同人活動の思い出/個人主催オンリーやプチオンリーのお手伝いは楽しかった

私が同人活動を始めたばかりの頃(1992年頃)は、イベントと言えばオールジャンルイベントばかりで、オンリーイベントというものはまだ無かった気がします。
ですが、なにせ古い記憶な上に当時は初心者だったので、正確なことは分かりません。
当時のことについて詳しい人がいたら、教えていただきたいです。

同人イベントとひとくちに言っても、さまざまな開催形態があります。
コミケなどはオールジャンルイベントと言って、すべてのジャンルを取り扱います。
オンリーイベントは、特定のジャンルやカップリングだけを集めたイベントです。

今は企業主催のオンリーイベントもたくさんありますが、大昔はオンリーイベントと言えば個人主催が多かった記憶があります。「自分の好きなジャンルやカップリングだけを集めたオンリーイベントをやりたい」という主催者が、自分で会場を借りて開催するのです。

これは、アンソロや合同誌を作るよりもさらに大変なことなので、よほどの実行力と責任感がある人でなければできませんし、イベント主催のノウハウを持たない初心者がいきなりやるのも無理があります。なので、私は参加するだけで主催をしたことは無いのですが、知り合いがオンリーイベントを主催する時は、お手伝いくらいならしたことはあります。

イベントを主催するとチヤホヤされたり儲かるのでは?と安易に考える人もたまにいますが、中には告知と宣伝に失敗してまったく人が来なかったイベントもあります。
あと、主催者は別に儲かりません。ジャンルへの愛ゆえに大変だけど頑張るのです。

オンリーイベントは参加サークルがすべて同じジャンルのため、そのジャンルが好きな人だけが集まります。シールラリーなどの企画もあり、景品も豪華で楽しかったです。
私がお手伝いをした時は、主催のスペース(本部)でラリーの景品を渡したり、パンフレットを売ったり、遠方で来られない人から預かった委託本を売ったりしていました。

きちんと開催されたオンリーイベントは、サークル側も買う側もすごく楽しみにしてくれていたことが伝わってきて、サークルの発行物もやたら気合いが入っています。
まさに「この日のためにみんなで作り上げた」感があって、あの空気は好きでした。

もう少し時代が進むと、赤ブーブー通信社の「プチオンリー」サービスが登場します。
自分で会場を借りるのは難しいという人でも、オールジャンルイベントであるコミックシティの場を借りて、同じジャンルやカップリングのサークルを集めて開催できます。

プチオンリーに参加しているサークルはお揃いの飾りつけをして統一感を出したりして、スタンプラリーやシールラリーをしたり、イベント記念アンソロも発行されたりします。
景品の豪華さを他のプチオンリーと比較したり、アンソロメンバーの選抜などで黒い闘いも水面下で繰り広げられますが、買い専の人には関係ありません。

企業主催のオンリーイベントはどうしてもメジャージャンルのものになりがちですが、個人でプチオンリーをやる場合はどんなマイナージャンルでも自由に主催できます。
イベント主催が大変なことは変わりませんが、昔に比べるとハードルは下がっています。

まあそうは言っても、自分で会場を借りる手間が省けるプチオンリーでも、告知と宣伝のためのサイト作りとかチラシ作りとか申込書作りとか、企画や景品の用意とか、1人で全部やるのは無理なので手伝ってくれる人を探したりとか、諸々の登録作業とか、チラシの絵やアンソロの表紙を上手い絵描きさんに頼んだりとか、めちゃくちゃ大変ですけどね。

そんな大変な思いをしてでも、好きなジャンルやキャラを盛り上げるためにイベント主催をやり遂げる人のことはとても尊敬しています。そこには愛があります。たとえ他の思惑もあったとしても。

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