してまた復活した者です。(現在のジャンルはアニメです)
ゲームジャンル者って元気ありますよね。エアプじゃ二次創作できないのでまずは全クリすることが条件で、さらなる考察するにはサブイベントや裏ルートなんかも網羅して台詞ひとつひとつ拾っていって…場合によっては2週目クリアして…
ってよくやったものだと、こちらの記事を読んで思いました。
でも私の場合は根っからのゲーマーだったみたいで同人引退した数年間もやりまくっていました。笑
さすがに全イベント網羅する。とかはもう無理ですが。
>オレンジモンブランさん
はじめまして。そうですね、二次創作するなら隅々までやり尽くさないといけないので、私も昔は原稿を描きながら気になるところを何度もプレイし直していました。
当時は当たり前にやっていて、大変だと感じたことは一度も無かったのですが、今考えるとすごい情熱だったと思います。もう二度とあんな集中力は発揮できないでしょうね。
本当に、同人を引退してもゲーム自体は続けられれば、私も今のような状態にはならなかったはずなのに、私の場合はキャラ萌えだけが目当てだったため残念な結果になりました。
現役時代も、二次創作しなかったゲームはあまり細かいことは気にせず気軽にプレイしていましたので、結局はすべて二次創作のためだったのだなと今になって分かりました。
今考えると、私はそういう邪念ばかり持って、純粋にゲームを楽しむことは実はしていなかったかもしれないと、ゲーム制作者の方々にも申し訳なく思っています。オレンジモンブランさんは同人復活されたということで、今後も楽しく活動できるよう応援しております。
ヒロコ一号さん、いつもブログを興味深く拝見させていただいております。
私の中ではゲーマーというと、キャラやストーリーは二の次でひたすら攻略を追求する人たちというイメージがありますね。若い頃に通っていたゲームセンターではそういったガチゲーマー層とキャラ萌え層が割と明確に分かれていたように思います。当の私はキャラ萌え寄りの下手の横好きでしたが、カウンターに置かれた自由ノートに描かれるイラストを楽しみにしていたり、ゲーマー勢の上手いプレイを見て感心したり…。キャラ萌えを蔑むような発言で少し悲しい思いをしたりもしましたが、楽しかった思い出です。
そんな私も初老に足を突っ込んだ今はゲームをプレイする気力がすっかり無くなってしまいました。割と本気で自分はババァになってもゲームだけはやめないと意気込んでいましたが、何ともあっさり、あっけないものです。それでも過去にゲームに熱中した日々は充実した思い出ですし、キャラクターもいまだに思い返して絵を描くくらいに好きな気持ちは変わっていません。
まあ、ガチプレイだろうがキャラ萌えだろうが、本人が楽しい、楽しかったならどんな形であっても『ゲームが好き』なんだと思います。
>名無しさん
こんばんは。同じゲームが好きでも、キャラ萌え重視の人と攻略重視の人とでは、まったく話が合わないということもありましたね。キャラ萌えを蔑む人も昔からいましたが、どう考えても同人をしている層とは相容れないので無視するしかありませんでした。
あと、ゲームセンターに置かれていたノート、とても懐かしいです。私もよくイラストを描いたりしていました。今はSNSなどがあるので、ああいうノートも不要になってしまったのかなと思いますが、そもそもゲームセンター自体がどうなっているのかも気になります。
若い頃はさんざん通いまくっていたのに、今はすっかり縁が無くなってしまいました。
私の場合はいろいろあって同人を引退したりして、気力が無くなった原因が自分でも分かっているので納得できていますが、そういうわけではなくても歳を取ると気力が無くなってしまうのは寂しいものですね。それでも昔の思い出は、これからも大事にしていきたいです。
こんばんは。
自分も子供のころはアクション系も含めてゲームならわりと何でも楽しめていましたが、大人になってからは、多分現実逃避の矛先になっているのか、ストーリー性のあるゲームしかしなくなりました。
スマホゲームは没入感がなくて遊べません。
外出先では落ち着きなくてストーリーに浸れませんし、家で遊ぶならスマホである必要ないし…ってなっちゃいます。
コメントにもありますが、ゲームに対する興味が薄れるのは、年齢的な要因も大きいと思います。
オタクとか情熱以前に、自然に起こりうる現象なのかなぁと。
ただヒロコさんの場合、現役時代の熱量が大きかったがために、落差が激しかったのかもしれませんね。
(オタク視点ではなく、単なるファミコン世代の感想です)
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今気が付いたんですが、ヒロコさんのFGOの記事、なくなっちゃったんですね。
同人活動やオタク関連の記事は冷静に分析する必要があるためか、わりとカタイ文体が多い気がしますが、FGO関連の記事はそう言った枷から解放される(?)のか、のびのび書いてる感じがして好きでした。
素のヒロコさんはこっちの方が近いのかな、とか勝手に思ったりしてました(全然違ってたらすいません)。
ゲーム内で同人活動するイベント?の話とか、めちゃオモロかったです(笑)。
※ちなみに自分は、FGOを遊んだことは一度もありません。
>Crispyさん
こんばんは。私と同年代の方は、特にオタクではなくても子供の頃からゲームをしていた人が多いと思いますが、最近はそういう方々が「昔ほど夢中になれなくなった」と話しているのをよく聞きます。でも、まれに年齢を重ねても変わらずエネルギッシュな人もいて、とても羨ましいです。私にはそこまでの素質は無かったのだなあと少し残念に思っています。
スマホゲームは最初はどうなのかなと思っていたけど、一度始めてみたら違和感無く楽しめました。同人引退間際の頃にFGOを始めたのですが、もしも若い頃に出会っていたら廃課金者になっていた可能性があるので、FGOのサービス開始が2015年で本当に良かったです。
最初は微課金、今は無課金でやっていますが、物欲が消滅したせいかガチャ運は良いです。
FGOは今も楽しんでいますし、ストーリーが完結するまで見届けるつもりですが、長文の記事を書く気力は無くなってきてしまいました。ストーリー更新と同時に記事を書くのが義務みたいになると疲れるので、今後は水面下で楽しみます。あと、この作品もかなりファンとアンチがギスギスしているので、隠居の私が巻き込まれないためにも記事を無くしました。
確かに、FGOの記事は現役の頃の文体に近い感じだったかもしれませんね。
だからこそ、このブログでは異質だったとも思いますが…ともかく、読んでくださってありがとうございます。特定の作品の感想は、今後は雑談カテゴリで気まぐれにやる予定です。