今回は「画力が残念な人あるある」な話を、画力が残念な私がみずから語ります。
絵がヘタな人というのは、自分の絵のデッサンが狂っていたり見た目のバランスが悪いことに、自分で気付かないまま絵を発表してしまいがちです。
なぜか技術レベルが低い人ほど「今回は上手く描けました!」などと言っているのをよく見かけると思いますが、他の人から見ればいつもと同じヘタクソでしかありません。
ですが、中には「自分の絵がなんだか変なのは分かっているけど、直し方が分からないのでそのまま出すしかない(´・ω・`)」という、別の意味で悲しいパターンもあります。
私自身も、描いてはみたもののどこかバランスがおかしい…でも、どこをどう描き直せば良くなるのか分からない…と悩みながら、とりあえず発表してしまった絵がたくさんあります。
今回はその中の1枚を引っ張り出してきました。
たぶん2009年頃に描いた「ジュエルペット」初代アニメの姫野リリカちゃんです。
私の自己分析では、この絵があまり可愛く見えないのは、顔のバランスに比べて胴や腕が長すぎるせいだと思うのです。身体をもっと縮めれば良さそうですが、縮めすぎても変になりそうです。
影がおかしいのは、いつものことなので潔くスルーです。いろいろ考えてみたものの、結局きちんと描き直せる自信が無かったので、仕方なくこのままピクシブに投稿してしまいました。
左右反転すると、歪みがあることがさらにハッキリします。
左右反転して歪んでいるということは、実は反転しなくても歪んでいるのです。
私のこれまでの経験だと、めちゃくちゃ上手い人の絵は左右反転しても美しいままでした。
自分で「ここをこう描き直せばマシになる」と分かっていて、その描き直しが自分の技術でも可能であれば、修正しようとも思えます。でも、自分で修正するのは不可能そうだったり、そもそもどこをどう直せばいいのか分からない場合は、どうすることもできません。
なので、見ている人達が「こいつの絵のここが変だなあ、自分で気付かないのかなあ」と呆れている中で、本人は「分かっとるわ!でも直し方は分からんのじゃ!」と悔しがっているパターンも、実はかなり多いのではないかと思われます。
どこか変なまま発表された絵は、描いた本人が気付かなければそのままですし、気付いていても直せなければそのままです。それでも、完璧に上手く描けるまで発表しないでいたら、永遠に発表できなくなってしまうので、ある程度の妥協は必要というのが個人的な考えです。
私は昔からそんな感じで、自分の絵を強引に出してきました。
絵以外のことでも、おおむね強引で雑なのが私の性分です。