同人活動の思い出/エゴサーチにまつわる思い出

エゴサーチとは、検索サイトやSNSで自分の名前やサークル名などを検索して、自分や自分の作品に対して他人が何か言っていないか確認する行為です。
一般的には、企業が自社製品の評判を調べるためにしたり、芸能人などがするものというイメージがありますが、同人者でもエゴサーチをする人はいます。

晒されていないか不安になっている人や、自分の評判が気になる人は、当然エゴサーチをすると思います。また、作品の感想に飢えている人も、誰かが自分の作品について何か言っていないかな?と思って、エゴサーチをすることがあるかもしれません。

昔は、エゴサーチをしていることは他人に言うものではないという空気がありました。
企業などのエゴサーチは正当な調査という感じがしますが、同人のエゴサーチはどうしても晒しを連想させたり、悪口を言われていないか監視するみたいなイメージがあったからです。

同人サイト全盛期の頃もエゴサーチをする人はたくさんいたと思いますし、私もしていました(今だから言えます)が、エゴサーチをしていることを堂々と言う人は見たことがありませんでした。
でもツイッターが登場してからは、普通に「エゴサしてたらこんなの見つけた」とか呟いている人を見かけるようになり、昭和生まれの私は心臓が止まるかと思いました。

これは、今はエゴサーチに対するイメージが昔ほど悪くないということなのでしょうか?
それともツイッターあるあるで、本人はそのツイートが自分の読者や交流相手に見られている(そして引かれている)という自覚が無いのでしょうか?

それはそうと、私の現役時代のエゴサーチの結果については、実際のところ、私の名前やサークル名をそのまま検索しても簡単には出てきませんでした。

叩かれている時は伏字を使われていましたし、好意的な感想でもしっかりと名前を書かれることは少なかったです(「この本良かった」というツイートと一緒に本の写真があげられていたり…ていうか本の写真をあげるのも昭和生まれの私にとっては衝撃でした)あと、私の名前もサークル名も、エゴサーチには不向きな平凡なものだったせいもあると思います。

同人をやめた今はもうエゴサーチには興味が無くなったけど、グーグルの検索順位は少し気にするようになりました。記事に関係のあるキーワードで定期的に確認しています。
同人サイトはグーグルに表示されないように必死に検索避けをしていたのに、このブログはグーグルにガンガン突っ込んでいく方針になっているのが、何とも不思議な気分です。

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コメント

  1. 匿名希望 より:

    私もやってしまってましたけど、同人誌の表紙を写真撮って感想をツイッターに書いてました。
    それも前書き込んだベテランの同人作家さんに注意されましたね……。
    マシュマロやお題箱を設置してない人はどう感想を届ければ良いんだろうか……と考えてやったことなんですが……。直接DMやリプ、奥付にメールするのも気が引けて……。

    そう言う経緯もあり、イマドキ古臭いのかもしれませんが、直筆でファンレターを書いて即売会の際に渡す事にしました。ネットに書き込まないこと。それが一番良いのかなと思います。

    オンリーイベントの後は結構そういう同人誌の写真をアップする人多いらしいですね。
    注意してくれた人もツイッターやってると昔では考えられなかったことしてる人が沢山目について毎日、苛々してるようでした。

    また、アニメの公式や問題発言をしてしまったアニメ主題歌を歌ったプロの歌手に対してエゴサして検索に引っかかるように、アニメの名前や曲名のハッシュタグ付けて悪口や文句を書いてる有名な同人作家さんもいらっしゃいましたね。その後のご本人のツイート見ると公式や歌手の方がエゴサする際に引っかかるようにわざと書き込んでいたようです。

    公式も金儲けの為に買い手を騙すような事も平気でやりますし……ツイッターも荒れることが多いですね。

    私は随分昔に学生時代に同人サイト巡ってた位なので、同人マナーの知識は乏しいので勉強中です。

  2. ヒロコ1号 より:

    >匿名希望さん
    こんばんは。感想じゃなくても「本日の戦利品」みたいな感じで、他の人の本と一緒に私の本も並べられてる写真がアップされているのも見つけたことがあります。私は注意はできなかったのですが、内心では「ヒエェェ(´・ω・`)ツイッター怖すぎる!」と震えてました。

    感想を送りたいのなら、本人が必ず見つけてくれるとは限らない(でも関係ない人にはいっぱい見られる)ツイートを野に放つよりも、普通にDMやメールで伝えたほうがいいです。
    直筆のファンレターも良いと思います。手紙は、むしろ今の時代だからこそ有り難いと私なら感じますし、そこまでして感想を送りたいと思ってくれる人は貴重な存在です。

    エゴサしない人は悪口を書かれても見ないから平気ですが(悪口を書いてる側からすればこれは腹が立つだろうけど)悪名高い人ほどエゴサはしてそうなので、まあいろんな使い方があります。ツイッターは、自分の身分がバレているのに堂々と人の悪口を書く人、エゴサで悪口を見つけて怒る人、そんな無法地帯にイライラする人が全員集合している魔境なのです。

    注意してくれた作家さんの心中はお察ししますが、その方もイライラしてしまうのなら無理にツイッターをしないほうがいいと思います…と、届かなくても言いたいです。どんなにイライラしても多くの人は不快な行動をやめてはくれませんし、きっといつか爆発しますから。

  3. 匿名希望 より:

    今日即売会が終わり、注意してくださったベテランの同人作家さんにも謝罪して、今まで指導してくださってありがとうございましたとお礼を言ってきました。
    話しかけた時はぎょっとした表情でしたが、きちんとお礼とお詫びしたかったのでこれで良かったのだと思います……。

    その方のタイムラインを別垢で見ると、きっとSNS中毒、依存になっているのだと思います。周りの同人作家さんとの連絡ツールとしてツイッターを活用なさっているようです。多分、ヒロコさんより上の年代層の方だと思います。

    ヒロコさんのワンちゃんのイラストをお借りした、フリーペーパーもお客さんに渡しました。m(_ _)m
    素敵なイラスト、ありがとうございました!

    直筆のファンレターを書いて配ったらとても皆さん喜んでくださいました。

    これからも引き続きツイッターからは離れて二次創作をしていこうと思います。

    色々と教えてくださってありがとうございましたm(_ _)m

  4. ヒロコ1号 より:

    >匿名希望さん
    こんばんは。即売会おつかれさまでした。相手の方がどう考えているかは分かりませんが、匿名希望さんのけじめとしてお礼とお詫びができたのなら良かったと思います。
    ファンレターも喜んでもらえて良かったですね。私も、ネットが登場してからは直筆の手紙をもらう機会がほとんど無くなったので、もらえた時はとても嬉しかったです。

    私より上の年代、依存、別垢…そのような方は、きっと他ジャンルにもたくさんいます。
    同人やっててこんな人がいましたという報告はよく頂きますが、私はだいたい分かります。
    SNSと言えば若い人の炎上がよく話題になりますが、ネットとの付き合い方を学校などで習わなかった私の年代が、中毒になってるのに自分で気付かないという問題も多いです。

    ツイッターで連絡を取り合っていることよりも、今日の即売会で会った人たちが匿名希望さんの手紙を喜んでくれたことのほうが、ずっと価値があると思いますよ。
    もう即売会に行かなくなった私が描いた素材イラストが、即売会のペーパーに使われてお客さんの手に渡っているのも、とても不思議で素敵な縁だと思いました。

  5. へい より:

    こんにちは。
    私は偉人やキャラ名を調べた時に萌え化やエッチな絵とかBL絵が出ると自分の書いたものでもないのにヒヤッとします。
    以前鍵垢でツイッターをやっていたのですが絵をあげたら
    みてみて!と晒された上に感想は晒した側に行ってるのをみて
    エゴサーチするもんじゃないな!と心から思ったのが懐かしいです。
    知りたくなるオタクに情報過多のSNSってなかなかの組み合わせですよね・・・

  6. ヒロコ1号 より:

    >へいさん
    こんにちは。偉人名などの検索汚染はオタク側としては本当に申し訳ないと思っています。
    同人者のエゴサーチなんかより、こちらのほうがよっぽど深刻な問題です。

    他人の絵を無断で晒すのもよくある迷惑行為ですが「感想は晒した側に行ってる」のもツイッターあるあるですね。晒す側は描いた人の気持ち(鍵垢にしてる理由など)は考えずにまるで自分の絵のように持ち出して、見る側もその絵がどこから持ってこられたかなんて考えずにただ盛り上がれればいいという、頼むからもう少し脳を使って考えてほしいと(以下略)

    昔、初めてネットを使った時は「なんて便利なんだろう!」と感動したものですが、今は確かに情報過多というか、もっと見えなくてもいいのよと思うことが多くなってきました。

  7. たちばな より:

    こんばんは。初めまして。
    エゴサ、某掲示板に曝され、ツイッター引退などで検索していて
    こちらに辿り着き、2~3日かけて拝見させて頂いております。

    拝見させて頂いているうちに、いろいろと考えることが出来て
    冷静になりつつある自分がいます……。

    色々な体験、考察などほんとうにありがとうございます。
    同人もツイッターもまだ引退という所まで行っていない自分に気付きました。
    ですがこちらのブログは日参させて頂こうと思います。

    これからもがんばってください!

  8. ヒロコ1号 より:

    >たちばなさん
    はじめまして。検索から来てくださる人がたくさんいて嬉しいと思う反面、みんなそんなに疲れているのかと、分かってはいましたが切ない気分にもなっています。

    私が若い頃に初めて某掲示板に晒された時はかなりパニックになりましたが、早い段階で洗礼を受けたおかげで、その後復活した時は何かを悟っていました。
    晒された時に発狂しかしない人はその後も成長しませんが、冷静に原因と結果を見直してこれからどうするかを考えれば、前よりも良い活動ができると思います。

    あと、そうは見えないかもしれませんが、記事を書くのは結構時間がかかってますので、更新は超不定期です。それでも良かったら今後もよろしくお願いします(・∀・)

  9. ヒロコ1号 より:

    >ゆかじゃんさん
    コメント削除のご希望により、非表示にさせて頂きました。これまでも何度かコメント主からご希望をいただいてコメントを消したことはありますので、お気になさらないでください。

    穴の空いたような気持ちなら、同人をやめた2016年からずっと穴は空きっぱなしでそろそろ4年目になりますので、最近はこれが普通のようにも感じてきています。
    それでも、好きなアニメやゲームを見る時は少しだけ意識がしっかりします。この状態は誰にもどうにもできませんが、自業自得でもありますし仕方が無いと受け止めています。

  10. ゆかじゃん より:

    コメント削除のお手間とらせてしまい申し訳ありません。私もTwitterは見るのもやるのもしんどくて、あの後すぐやめてしまいました。きっとこの話を聞いて欲しかったんだと思います。今から述べますのでよろしければお読み下さい。
    私的にこれはどうかなと思ったのは、「二次創作者が二次創作の中のキャラを自分で立てすぎていて、原作に戻った時違和感を感じてしまったこと」です。
    取り扱う人が少ないマイナーCPだからこそ起きた悲劇かと思うのですが、あるキャラクターが二次創作で描かれるほど天然でも潔癖でもないのにやたら神聖化されていて、オリキャラもたくさん出ていて、そんなに改変したいのなら一次創作でやれば良いのに!と作者さんに言えたらいいのに、言えるわけありません。
    悪質クレーマーと思われるのがオチですし、こと二次創作の世界では悪質クレーマーと自分の意見を述べること・注意喚起の違いを見極めるのがとても難しいと思うのです。

    同人引退についてネットサーチすると同じように苦しんでおられる方がいらっしゃって、その事を綴ったブログがまとめられてもいて、付いていたコメントがけっこうドライで、非難されてもいて「それも分かるけど。やってる人の性格はそれぞれ違うし、チリも積もればなんじゃないかなあ…」と思いました。あと、その方とヒロコさんが少し似ているように思えて。繊細で、大切な思い出をずっと大事にしていたい優しい性質をお持ちで、少し潔癖でいらっしゃるかな?と。
    個人サイト全盛の時代に楽しませて貰ったネット同人という趣味ですが、SNSありきの現状だと無理をして続けようとは思えません。
    (そういえば、私はここ数年ずっと「また個人サイトの時代に戻らないかな」と思っています。作れる気力は怪しいくせに、「相互リンクのお願い」とか「更新のお知らせ」とかが懐かしくて……いや〜遺物ですね…)
    「ネット普及前に比べると明らかにモラル低下が著しい」と言う意見もありましたが、そもそもインターネットに通じていなかったら知らない世界でした。
    長文になってしまいすみません。皆さんさらりとコメントお書きになっていますが、自分は溜まっている方だったのですね…

  11. ヒロコ1号 より:

    >ゆかじゃんさん
    こんばんは。二次創作というのはその人の自由な脳内妄想を表現するものなので、キャラ解釈などが原作からかけ離れたものがあっても別に不思議ではありません。
    そして見る側は「原作から離れすぎてて嫌だ」と思うこともあれば「ブッ飛んでるけどこれはこれで面白い」と思うこともあります。すべて好みの問題です。

    私は、原作の雰囲気を大事にした二次創作も好きでしたが、オリジナル要素が強いけど好きになった作品もたくさんありました。本当に、描くのも読むのも楽しかったです。
    地雷には文句を言ったこともあるけど、今は「やめとけばよかった」と反省しています。

    私の悩みや苦しみはもうとっくに過去のもので、今はその過去を見直しながらブログを書いています。現在進行形で悩んでいる人が文章を書くと、傍から見ればウジウジして鬱陶しく見えてしまう場合があるかもしれません。私も書いてりゃ非難のひとつやふたつくらい来るかもしれませんが、多分、現役時代に吐いた自分の暴言に勝てるものは無いような気がします。

    今は、個人サイトをしていても相互リンクを募集する管理人さんはほぼ見かけませんね。
    好きなサイトのバナーを並べたページを作るのは、とても楽しかったです。