同人活動をしていると「同ジャンルや同カプの人と一緒に何かをしたい!」と思うことがあるかもしれません。私も若い頃は交流に夢を見ていましたので、同ジャンルの人と合同誌を作って対談ページで楽しく対談したい!とか、お互いのネームを交換して漫画を描いたら面白そう!とか、イラストの合作をしたい!とか、やりたいことがたくさんありました。
そして、見事に全部やり遂げました。
そして、2度とやるかクソが!と呪詛を吐きました。
いや、楽しかった思い出も中にはあるのですが、今回は嫌だったほうの思い出話をします。
◆失敗の思い出その1:同ジャンルの人と合同誌を作って対談ページで対談する◆
同人を始めたばかりの頃、仲が良さそうな2人サークルの人達が、本の中の対談ページで楽しそうにやり取りしているのを見たことがあって、私も同ジャンルの人とこういう対談をやりたいと憧れていました。でも実際にやってみると、期待していたほど盛り上がりませんでした。
2000年頃の話で、その本も手元にあります。文章はちゃんと(?)痛々しいので、読んでいる人からは楽しそうに見えると思います。でもこの時の私は「対談はもういいや」という心境でした。
しかも、本の印刷代は、相手から「お金が無い」と言われて私が全額払いました。
その代わり、売り上げも全部私が貰いましたが、この本は完売しなかったので少し赤字でした。
私のほうが損してない?(´・ω・`)というのは、考えてはいけないと諦めました。
◆失敗の思い出その2:お互いのネームを交換して漫画を描く◆
同ジャンルの人とネームを交換して漫画を描き、合同誌を作ったこともありましたが、相手が締め切りギリギリに原稿を出してきたうえ原稿に不備があり、私が当日中に必死に直して入稿しました。
本は好評で、雑誌の同人誌コーナーでも紹介されましたが、私は死ぬほど疲れました。
原稿を描いていた間は、相手のルーズさにずっとイライラさせられていて、どう考えても自分ひとりで本を作るほうがストレスがありませんでした。
ネームの交換というのも、描いている側は面白いと思っていても、はたして読者から見て面白いだろうか?という疑問が今はあるので、現在思い返すといろいろとビミョーな気分です。
◆失敗の思い出その3:イラストの合作◆
新しく同カプに参入してきた人と、イラストを合作しようという話になりました。
完成したイラストはピクシブに投稿し、周りからも「あの絵いいね」と言われていました。
ですがその後、相手が(私にとって)とんでもなく解釈違いな地雷作品を描いたため、私は合作イラストをピクシブから削除して、イラストの元データも消去しました。
もともと相手から声をかけてくれてツイッターでも繋がっていましたが、これのせいでフォローを外しました。その半年後くらいに、私はツイッター自体もやめました。
この時、私はついに「他の人と一緒に何かをするのは楽しいとは限らない」と悟りました。
もちろん「あの人と一緒に作れて楽しかった!またやりたい!」という素敵な思い出がある人もたくさんいると思いますし、私も嫌な思い出しかないというわけではありません。
でも、私は日頃の行いが悪かったせいか、不運な時はとことん不運でした。
交流に夢を見て行動してみたけど、期待外れでガッカリしたというのはよくある話ではないかと思います。結局、同人は自分ひとりで萌えているのが一番安全で楽しいのかもしれません。
コメント
はじめまして。
同人の思い出の記事
どれも面白く拝見しております。
私はヒロコ1号さんとは逆に
10年振りに同人活動を再開してしまいそうな腐女子です。
読んでいてとても興味深かったのが
地雷というものです。
もし回答に困るものでしたらすいません。
特に解釈違いなどの話が気になりました。
人付き合いを変えてしまうほどの地雷。
ヒロコ1号さんにとっての地雷とは
どんなものだったのかもう少し詳しく知りたいと思いました。
>どマイナー畑出身さん
はじめまして。地雷って大昔はあまり言われなかったけど、今は普通に言われてますね。
10年前と比べると、今の空気はかなり変わっていると思います。
地雷というのは、実際にそのような気分を経験した人でないと理解するのは難しいです。
腐女子なら、同じ「逆カプは嫌だ」という人でも、単に「あまり見たくない」程度の人もいれば「目に入っただけで吐き気がする」人もいます。後者だと地雷という表現になります。
その「目に入っただけで吐き気がする」ようなものを描く相手と交流できるかと言うと、まあ無理です。最近は、SNSで自分の好みじゃないものも強制的に目に入ることが多いため、最初は「少し苦手」程度だったものも、何度も強制的に見せられてストレスがたまり「耐えられないほど苦手」に進化することもあります。何が苦手かは人によってみんな違います。
私の地雷もまた個人的な好みの話なので内容については触れませんが、とにかくそういう「耐えられないほど苦手」なものがある人も存在することは分かっていたほうがいいです。
同じカップリングでも、どういう関係性だと萌えるのかは人によって違いますので(甘々な関係がいいのか、少しそっけないほうが萌えるのか 等)そのへんの解釈が合わない相手と交流するのは難しいです。相手の作品と態度をよく見て判断するしかありません。
10年振りの同人活動再開、うまくいくことを祈っております。