同人活動の思い出/警察が来たぞー!逃げろー!

警察と言っても本物の警察ではなく、オタク界隈によく出現する「〇〇警察」というヤツです。

2次元オタクの世界で「〇〇警察」という言葉が出てきたのはそこまで大昔ではありませんが、警察という言葉は使われなくても同じような人達は大昔からいたかもしれません。
とりあえず一番有名な話は「艦これ」の「弓道警察」でしょうか?

弓を持っているキャラの公式絵に対して、弓道経験者が「この姿勢や弓の持ち方は正しくない」と指摘したところ、なんかいろいろ大騒ぎになったことがあったのですが、これは他のスポーツや楽器などでも同じような騒動が起こる可能性があります。

指摘が本当に正しいかどうかや、指摘の通りであれば公式側が訂正すべきかどうかは、今回は置いておきます。この記事では単純に「うるさい人がいると怖い」という話をします。

公式ではなく二次創作だと、特定のジャンルで設定を間違えた二次創作を見つけるとめちゃくちゃ攻撃してくる「〇〇(ジャンル名)警察」が存在します。
長く続いていて、熱心な古参ファンが多くて、設定が複雑な作品ほど、そういう警察がいる可能性が高いです。私が実際に出会って本気で怖かったのは「Fate警察」です。

私は「Fate/Zero」のアニメ放送時に初めてFateシリーズに触れました。
その時はまだZeroのアニメしか見ていなかったので、Zeroのアニメ内で説明されている設定しか知りませんでしたが、ネット上の妄想語りで「このキャラでこういう漫画を描こうかなあ」とか「こういう世界線があったらいいなあ」というようなことを呟いていました。

そしたら古参の人から「その話はこういう設定なので不可能です」とか「そのキャラよりこのキャラのほうが重要です」とか「staynightもプレイしてください」とか、やたら長く絡まれました。
最初は「私が初心者だから教えてくれているのだな」と好意的に捉えていましたが、次第に温厚な私でもブチキレるほど細かく注意されました。

確かに当時はZeroアニメがブームになっていて、いろいろ間違えている二次創作を量産するイナゴも多かったので、もともとのファンの方々も気が立っていたのかもしれません。
ですがそれにしても、私が温厚じゃなければ(以下略)というほどのしつこさでした。

当時は私以外にも、私と同じようにZeroのアニメから参入した人が、Fate警察の厳しい取り締まりにあいトラウマになったという話を多く聞きました。それでジャンル自体がイヤになり出て行く人もいましたが、私は温厚で我慢強いのでジャンルに留まりました。
警察はトラウマだけど、作品は今も好きですし、昔よりは設定も分かっているつもりです。

私はFate以外にも「10年以上続いている老舗ジャンル」をいくつか経験しているので、こだわりが強いファンは厄介なことくらい知っているつもりでしたが、Fate警察がどのジャンルよりダントツで怖かったです。長い同人活動歴の中で初めて「交流が怖い」と感じました。

特別に勉強が必要なジャンルは参入する側も注意が必要だけど、あまりにも細かすぎる監視もどうかと思いました。何事も適度な匙加減というものがありますね。
ですが、警察もまた愛ゆえに厳しく取り締まっているのです。他の人達がその深い愛と情熱についていけず、何かを本気で愛しすぎている警察は孤立します。オタク界隈ではよくある光景です。

私はこの件以降、同じジャンルの人にむやみに近付くのが怖くなりました。
それ以前は「同じジャンルの人=話しかけて仲良くしたい人」だったのですけどね。

今は同人も引退し、警察も追ってこないこのブログでのんびりしています。
…追ってこないよな?(・∀・)今の私は温厚じゃないからもう知らんけど。

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コメント

  1. 葉っぱ より:

    こんにちは。
    私も長く続いているジャンルを何度か経験しましたが、幸いにそういう取り締まるタイプの人には遭遇しませんでした。
    「○○警察」というのを知ってびっくりしました。それは怖いですね。
    でも、ちょっと違うかもしれませんが、
    プロフに「自分はこの作品とキャラは昔から考察してきたので新規の人の半端な語りは聞く気がありません」みたいなことを(文章はうろ覚えですが)書いていた人を見て、「えっ?」と驚いたことはありました。
    自分もその作品にはかなり後からハマったので、あとからハマる人もいるのになあ…とやはり複雑な気持ちになったものです。(その人は取り締まっていたわけではないとは思いますが。)
    一方で、原作がもしこうなったら?というifの二次創作を読んでいたときに、
    原作の細かい設定をいくつも間違って書いている人がいて、一つ一つは些細なミスなのですが(キャラ名の漢字や、相手への呼びかけ方、キャラの誕生日等)、毎回なにかしら間違っているため、読んでいて集中できず、読むのをやめたこともありました。
    私は指摘はせず離れただけですが、長く作品を愛でていた人は、そういうのを見ると、愛ゆえに暴走してしまうのでしょうか。気持ちは分からないでもないですが、取り締まるのはやはりよくないですよね。
    ハマった時は誰でも新規で、すぐ移動してしまう人もいるでしょうけど、長く残って作品を愛でてくれる人もいますものね。

    同人活動の思い出カテゴリはいつも興味深く拝見しています。
    そして、お菓子の話も毎回すごく楽しみです!

  2. ヒロコ1号 より:

    >葉っぱさん
    こんにちは。長く続いているジャンルには、必ず少しうるさい人がいるものでしたが、Fateシリーズは格が違いました。「新規の人の半端な語りは聞く気がありません」も「語ってもいいけど絶対に間違えないでください」も、新規にとって怖いのは同じですよね。

    歴史が長いジャンルに最初期からいるというのは、それだけでステータスになり、他の人にマウントを取れる要素だと考えている人が多いように思います。そういう人は、新規のファンだけでなく、昔と違うことをやろうとする公式にもやたら厳しい態度を取ります。

    公式からすれば、文句ばかり言ってる古参よりも素直に楽しんでくれる新規のほうが良いのでは?なんて思ってしまいますが、これはまた別の話ですね。

    細かいところが色々間違っていて、読むのがつらい二次創作は確かにあります。
    あれは、原作を見てないわけでもなさそうなのに、注意力がなさすぎる(誤字脱字などを自分で発見できない)のか、間違えて覚えてしまってそのまま(公式に書いてあることを再確認せず自分の思い込み優先)なのか、個人的にはかなり不思議な存在でした。

    でも、私も本人に指摘したことはありません。黙って離れればいいだけなので。
    指摘するほうが勇気がいると思うのですが、それだけ必死なのでしょうね。
    私は今は同人の世界から離れていますが、ネットをしている限り何かあれば目に入ってきますので、同人関係で気になる話題があれば今後も取り上げていきたいです。

  3. 匿名希望です より:

    ヒロコ一号さん、こんにちは。
    FGO、Fateはすごく昔から人気があるゲーム、アニメ、映画ですよね。特にスマホゲームで女性の人気キャラクターが沢山いますね。

    今いるジャンルでも、人気の小説の同人作家さんがifの世界観で小説書くのを恐れていた理由を分かった気がします。

  4. ヒロコ1号 より:

    >匿名希望さん
    昔から続いていて面倒なファンがいる作品なら他にもいろいろありますが、Fateは特に、作品を好きでいたければ古参ファンには近付かないほうがいいというくらい酷かったです。
    そういう面倒な界隈からは距離を置いて普通に楽しんでいる人もいると思いますが、隠れているので表からは見えないのかなと…私も無理に関わらずに隠れていればよかったです。

    ジャンルにもよりますが、ifの世界観は慎重に発表しないと危険な場合がありますね。